フェラーリ、欧州でプロダクト製品のベストデザイン賞を連続受賞


Ferrari Portofino がレッド・ドット:ベスト・オブ・ザ・ベストデザイン賞を獲得

フェラーリ(Ferrari S.p.A、本社:伊・モデナ県マラネッロ、CEO:セルジオ・マルキオンネ)フェラーリは、昨年8月23日に発表された最新V8エンジン搭載のGT車輌Portofino(ポルトフィーノ)がドイツ時間の7月9日、「レッド・ドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト賞」を受賞したと発表した。

これによりフェラリーファンことティフォシ(Tifosi)達からCavallino Rampante(跳ね馬)と称される同社は、このニュー・モデルと対象とした国際的な栄誉を4年連続で受賞したことになる。

この「レッド・ドット:ベスト・オブ・ザ・ベスト賞(Red dot Besign Award)」とは、ドイツ国内のノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが選定を行う賞典である。

レッドドット・デザイン賞は、過去2年以内に製品化されたデザインを対象に、デザインの革新性、機能性、人間工学、エコロジー、耐久性など9つの基準から審査される。

これらの複数の審査条件をクリアした作品にレッド・ドット賞が贈られ、その中でも特に優れている作品にベスト・オブ・ザ・ベストが贈られる内容となっている。

またプロダクトデザイン部門のデザインチームの中からは、デザインチーム・オブ・ザ・イヤーも選ばれる。

Ferrari Portofino は、先の通りでラゲッジ・スペースを備えた多目的コンバーチブル・モデルである。世界初公表を経た翌月の9月。フランクフルト国際モーターショーで一般に向け、実車が初披露されたもの。

この車名は、イタリアで最も美しい街のひとつとされる港町「ポルトフィーノ」から名付けられた。これにちなみ同社専用の車体色は「Rosso Portofino」とネーミングされている。

搭載されたパワーユニットは600cv、0-100 km/h 加速3.5秒を発揮し、リトラクタブル・ハードトップ、広いトランク、ゆとりあるコックピット・スペース、さらには小旅行に適した 2 つのリアシートを備えたコンバーチブルモデルである。

受賞にあたって国際審査員は「Ferrari Portofino は、感動的な進化発展を現実のものとしたこによって、胸を躍らせるような造形美で人々の心をとりこにします。

それは、魅力的な彫刻が発するメッセージのようです。リトラクタブル・ハードトップの組み合わせは最適解となっています。

いつまでも記憶に残るエレガントなフォルムは、マティリアルと技術の妥協のない高い品質によってさらに強調されています。Ferrari Portofino は、これまでにない未来志向のアプローチを完璧に実現させたモデルです」と総評を述べている。

これに加えて7月9日にドイツ・エッセンの「Aalto Theater」で行われた祝賀セレモニーでは、国際的なデザイナーで構成された審査団からフェラーリに対して、812 Superfast と FXX K EVO にもレッド・ドット賞が贈られている。

このうち812 Superfast は、昨年で70周年を迎えたプランシングホース・ブランドと共に歩んできたV12エンジンの歴史に新たな一歩を刻むモデルとして第87回ジュネーブ国際モーターショーでワールドプレミアされた。

そのコンセプトは、何よりもパワフルでエクスクルーシブなフェラーリを切望するTifosi(ティフォシまたはティフォージ)に向けて作られたもの。

それは「とことん走りに徹するというもの」であり、一般道であっても、サーキットであっても、胸のすくようなドライビングを愉しめる。その希望を果たせるためだけに設計された。

エクステリアのサイズおよびキャビン空間を変更することなく、フロント V12 フェラーリの標準を再定義したモデルとなっている。

そのために搭載されたパワーユニットは、最高出力に於いて800cv/lを発揮する新設計の6.5リットルV型12気筒エンジンを搭載。

812 Superfastは、フロント・ミッドシップエンジン・スポーツカーにおける新たなベンチマークとなることを目指してきたことから、8,500rpmという高い回転数で、その持ち前の最高出力を発生。

この1 リットル当たりの出力比123cv/lという同数値は、これまでのフロント・ミッドシップエンジン車輌では到達できなかった突き抜けた動力性能を誇っている。

一方、FXX K EVO は、この専用研究開発プログラムで大きな役割を果たすために特別開発された車輌で、2005年に始まったXXプログラムを大きく進展させたモデルである。

従ってこれまでのXX車輌の例に漏れず、サーキット専用技術が導入されているFXX-K Evoゆえに、ロード・ユースモデルとして登録はできず、専用プログラム以外のレースホモロゲ―ションの取得もできない。

これまでのXXシリーズ車輌の任務を引き継ぐこの新モデルは、ごく限られたスーパーカー・エンスージアストに向けて開発された限定モデルとなり、レース専用スーパーカーとして、フェラーリのエンジニアとフェラーリ・スタイリングセンターのデザイナーが共同で開発したエアロ・パッケージの最新進化版を装備しているのが特徴だ。

同アワード概要
□ 名称 : レッドドット・デザイン賞 / red dot design award
□ 選定機関 : ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター
□ 所在地 : Gelsenkirchener Straァe 181, D-45309 Essen, Germany
□ TEL : +49-201-301 040
□ FAX : +49-201-301 0440
□ ウェブサイト : http://www.red-dot.de 
□ 設立年 : 1954年
□ 開催頻度 : 毎年
□ 対象・部門 :プロダクトデザイン全般(11部門)
□ 日本(外国)からの申請 : 可
□ 出版・広報 : 展示会(オンライン含む)、 カタログ