購入者の半数以上が“初めてのLEXUS”、好評だったISのエクステリアデザインをよりアグレッシブに
トヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)傘下のLEXUSブランドは、中国・北京で4月25日(月)~5月4日(水)より開催されている第14回北京モーターショー(※1)に、マイナーチェンジを果たした新型スポーツセダン「IS」を出展した。
https://www.youtube.com/watch?v=Fx9huycj11M
ISは、LEXUSブランドの車種ラインアップに於いて、LEXUSユーザーの開拓を担うボリュームゾーンを受け持ち、扱い易いボディサイズとスポーティなデザインを「売り」に、新たな支持層獲得を目指して行くしていくクルマだ。
今回、発表された新型ISは、そうした役割を背景に歴代ISが受け継いできた個性をより際立たせ、エクステリアをさらにアグレッシブなスタイリングへと進化させたほか、内装の質感を向上させて、LEXUSならではのプレミアム感を高めている。
また、ストロースと減衰の組み合わせを吟味するなど、サスペンション特性の熟成を重ね、足まわりの確かさに裏打ちされたハンドリングの操舵感と、乗心地の質感向上を目指した。
IS購入者の半数以上が新規LEXUSユーザー、国内外でLEXUSブランドのシェア拡大に貢献
ISはスポーティな走りとデザインで、LEXUSラインアップ中、最もスポーツテイストを打ち出したセダン系モデルとして、国内外でLEXUSブランドのシェア拡大に貢献してきた。
現在に於いても米国、欧州、日本の3極では、LEXUSブランドの購入ユーザーの半数以上が新規LEXUSユーザーであり、ISは、そうしたなかで若年層をターゲットにLEXUSブランドのマーケットシェア拡大の足掛かりとなる重要モデルとなっている。
それは成長する“Near Luxury(※2)市場”で、より確固たる地位を築く基礎となるものである。ちなみにこの“Near Luxury市場”は、日本では聞き馴染みがないが、米国では高級車市場の一角を占める重要なカテゴリーとして存在している、いわば中型高級車の市場にあたる。
何者にも似ていない「個性」を求め、エクステリアデザイン面での進化を目指した
上記環境を踏まえ、ISが属する同セグメントは、新たにLEXUSユーザーなる若年層が多い。このため車両ブランドの選択にあたっては、走行性能面の評価に加えて、何者にも似ていない「個性」が購入決定の重要な要素となる。このため、今回の新型ISは、車両のキャラクターを象徴するエクステリアデザイン面での進化を目指した。
具体的には、ISのエクステリアデザインを、よりアグレッシブな方向へと進化。これまでもISの購入理由で最も大きな選択肢とされていたこの評価軸(※3)をさらに底上げするべく、デザインのキーワードを“Aggressive Sports”としている。
このキーワードを核に、ISが持つ力強くスポーティなイメージを一層際立たせるため、LEXUSのデザインアイコン「スピンドルグリル」を中心に構成されるスポーティな表情や、今にも走りだしそうな感覚を与えるスタイリングへとさらに先鋭化、アグレッシブな進化ぶりを外観から直に伝える形とした。
予防安全パッケージLexus Safety System +などの先進技術により、独自のプレミアム感を底上げ
これまでもISは、ボディ剛性向上に寄与する溶接技術「レーザースクリューウェルディング」や、優れた操縦安定性を実現する車両の統合制御技術「レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム」(LDH)など、新技術を積極的に採用してきた。
今回のマイナーチェンジでも、この流れを受け継ぎ、より高い予防安全性能の確保と訴求を目指した。
具体的にはLexus Safety System +の採用を筆頭に、持ち前の先進性をさらに高めている。なお、新型ISの日本に於ける発売に関しては、2016年秋頃を予定していると云う。
【新型IS車両概要】
エクステリア
“Aggressive Sports”をデザインテーマとし、従来型ISで好評だった高い走行性能を予感させるイメージを進化させ、よりアグレッシブなデザインとしている。
具体的には、ヘッドランプ、リヤコンビネーションランプ、フロントおよびリヤバンパーを中心に、力強くスポーティなスタイリングを実現した。
フロントまわりは、フェンダーからダイナミックにつながる塊感のあるバンパーコーナーにより、スポーティでアグレッシブな造形を追求。
ヘッドランプはL字型のクリアランスランプと連続性を高め、内側に延長した特徴的な形状とし、鋭さを強調したデザインとしている。
LEXUSのデザインアイコンであるスピンドルグリルは、上下の比率を変化させ、グリル下部がより大きく広げ、両下端のブレーキダクトへ空気を導く機能性も表現。低重心でスポーティな印象を与える造形とした。
また“F SPORT”は、3次元F字メッシュパターンにジェットブラックメタリックコーティングを施した独自のスピンドルグリルに、ブレーキダクトと関連を持たせたサイドガーニッシュを組みあわせ、スポーティなイメージの付与と空力性能向上を両立している。
リヤビューは、リヤコンビネーションランプの内部に大胆な造形のL字を3つ層状に重ねた奥行きのあるデザインや、エギゾーストパイプの形状変更により、スタンスの良さを強調した。
インテリア
インテリアは、機能性の向上やISが本来持つスポーティさを進化させるとともに、LEXUSセダンとしての質感の高さを向上させている。
具体的には、マルチメディアディスプレイを10.3インチに拡大。ナビゲーションやオーディオの情報をより大きくより鮮明に表示するとともに、リモートタッチ側面にEnterボタンを設置し、操作性も向上。
メーターフードは、スタートスイッチを押しやすい角度に調整したほか、フードステッチの通し方を変更することで、スポーティさを演出している。
ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルも質感の高いヘアライン調(※4)に変更したうえで、大型化した二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより、車格感の向上を目指した。
加えて、カップホルダーの使用性向上やアナログクロックの視認性向上など、細部に至るまで質感の高さと利便性を追求している。
安全性能
安全装備では先の予防安全パッケージLexus Safety System +の新採用に加えて、歩行者検知機能付(※5)衝突回避支援タイプの「プリクラッシュセーフティ」、車線逸脱による事故の予防に貢献するステアリング振動機能付レーンディパーチャーアラート(LDA)(※6)、夜間の前方視界確保を支援するためロー・ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム(AHB)(※7)。
そして設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できるレーダークルーズコントロールをパッケージ化し、多面的な安全運転支援を強化した。
(※1) 正式名称は「2016 BEIJING INTERNATIONAL AUTOMOTIVE EXHIBITION」
4月25日(月)~26日(火) : プレスデー、27日(水)~28日(木) : 特別招待日、29日(金)~5月4日(水) : 一般公開日
(※2) Near Luxury 北米における車種分類の一つで、ISを始めとする中型プレミアムモデルなどが属する。Compact executive、Compact luxuryとも呼ばれる。
(※3) IS購入者の購入重視点(2014年 LEXUS調べ)
(※4) 金属の表面に細かい傷を一定方向に入れる加工方法
(※5) 日本、米国、欧州のみの設定
(※6) LDA Lane Departure Alert
(※7) AHB Automatic Hi Beam