三菱自動車、鴻海とEVのOEM供給で覚書締結

三菱自動車工業と鴻海は5月7日、台湾の鴻海とEVのOEM供給で覚書を締結したことを明らかにした。

*なお記事冒頭の写真は、先の昨4月25日(東京に於いて)の自社概要の説明会見での鴻海・関 潤氏の登壇風景

より具体的には、鴻海精密工業(Foxconn/Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.、)傘下で電気自動車の開発を担う鴻華先進科技股份有限公司(Foxconn/Foxtron Vehicle Technologies Co., Ltd.)と電気自動車は、Foxtronが開発したEVlの供給を受けることについての覚書を締結。今後、検討を進める構え。

三菱自動車にOEM供給されるEVは、Foxtronが開発し、裕隆汽車製造股份有限公司(裕隆汽車/Yulon Motor Co., Ltd.)によって台湾で(Model Bとして)生産され、オセアニア地域(オーストラリア、ニュージーランド)で2026年後半に販売開始する予定となっているものと思われる。

当該モデルは、昨年発表したオーストラリアでの2030年に向けた商品計画に含まれており、電気自動車としての優れた走行性能やインフォテイメント機能を有し、同地域に最適であると判断しているという。三菱自動車およびFoxtronはこの覚書に基づき、当該契約に向けて協議を進めていくとしている。

更に三菱自動車では今発表に係り、「当社は、プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』の大幅改良や、アセアン地域で好評の『エクスパンダー』及び『エクスフォース』にHEVモデルを追加するなど、新型車の電動化によって環境対応を推進しています。

また、Foxconnとの協業検討に加え、欧州ではルノー、北米では日産からのOEM供給を受けるなど、アライアンスの強みを活かして電動車ラインアップを強化する計画です。

更に今後はアライアンスパートナーとの協業拡大により、オセアニア地域を含むグローバルでの電動車ラインアップの強化を検討しており、カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを加速していきます」との声明を残した。