スズキ( 本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏 )とスズキ自販香川( 本社:香川県高松市、代表取締役社長:南信行 )は10月1日、香川県三豊市の離島である粟島の観光振興にセニアカーを活用する地域連携の取り組みについて三豊市と合意し同日開始した。
この取り組みは、10月1日(水)~11月30日(日)の期間で三豊市にセニアカーを無償提供し、粟島芸術家村事業で滞在する芸術家がセニアカーの加飾を行い、またIoT技術を活用した見守り用デバイスを搭載することで、安心して利用できる実証実験も開始する。
粟島は、若手芸術家が滞在して芸術作品を創作する粟島芸術家村事業を始めとする芸術関連の施設や観光スポットも多くあり、観光客が多く訪れる島でもある。
しかし、島内は細い路地や里山が多くあり、ご年配の方や移動に配慮が必要な方々にとっては、移動が大きな負担となり、安心して快適に観光を楽しむことが難しい状況にあった。
スズキは、こうした背景や課題を踏まえ、セニアカーを貸与することで、粟島を訪れる観光客が島内を移動できる環境づくりを後押しすると共に、三豊市や自販香川と連携し、地域の観光振興と持続可能な地域社会の実現のために取り組む。
IoT技術を活用したセニアカー用の見守りデバイスはコヴィアと開発しており、同取り組みを通じて、設定した見守りエリアを外れた場合の通知や転倒検知通知機能などの使い勝手を検証すると共に、利用者が安心してセニアカーを活用いて貰えるようにサポートする。
最後にスズキは、これからも多様なモビリティを通じて、地域の困りごとの解消や移動の自由を支える存在となり、顧客、社会にとって身近で、頼りになる存在となれるよう「生活に密着したインフラモビリティ」を目指すと話している。