協豊会東海地区、もっといいクルマづくり「水素社会研修会」を開催


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トヨタ自動車と、その関連企業とのパートナーシップ団体である協豊会(事務局所在地:愛知県豊田市、会長:会長 信元、久隆 曙ブレーキ工業・取締役会長兼社長)東海地区(地区代表副会長:恒川幸三・三五取締役社長)は昨年末、東海地区幹事を対象に、「水素社会研修会」を実施した。

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東海地区幹事9名と総務委員5名の合計14名は、早朝より福岡市内からバスにて出発し、まず始めに水素エネルギー関連研究において、基礎基盤から産学連携までわが国随一の取組みをしている、九州大学伊都キャンパスを訪問した。

ここでは、水素エネルギー国際研究センター長 佐々木一成様から、将来の社会においていかに水素エネルギーが必要不可欠であるか、詳細な資料を交えて説明を受け、その後、次世代燃料電池産学連携研究開発施設「NEXT-FC/I2CNER」や「燃料電池発電所」などを視察し、最後に水素と材料に関わる研究を推進している世界でも唯一の施設、「HYDROGENIUS」を見学した。

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午後からは、水素エネルギー分野をリードする産学官の重鎮が結集する<福岡水素エネルギー戦略会議>を核として、福岡県の水素戦略を推進し水素エネルギー産業への参画を支援している、水素エネルギー製品研究試験センター「HyTReC」を訪問した。

センターでは、水素関連製品の耐久性試験や民間企業との共同開発研究などについて説明を受け、その後、大型水素容器試験施設「CRADLE 棟」を視察し、水素ステーションなどで使用される水素容器の実験室などを見学した。

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そして最後に福岡市に戻り、「福岡市中部水処理センター」を訪問した。ここでは、下水処理で得られたバイオガスを原料として水素を製造しており、サイト内にある水素ステーションを介して燃料電池車などに供給される、水素ガスの製造過程や設備を視察した。

協豊会とは
この協豊会は1943年12月に設立(初代会長:赤井久義氏)され、その後、関東協豊会・東海協豊会・関西協豊会に分かれて活動をしていた。1999年4月1日に再び、一元化され、現在の「協豊会」となった。

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写真は1946年に弁天島(浜名湖)で開催された協豊会総会の一場面