「企業・業界」カテゴリーアーカイブ

日産、グローバル本社ギャラリーでゴールデンウィーク・ファミリーイベント開催

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ダットサン・ベビイ乗り込み体験や、わくわくエコスクールイベントも実施

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン、以下日産)は、4月25日から5月6日の期間、日産グローバル本社ギャラリーにて「ゴールデンウィーク・ファミリーイベント」を開催する。

「ゴールデンウィーク・ファミリーイベント」では、賞品が当たるクイズラリーや、日産の環境技術を楽しく学ぶことができるわくわくエコスクールなど、ファミリーユーザーが愉しめる様々なコンテンツを実施。

また、「ダットサン・ベビイ乗り込み体験+フォトサービス」も開催する予定だ。日産では「ぜひこの機会に、日産グローバル本社ギャラリーにお越しください」と結んでいる。

●「ゴールデンウィーク・ファミリーイベント」
開催期間: 2015年4月25日(土) ~ 2015年5月6日(水・振替休日)

<クイズラリー>
ギャラリー内をめぐって答えを探すクイズラリー。参加者にはもれなく「日産ギャラリーオリジナルトレーディングカード」をプレゼントし、さらに抽選でミニカーなどの賞品をプレゼント。

<ダットサン・ベビイ乗り込み体験>
日産自動車が再生したこども自動車「ダットサン・ベビイ」の乗り込み体験とフォトサービスを実施。
開催日時: 2015年4月25日(土)、26日(日)
※イベントの参加は無料。
※実施時間等の詳細情報は追って日産グローバル本社ギャラリーWEBサイトにて。

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<SUPER GT乗り込み体験>
SUPER GTで活躍した「#23 XANAVI NISMO GT-R」への乗り込み体験とフォトサービスを実施。
開催日時 : 2015年5月2日(土)~5月6日 (水・振替休日)

<日産わくわくエコスクール>
日産わくわくエコスクールとは、エコカーを開発・製造している日産だからこそ提供できる新しい環境技術の体験教室。親子で地球環境と電気自動車技術について学ぶ機会を提供するという。
開催日時: 2015年4月29日(水・祝)、5月4日(月・祝)
※イベントの参加は無料。
※実施時間等の詳細情報は追って日産グローバル本社ギャラリーWEBサイトにて。

<エコドライブセミナー&エコドライブ体験試乗会>
日産で数多くの車両実験に携わってきた担当者が、「燃費の達人」を目指し、エコドライブのテクニックを判り易く伝えるイベント。
開催日時 : 2015年5月6日(水・振替休日)
(1)エコドライブセミナー
テーマ: 「燃費を向上させるドライビングテクニック」
時間: 1回目13:30~、2回目15:00~
講師: 池田 正英(日産自動車 車両開発担当)

(2)エコドライブ体験試乗会
試乗車: 日産リーフ、ノートNISMO、エクストレイル、スカイラインHYBRID

<ウルトラマンギンガS 握手会>
円谷プロダクションとのコラボレーション企画として、「ウルトラマンギンガS」の握手会を開催。
開催日時 : 2015年4月26日(日)
※イベントの参加は無料。
※実施時間等の詳細情報は追って日産グローバル本社ギャラリーWEBサイトにて。

会場:日産グローバル本社ギャラリー
神奈川県横浜市西区高島1-1-1 TEL 045-523-5555
営業時間 10:00~20:00

※提携駐車場「横浜三井ビルディング駐車場」の利用を推奨。駐車料金割引の優待サービスがご利用できる。
※イベント日時・内容は予告なく変更される場合があるため、最新情報は下記の日産グローバル本社ギャラリーWEBサイトにて。

*各イベントの詳細は下記日産グローバル本社ギャラリーWEBサイトで。
日産グローバル本社ギャラリーWEBサイト

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ホンダ、ハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」が科学技術賞

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アコード ハイブリッド SPORT HYBRID i-MMD システムレイアウト

SPORT HYBRID i-MMD、平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を得る

本田技研工業(本社:東京都港区、代表取締役社長:伊東孝紳、以下、ホンダ)のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツハイブリッド)※1 i-MMD」が「平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞した。
表彰式は、本日4月15日(水)12時10分より文部科学省にて行われる。

科学技術分野の文部科学大臣表彰は、文部科学省が科学技術水準の向上に寄与することを目的に、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた個人または団体を、「科学技術賞」、「若手科学者賞」、「創意工夫功労者賞」、「創意工夫育成功労学校賞」の各賞において文部科学大臣が表彰するもの。

軽自動車同等の低燃費と、CO2排出量削減への寄与を評価

「Accord Hybrid(アコード ハイブリッド)」に搭載されているSPORT HYBRID i-MMDは、ハイブリッド専用エンジン、走行用と発電用の2つのモーターを内蔵した電気CVT、リチウムイオンバッテリーで構成され、3つのドライブモードから最も効率の良いモードを自動的に選択して走行することで、レスポンスの良い加速応答性と圧倒的な燃費性能を実現する革新的なハイブリッドシステム。

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評価されたシステムの一部、2モーター(走行用/発電用)

このたびの受賞は、SPORT HYBRID i-MMDの発進から最大トルクを発生するモーター特性を活かした、滑らかで力強い加速性能と軽自動車同等の低燃費を両立する事で、乗用車としての走行性能を高めながらCO2排出量を大幅に削減し地球温暖化防止に寄与していることが評価された。

平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 表彰式について
日時:4月15日(水) 12:10〜
場所:文部科学省 3階講堂(東京都千代田区霞ヶ関3-2-2)
各賞代表者に大臣より授賞

※1)「SPORT HYBRID」ネーミングの由来=EARTH DREAMS TECHNOLOGYとして、Hondaが先駆ける新しいハイブリッドシステムの総称をSPORT HYBRIDと名付けたもので、EARTH DREAMS TECHNOLOGY:走りと燃費を高次元で両立させる新世代パワートレインの総称。

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オートバックス・タイ王国ナワミン店オープン、同国展開6店舗目

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タイ・バンコク都内での店舗展開はすでに5店舗目

株式会社オートバックスセブン(本社:東京都江東区、代表取締役社長執行役員:湧田節夫、以下オートバックスセブン)のタイ王国内における現地子会社のSIAM AUTOBACS Co., Ltd.(代表取締役社長:国分雅樹)は、2015年4月9日(木)に「オートバックスナワミン店」を新規オープンした。

オートバックスセブングループは、2000年6月にタイ1号店をオープンして以来、現在タイ王国内では、今回オープンする「オートバックスナワミン店」を含め、6店舗出店しており、バンコク都内にはこのたびオープンする店舗を含め5店舗目となる。

自動車製造国からASEANの自動車一大消費国へと成長

同国は、急速な経済成長に伴い、製造地としてのコスト競争力こそ薄れたが、今でも近隣国と比較すると、自動車部品産業の集積化が大きく進んでおり、その産業規模から永らく「東洋のデトロイト」と呼ばれていた。

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昨今は、政情混乱や農産物価格の低下などが影響し、新車販売が大幅に落ち込んだと云え、ファーストカー減税策で急速に販売が伸びた2012~13年に次ぐ水準にある。
今年は、年末のASEAN経済共同体(AEC)発足を見据え、下半期に回復に向かうと考えられている。

また、2016年からは排出量基準の新たな物品税が導入される計画であることから、一部モデルの値上げが予想され、これに伴う駆け込み需要が発生する可能性もある。

自動車アフターマーケットは速いペースで成長する見込み

加えて新車販売では、非日系の本格進出も計画されていることもあり、低価格競争が始まりそうではあるが、一方で自動車アフターマーケットは堅調。
特に製品ライフサイクルが短いワイパーブレードを筆頭に消耗部品を中心に最も速いペースで成長すると想定されている。

オートバックスセブンのタイ・ナワミン店は、バンコク都のブンクム区に位置する商業集積エリア内に出店。
ショッピングモール内には、マックスバリュやマクドナルドなどが出店しており、多くの自動車ユーザーの獲得を見込んでいる。

同店舗では、タイヤ、エンジンオイル、バッテリーなどのメンテナンス商品の取り扱いを中心とした小規模小商圏型店舗で、約 350アイテムを品ぞろえする。また、購入した商品をその場で取り付け・交換を行うピットは3台を設置しているという。

同社では、「今後も、クルマのことならオートバックスとお客様から支持・信頼される活動の実践という当グループの方針に基づき、カー用品・車の買取・販売、車検・整備、板金・塗装など、クルマのことなら何でもお任せいただける店舗を目指します」と結んでいる。

店舗の概要は下記の通り。
店舗名:オートバックスナワミン店
開店日ー 2015年4月9日(木)
所在地 ー 700/9 Nawamin Road, Klongkum Sub-district, Buengkum District, Bangkok 10230, Thailand
連絡先 ー TEL. +66(2) 510 3694/ FAX. +66(2) 510 3697
敷地面積 ー 153m 2(46坪)
売場面積ー 33m 2(10坪)
駐車台数 ー 150台(共用)
ピット台数ー 3台
営業時間 ー 9:00〜20:00
定休日:なし
経営母体 ー SIAM AUTOBACS Co., Ltd.
責任者:代表取締役社長、国分雅樹

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「クルマはアート」を掲げるマツダのモノ造りが自転車や家具になる

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ミラノデザインウィークに先駆け、モノ造りへのこだわりを発表

マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は、4月14日からイタリアのミラノで開催される『Mazda Design クルマはアート』に先立ち、独自の自転車作品「Bike by KODO concept(バイク・バイ・コドーコンセプト)」やソファ「Sofa by KODO concept(ソファ・バイ・コドーコンセプト)」などのアートワークを初公開した。

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マツダは近年、「魂動(こどう)-Soul of Motion」というデザインテーマのもと、動き・躍動感の表現に一貫して注力し、野生の生き物のように生命力に満ちた力強い動きを、クルマのデザインで表現してきた。

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「凛」や「艶」を体現する「Mazda Design クルマはアート」をミラノの地で 続きを読む 「クルマはアート」を掲げるマツダのモノ造りが自転車や家具になる

トヨタ、燃料電池車の総合情報発信施設を新オープン

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MIRAIの展示を含むショールームは4月17日(金)から稼働

日本初の量産型燃料電池車MIRAI(ミライ)をリリースするトヨタ自動車株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:豊田章男、以下、トヨタ)は、燃料電池自動車(FCV)や、FCVの燃料である水素についての情報を積極発信していく施設「TOYOTA MIRAIショールーム」を、4月17日(金)に東京都港区にオープンする。

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このTOYOTA MIRAIショールームは、将来の水素社会実現に向けて、FCVや水素燃料そのものを、より身近なものへ社会に浸透させていくべく、岩谷産業株式会社(東京本社:東京都港区、大阪本社:大阪市中央区、社長:野村雅男、以下イワタニ)運営の東京都心では初の接地型水素ステーション「イワタニ水素ステーション芝公園」と併設したスタイルのFCVに関する総合ショールームである。

トヨタにとっても歴史的な地での開設となった新情報拠点

気になる所在地は、赤羽橋交差点、東京タワー南側に近接した芝公園向かい側に位置にある。
実はこの場所、昭和37年に創業した現「トヨタ東京カローラ株式会社」発祥の地であり、かつて昭和の日本においてモータリゼーション普及に大きく貢献した原点ともいえる場所。トヨタにとっては、歴史的な地に新たな情報発信拠点を置くことになった。

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なおこのTOYOTA MIRAIショールームでは、昨年末に発売された燃料電池自動車「MIRAI」を展示し、映像などを使って車両の魅力や、水素の特長などを紹介する等、来る2020年の東京オリンピック パラリンピックを契機として、今後、水素社会への進化が期待される東京の中心から、新しい時代の実現に向けて情報を発信していく。

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また毎週金曜日には、TOYOTA MIRAIの試乗も受け付けていく(1日あたり最大7組・スタッフが助手席に同乗・MIRAIを運転するドライバーのほか2名まで同乗可・先着順)構え。

TOYOTA MIRAIショールームについての概要は以下の通り。
・名称:TOYOTA MIRAI ショールーム
・所在地:東京都港区芝公園4-6-15 イワタニ水素ステーション芝公園内
・オープン日:2015年4月17日(金)
・フロア面積:1階84m2 2階81m2
・営業時間:9:00~17:00
・休館日:火曜日、「イワタニ水素ステーション芝公園」は、土曜、日曜、祝日が休業
・展示車両:MIRAI 1台
・試乗車両:MIRAI 1台

TOYOTA MIRAIショールームWebページ

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1941年以来、広く水素燃料を取り扱ってきたイワタニ

またイワタニは、1941年から水素を取り扱うエネルギー企業だ。特に工業用圧縮水素・液化水素については、すでに製造から輸送・貯蔵・供給・保安まで一貫した全国ネットワークを築いている。

加えて国家プロジェクトや、地域実証などにおける水素ステーションの建設・運営で得た知見と技術を、今後、水素供給インフラの基盤確立として活かしてく構えだ。

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具体的な水素ステーションの接地計画についても、2015年度末までに東京、名古屋、大阪、福岡の4大都市圏を中心に20ヶ所の設置を独自で整備することを表明、現在、建設に向けての取り組みを進めている。

今後導入が期待される燃料電池バスへの水素需要にも応える

なかでも今回開設した「イワタニ水素ステーション 芝公園」は、都心に建設された初の水素ステーションとして、また水素社会の実現に向けた情報発信基地として、企業体イワタニにとっても歴史的な第一歩となるものだ。

同ステーションでは、都心中心部の水素供給拠点として、一般販売が開始された燃料電池自動車(FCV)への対応するほか、今後導入が期待される燃料電池バスへの水素需要にも応えていくという。

イワタニ水素ステーション 芝公園についての概要は以下の通り。
・名称:イワタニ水素ステーション 芝公園
・所在地:東京都港区芝公園4-6-15
・敷地面積:1,097㎡ (332坪)
・水素供給:液化水素オフサイト供給
・供給能力:340N㎥/h (1時間当たり6台の満充填が可能)
・充填圧力:70MPa(メガパスカル) 〈=700気圧〉
・設備構成:液化水素貯槽、ドイツ・Linde社製水素圧縮機、蓄圧設備、ディスペンサーなど。

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アストンマーティン、新たに福岡ショールームを開設し日本市場での成長を継続

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アジア太平洋地域におけるブランド・プレゼンスの強化を狙う

アストンマーティンは、モダンで独創性の高いスポーツカーを製作するブランドである。それと同時に、独自のヘリテージを持つメーカーとして、世界で広く認識されており、2013年には設立100周年を迎え、現在では、世界45の国と地域に155の拠点を構えている。

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最近では、Vantage GT12とサーキット専用の限定スーパーカー、Vulcanを発表・新製品の開発・モデルラインナップとビジネスの拡張、更新を進めている。

また、ジュネーブ国際モーターショーでは、アストンマーティンCEOのDr パーマーがDBXコンセプトを世界中に披露した。

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この最新コンセプトカーは、ラグジュアリーGTセグメントの既成概念に挑む意欲的な作品であり、これまで以上に世界中の幅広い層にアピールし、英国のアイコン的ラグジュアリーブランドの可能性を拡げる1台だ。

そんな英国を代表するスポーツカーメーカー、アストンマーティンは、アジア太平洋地域(APAC)におけるブランド・プレゼンスの強化を図っている。

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この戦略を主導するのが日本であると同時に、アストンマーティンも日本市場の重要性を認識しており、本年1月、新たにアストンマーティン・ジャパン・リミテッドを立ち上げたのも、その戦略のひとつだ。

アストンマーティンは東京・大阪・名古屋に加え、福岡に進出

アストンマーティン・アジアパシフィックの戦略により、アストンマーティン福岡は、来月5月仮ショールームを開設し、本年後半に豪華な本社屋へ移転する予定だ。
これにより、2拠点を擁する東京と大阪、そして名古屋に加え、新たな都市に進出することになった。

アストンマーティン最高経営責任者(CEO)のDr アンディ・パーマー氏は、長年日本に居住した経験を持っており、同氏は、新ディーラーの開設について、次のようにコメントした。

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「現地法人の開設に続いて、福岡に新しいショールームをオープンするなどAPAC地域に設備投資だけでなく、人的な投資も積極的に進めています。これは、この地域において、ハイラグジュアリー・スポーツカー・セグメントの主要プレーヤーになるという弊社の決意の表れです。」

アストンマーティン福岡の開設は、4月9日に福岡国際会議場で公式に発表され、当初は福岡県福岡市博多区下川端町にオープンした後、10月に同市東区原田の本ショールームに移転する予定。

この新ディーラーは、台北および台中でアストンマーティン・ビジネスを展開するディーラーパートナー、YunSan Motors Co., Ltd.(永三汽車股份有限公司)によって開設される。

意欲を見せる永三汽車股份有限公司のティモシー・チャン会長

YunSan Motorsのティモシー・チャン会長は、次のように語った。「福岡のアストンマーティン・ディーラーとして、弊社に白羽の矢が立ったことを心より光栄に存じます。」

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「福岡は、ダイナミックなビジネス都市です。また、中国人、韓国人、台湾人ツーリストにとって、『絶対に訪れるべき』アジアの中核を担う観光都市です。」

「ダイナミックに躍動する福岡であれば、新たなアストンマーティン・ビジネスは必ずや成功すると確信しています。福岡および周辺地域にお住まいのアストンマーティン・ファンの皆さまには、新しいディーラーを通じて素晴らしいスポーツカーを所有する歓びを味わっていただけるでしょう。」

「もちろん私たちは、お客様の方々にアストンマーティン・ブランドにふさわしい比類なきサービスをお届けいたします。」

10月に移転する本ショールームは、新車および中古車を合わせて最大7台を展示するスペースを備えているという。

サービスおよびメンテナンスを提供するワークショップも併設される。アストンマーティン認定テクニシャンが、適切な診断ツールと専用ツールを使用して質の高いサービスを約束するという。

アストンマーティンWebサイト

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日産のアラウンドビューモニター技術が遠隔操作無人探査機に

日産自動車、次世代海洋資源調査プログラムに協力

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区 社長:カルロス ゴーン)は4月9日、同社と国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC、本部:神奈川県横須賀市夏島町 理事長:平 朝彦)、及びトピー工業株式会社(本社:東京都品川区大崎 社長:藤井 康雄)が、自動運転につながる要素技術でもあるアラウンドビューモニター技術を、内閣府が進める戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の課題の一つである「次世代海洋資源調査技術」を構成する研究開発課題で実施する「ROVによる高効率海中作業システムの開発」に応用するため、共同開発契約を締結した、と発表した。

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高効率海中作業システムを搭載したROVイメージ。海底下の鉱床の広がりや鉱物の含有物質を調査するため、広範な多くの地点でのコア試料採取を実現する。既存のROVに装着可能で、新たに海洋資源調査に参入する民間企業でも安易に導入できるシステムを目指している。

アラウンドビューモニター技術を遠隔操作無人探査機に活用

アラウンドビューモニターは、クルマの真上から見ているかのような映像によって周囲の状況を知ることで、駐車を容易に行うための運転支援技術であり、日産が2007年に世界で初めて販売しました。アラウンドビューモニターは、その後2011年に移動物検知機能を追加する等、進化を続けている。

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トピー工業(豊橋市)でのAVM技術搭載ROVの実験風景

今回の共同開発は、SIPの課題である次世代海洋資源調査技術の実施機関であるJAMSTECと国内トップレベルのクローラーロボット開発メーカーであるトピー工業との間で進めている、資源調査用の遠隔操作無人探査機(Remotely operated vehicle; ROV)による高効率海中作業システム開発の一環として実施するもの。

母船で操作するオペレーティング作業の大幅な効率改善を狙う

様々な新機能を持たせたROV試験機は日産が開発した、立体的な映像処理機能を加えたアラウンドビューモニター技術と障害物までの距離を正確に計測するセンサーを組み合わせることにより、ROV搭載カメラの映像を用いるだけで、あたかもROV自身を客観視する様な映像をリアルタイムで表示することが可能となる。

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海洋研究開発機構の深海調査研究船「かいれい」クローラーロボットのコントロールセンター

これにより、母船で操作するオペレーターが瞬時に海底やROVの状態を把握出来るようにする事で、海中作業効率の大幅な改善を狙っているという。

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海洋研究開発機構 深海調査研究船「かいれい」に搭載した深海ROV用ケーブル

日産は、自社で開発した技術やノウハウなどを自社での利用のみに留まらず、多くの分野での利用を促進する取り組みにより、技術発展に寄与していく。更に、これらの無形資産の有効活用によって得られる収入を、新たな技術開発に投資することで、自社の技術開発力を高めていく。

自動運転技術は、ドライバーをサポートすることで交通事故の低減を目指し、安心、快適、便利なモビリティを提供し、社会に貢献する事を目的に開発が進められており、今回の共同開発は、アラウンドビューモニターの技術を通した海洋資源の有効利用による社会への貢献を狙うと共に、自動運転技術開発につながる要素技術開発の一環として、今後も推進していく考えだという。

国立研究開発法人海洋研究開発機構

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マツダのクリーンディーゼル、文部科学大臣表彰を受賞

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マツダ、科学技術分野の文部科学大臣表彰3回目の受賞

マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡、社長:小飼雅道、以下、マツダ)の研究者5名は、このたび、新世代クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D(スカイアクティブ ディー)」の開発において、平成27年度科学技術分野における文部科学大臣表彰の科学技術賞(開発部門)を受賞した。

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この賞は「科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者」に与えられるものであり、マツダの受賞は今回が3回目。なお、表彰式は4月15日(水)文部科学省3階講堂(東京都千代田区)にて行われる予定。

【受賞概要】
業績名: 走る歓びと環境性能を両立する新ディーゼルエンジンの開発
開発担当者: 中井 英二 (なかい えいじ) マツダ株式会社 パワートレイン開発本部
迫野 隆 (さこの たかし) マツダ株式会社 第2エンジン設計グループ
寺澤 保幸 (てらざわ やすゆき) マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部
片岡 一司 (かたおか もとし) マツダ株式会社 パワートレイン技術開発部
鐡野 雅之 (てつの まさゆき) マツダ株式会社 第2制御システム開発グループ

「SKYACTIV-D」の開発においては、燃料混合過程の最適化および、理想の燃焼を追求することで、従来のディーゼルエンジンの常識を覆す低圧縮比14を実現した。

併せて、機械摩擦損失の低減、エンジン構成部品の軽量化を徹底的に行うことにより、従来比20%の燃費向上に加えて、静粛性、低エミッション性も成立させた。

更に、高効率過給などの周辺技術により、ディーゼルエンジンの特徴でもある高トルクに加え、高回転までスムーズに回るエンジンとし、走る歓びと優れた環境性能を高次元で両立させたことなどが高く評価された。

マツダSKYACTIV TECHNOLOGYサイト

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レースでクルマ造り。トヨタ版「走る実験室」の始まりか

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トヨタ、モータースポーツ活動とクルマ造りを直結へ

トヨタ自動車(本社:愛知県豊田市、代表取締役社長:豊田章男、以下、トヨタ)は、TOYOTA Racing、LEXUS Racing、GAZOO Racingを通じて取り組んできたモータースポーツ活動を、2015年4月11日から「もっといいクルマづくり」の根幹に据え、「GAZOO Racing」の傘のもと、強力に推進していくことを発表した。

トヨタはモータースポーツ活動を、クルマの持つ「夢」や「感動」を自動車ユーザーにもたらす大切な存在と位置づけ、TOYOTA Racing、LEXUS Racing、GAZOO Racingを通じてFIA世界耐久選手権(WEC)、日本におけるSUPER GT、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなど、さまざまなカテゴリーに挑戦してきた。

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レース活動を、もっといいクルマ・クルマファンづくりの主軸に

その一環としてGAZOO Racingを通じ、メーカーの枠を超えてクルマ好きを増やし、モータースポーツの裾野を広げる活動にも精力的に取り組んできている。

これを踏まえトヨタは、来る2015年4月11日からモータースポーツ活動が「もっといいクルマづくり・クルマファンづくり」の主軸であることをより明確にするという。

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より具体的には、すべてのモータースポーツ活動をGAZOO Racingの活動として一本化していく構えだ。

取り組みの第一歩は、モータースポーツジャパン2015

その皮切りとして、2015年4月11日・12日に東京・青海で開催予定の「モータースポーツジャパン2015フェスティバル インお台場」(主催 : NPO法人 日本モータースポーツ推進機構)を起点に、WEC、ニュルブルクリンク24時間耐久レース、全日本ラリー選手権といった「もっといいクルマづくり」の取り組みとしてトヨタがメーカーとして参戦するレース。

ラリーにおいては、チーム名TOYOTA GAZOO Racingで参戦するほか、「もっといいクルマづくり」「クルマファンづくり」の活動の場に、TOYOTA GAZOO Racingのロゴを、より積極的に表示・展開していくという。

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トヨタの豊田章男社長は、「創業者である豊田喜一郎が貫いてきたモータースポーツ活動がクルマづくりの進化、自動車産業の発展に不可欠なものであるとの想いを受け継ぎ、GAZOO Racingのもと、『道が人を鍛え、人がクルマを鍛える』の実践として、人づくり、クルマづくりを推進し、クルマファン拡大に結び付けたい」と述べている。

すでに活動を始めたトヨタのモータースポーツ本部

すでに2015年4月1日に設立されたモータースポーツ本部では、それぞれの領域で推進してきたモータースポーツに関わるマーケティング、車両開発機能を集約。
統一した技術開発戦略で足場を固め、モータースポーツ活動の車両開発へのフィードバックと、もっといいクルマづくりに向けた人材育成を推進。さらなるモータースポーツファン拡大につながる取り組みも強化していく。

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このモータースポーツ本部では、ニュルブルクリンク24時間耐久レースを通じLEXUS LFAを鍛え上げたように、クルマづくりに関わるメカニックやエンジニアを、レースの現場で育成する体制を推進する。

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さらに、WECに投入するハイブリッド競技車「TS040 HYBRID」の開発で得た知見を、今後のハイブリッド車開発に応用すべく技術移転や人材交流を進めるなど、トヨタ全体の自動車事業の発展にモータースポーツを活用していく。

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なお、SUPER GTなど、「クルマファンづくり」を主体とし、レクサス車両を使用するモータースポーツ活動では、LEXUS GAZOO Racingやレクサスのブランドネームを使用するとしている。

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TOYOTA GAZOO Racing サイト

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オートバックス、正規輸入車ディーラーを手中に

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IkebukuroBMW並びにMINI池袋の経営権獲得

株式会社オートバックスセブン(本社:東京都江東区、代表取締役社長:湧田節夫、以下オートバックス)は、BMW正規ディーラーである株式会社アウトプラッツ(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:郷演仁)、およびその子会社のMINI正規ディーラーである株式会社アウトプラッツモータースが保有する全株式を譲り受け、2015年4月1日(水)より「Ikebukuro BMW」と「MINI池袋」2拠点の運営を開始した。

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Ikebukuro BMW 本社ショールーム

オートバックスは、同社の経営ビジョンである「クルマのことならオートバックス」を事業のコアコンピタンスに据え、本業であるオートバックス店舗網ならびに関連事業を介した収益拡大に、またさらに新ビジネス創造とその育成を積極的に推し進めてきた。今回のディーラー運営への参入は、同社のそうした企業戦略の一環となる。

堅実な経営を続ける正規ディーラーを手中に

一方、株式会社アウトプラッツは、1988年1月に資本金3000万円で現法人を設立。当初は池袋西口に拠点を構えていたが、業容拡大を目指して現在拠点がある要町2丁目に移転。

2004年10月に同じ敷地内へアプルーブドカーセンターを設立、2005年並びに翌2006年度の全国優秀ディーラー賞受賞、2006年度アフターセールス顧客満足度最優秀賞受賞。
売上高においても2011年度・31億円、2012年度・40億円、2013年度・43億円(いずれも12月期実績)と堅実な経営を続けて来た。

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MINI 池袋 / MINI NEXT 池袋

このたび運営する「Ikebukuro BMW」と「MINI池袋」は、東京都豊島区を中心とした周辺地域を責任営業販売地域として担当しており、拠点近隣の顧客を筆頭に、BMWならびにMINIブランドを愛する消費者層に支えられてきた。なお、オートバックスが、BMWならびにMINIの正規ディーラー事業を行うのは今回が初のことだ。

輸入車販売拡大のトレンドを事業多角化の先兵に

近年、日本国内における輸入車の販売比率は増加傾向にあり、輸入車各メーカーからはコンパクトカーの投入が相次ぐなど、購入者層のすそ野が大きく広がりを見せている。

オートバックスは、BMW/MINIの顧客満足に重点を置く「お客様にプレミアムなリテール体験とサービス体験を提供する」というビジネスコンセプトに共感し、今回の正規ディーラーの運営を決断するに至ったという。

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BMW Premium Selection 池袋

なお全株式の譲渡によって、オートバックスグループ傘下となったアウトプラッツならびにアウトプラッツモータースの「Ikebukuro  BMW」ならびに「MINI池袋」だが、現段階では、店舗体制ならびにスタッフ体制について大きな変更なく、オートバックスによる株式取得による事業体制の変更を受けることなく営業を続けている模様だ。

店舗の概要は下記の通り
Ikebukuro  BMW 本社ショールーム
店 舗 名:Ikebukuro BMW
所 在 地:〒171-0043 東京都豊島区要町2-16-3
連 絡 先:TEL. 03-3956-4411 / FAX. 03-3956-9244
営業時間:9:00~18:00 定 休 日 : 水曜日
経営母体:株式会社アウトプラッツ 代表取締役社長 : 吉山弘樹
事業内容:BMW 新車販売およびサービス

BMW Premium Selection 池袋
店 舗 名 : BMW Premium Selection 池袋※
所 在 地 : 〒171-0043 東京都豊島区要町2-19-4
連 絡 先 : TEL. 03-5986-0281 / FAX. 03-3956-2270
営業時間 : 10:00~19:00 定 休 日 : 水曜日
経営母体 : 株式会社アウトプラッツ 代表取締役社長 : 吉山弘樹
事業内容 : BMW 認定中古車の販売
※Ikebukuro BMW の別棟として中古車販売を行う店舗です。

MINI 池袋
店 舗 名 : MINI 池袋 / MINI NEXT 池袋
所 在 地 : 〒171-0043 東京都豊島区要町2-14-19
連 絡 先 : TEL. 03-6909-5632 / FAX. 03-6909-3204
営業時間 : 9:00~18:00 定 休 日 : 水曜日
経営母体 : 株式会社アウトプラッツモータース 代表取締役社長 : 吉山弘樹
事業内容 : MINI 新車販売、サ-ビスおよび認定中古車の販売

【問い合わせ】
オートバックスお客様相談センター
フリーコール:0120-454-771
受付時間:平日 9:00~12:00 13:00~17:30

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日産、アルゼンチンに新たな製造子会社設立へ

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6億USドルを投資し、新NP300フロンティアをコルドバで生産

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン、以下日産)は4月7日、アルゼンチンに新型車両の製造子会社を設立し、新たなピックアップ生産のための積極投資を行うと発表した。

目下、中南米38ヵ国で事業展開している日産は、自動車販売台数100万台超が見込まれるアルゼンチンにおいて、自社が主要な自動車メーカーのひとつになると表明している。
21世紀の躍進を見据え、アルゼンチンのみならず中南米エリアでもトップ3ブランド入りを目指していく日産にとって、同国は最も重要な拠点のひとつだ。

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日産自動車・専務執行役員、ホセ ルイス バルス氏

日産における日産ラテンアメリカの会長であり、日産自動車の専務執行役員であるホセ ルイス バルス氏は、「日産がアルゼンチンに投資できることを大変光栄に思います。当社はこれまで以上の力を発揮し、アルゼンチンの発展に貢献すべく準備を整えています。日産はアルゼンチンの経済力に期待しており、自動車産業を担う主要メンバーとして、同国の明るい未来に一役買えることを非常に楽しみにしています」と述べた。

2018年、新型車生産を背景に1,000名の雇用を創造していく

この発表により、日産は2018年に向けて、アルゼンチンに6億USドルを投資。ブエノスアイレス西北西700kmに位置するコルドバ・ルノー生産工場内にピックアップ専用の組立ラインを設けて、日産の新型トラック・NP300フロンティアの生産を行っていく計画だ。

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当地で目下販売中の現行NP300フロンティア

当地では、ルノー・日産アライアンス、そしてダイムラーとの間で締結された協業契約の元、NP300フロンティアに加え、ルノーの1トンピックアップトラックやメルセデス・ベンツの新型ピックアップも生産していく。

この新たな生産ラインの年間車両生産能力は、70,000台ほどになる見込み。同生産ラインだけで約1,000名の直接雇用を生み、更に2,000名の間接雇用も創出していく構えだ。

これによりアルゼンチンは、タイ、メキシコのほか、間もなく本格的に自動車生産を開始するスペインを含む「NP300フロンティア」のグローバル生産ネットワークのひとつとなる。

2015年のブエノスアイレスオートショーで新型車発表も

これを受けて日産は、2015年6月に開催されるブエノスアイレスオートショーにおいて、新型「NP300フロンティア」をアルゼンチンで初披露する予定だ。

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当地で目下販売中の現行NP300フロンティア

NP300フロンティアは2015年末に向けて、まずはメキシコからの輸入モデルをアルゼンチンで発表し販売する。さらに現地の供給体制が整い次第、2018年までにアルゼンチン内で開始する予定だ。

NP300フロンティアは、日産にとって12代目となるピックアップで、中南米に投入されるピックアップモデルとしては8代目になる見込み。新型ピックアップは、日産の80年以上におよぶ長い歴史の中で受け継がれてきた背景のもとに生産され、最先端技術によるタフでスマートな機能を誇るモデルとなるだろう。

※為替は便宜上、直近の為替レート1USD=120円としている。

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ホンダVEZEL、2014年度のSUV新車販売台数1位に

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2014年度のSUV新車登録販売台数で第1位を獲得

本田技研工業(本社:東京都港区、社長:伊東孝紳、以下ホンダ)は、同社の小型クロスオーバーSUV「VEZEL」ならびに「VEZEL HYBRID」が、2014年度(2014年4月〜2015年3月)における新車販売台数で第1位を記録したと発表した。

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具体的には、社団法人日本自動車販売協会連合会(自販連)の2014年度 SUV(自販連区分でオフロード4WD<一部2WDを含む>に分類される国産車)で、同年度の新車登録販売台数10万479台を記録したことによる。

流行のクロスオーバーSUVコンセプトを小型車に持ち込む

VEZELは、2013年12月に発売され、ホンダのグローバルオペレーション改革の一翼を担うクルマとして3代目フィットのプラットフォームをベースに開発された。

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ホンダは2013年、ミディアムクラス以上の車格で流行していたクロスオーバーSUVのコンセプトを小型車に持ち込んだ。VEZELは本来、乗用SUVが持べきミニバン的な使い易さや力強さに併せ、クーペを連想させるスマートなスタイリングフォルムを取り入れ、自動車ユーザーの広域的な利用満足ならびに、多面的な使い勝手を実現させた。

発売以来の累計販売台数は既に12万台を超えている

外観は、SUVらしく安定感のある腰下とクーペ風の流麗なスタイルという異なる要素を組み合わせを融合。

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一方で内装等の基本設計に関する思想は、フィットに採用されているセンタータンクレイアウトをそのまま採用し、後席はシートバック角度を寝かせることで室内長が不足する小型車枠において、充分な居住空間を確保した。

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当初の車両の開発コンセプトは「艶・Crossover」、結果セダンやクーペ、SUVというジャンルの枠を超えた新しいクルマとして、幅広く自動車ユーザーに受け入れられた。なお発売以来の累計販売台数は既に12万台を超えている。

◆VEZEL発売以来の歩み(国内)
2013年12月:発売
2014年11月:国内累計受注台数10万台突破
2014年12月:2014年 SUV暦年新車登録販売台数 第1位
2015年 3月:2014年度 SUV新車登録販売台数 第1位

◆販売台数(2013年12月〜2015年3月実績 自販連調べ)
2013年度:21,348台
2014年度:100,479台
合計:121,827台

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トヨタ博物館のクラウン60周年記念展4月25日から

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トヨタ博物館「クラウン60周年記念展」を開催

トヨタ自動車株式会社(愛知県豊田市、社長:豊田章男)の文化施設であるトヨタ博物館(愛知県長久手市)は、2015年4月25日(土)から7月5日(日)まで「クラウン60周年記念展」を開催する。

本記念展では、今年発売60周年を迎えたクラウンの歴史を13台の実車展示で紹介する。

最新技術と装備で綴っていく日本の高級車の歴史

国産乗用車としては、もっとも歴史が古く、お客様と共に育ってきたクラウン。そのクルマづくりは「継承と革新」の歴史であり、お客様の要望や時代の要請に合わせ、当時の最新技術と装備で、日本の高級車市場を築いてきた。

今回は、クラウンの派生車であるクラウン カスタムと、初代マジェスタの初展示を含め、歴史を彩った歴代クラウン13台を展示。歴代クラウンのCM映像放映や、ギャラリーでの「クラウン ポスター展」と併せ、それぞれの時代を振り返る内容としている。 続きを読む トヨタ博物館のクラウン60周年記念展4月25日から

ヤマハ、インドネシアに二輪車開発の新会社を稼動

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アセアン統合開発センターの機能強化を図る新拠点

ヤマハ発動機株式会社(静岡県磐田市、社長:柳弘之、以下ヤマハ)は、アセアン市場向けの商品開発を行っている「アセアン統合開発センター」のさらなる機能強化を目的に、インドネシアに新たな二輪車開発拠点となる「PT. Yamaha Motor R&D Indonesia」(以下 YMRID)を稼動させた。

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タイの Yamaha Motor Asian Center Co., Ltd.

 

稼動したYMRIDは、同国ジャカルタ市内の二輪製造・販売子会社「PT. Yamaha Indonesia Motor Manufacturing 敷地内に拠点を設置、タイの Yamaha Motor Asian Center Co., Ltd.」(以下 YMAC)とともに、外装変更モデルの開発やカラー&グラフィック変更開発、原価革新活動などを行い、アセアン市場のユーザー要望に合致する商品開発を担う構えだ。

各国のR&D拠点と連携してグローバルなモノ創りを推進

同グループは、本社で将来成長に向けたコア技術・先行技術などの技術戦略領域・基盤技術領域を担う一方で市場に近い現地拠点でより早く・安く・多く商品を生み出すことを目標としてモデル開発領域を担っていくことを目指す。

このたび機能強化したアセアン統合開発センターの2拠点を含め、既にイタリア、インド、中国、台湾にもR&D拠点を設置しており、これら拠点の活用で、製・購・技一体となったグローバルなモノ創りを推進していく。

インドネシアはすでに中国に次ぐ世界第3位の巨大市場

ちなみにインドネシアの二輪車市場は二輪車製造業者協会(AISI)の統計(出荷ベース、輸出除く)によると、インド、中国に次ぐ世界第3位の巨大市場となっており、将来に向けてさらなる需要拡大が見込まれている。

2014年の二輪車販売台数は前年比2%増の786万7,195台の前年比約2%増。経済成長率が5.1%に留まったこと、大統領選や補助金付き石油燃料の値上げの影響、電気や賃金、奢侈税などの関税率の上昇などが響き、2011年に記録した800万台には届かなかった。

インドネシアは国際市場に挑戦する新たなステージへ

しかしライバルのホンダは8%増の505万1,100台で64%。カワサキとインドのTVSはプラス成長。一方でヤマハとスズキは前年実績を割り込むなど激しい競争が繰り広げられており、国内のインフレ率が上昇傾向にあるなか、今年も過酷なシェア争いが繰り広げられる見込みだ。

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グローバルモデルとして製造およびインドネシアで販売した「YZF-R25」

 

ヤマハ発動機では、去る2014年7月から2気筒250ccエンジンを搭載したスーパースポーツ“YZF-R”シリーズの新製品「YZF-R25」をインドネシア市場に導入。グローバルモデルとして「YZF-R25」開発した同車は、製造およびインドネシアでの販売も同国のグループ会社PT.Yamaha Indonesia Motor Manufacturingで行っていた。今後はアセアン・先進国市場への販売も視野に、国際市場に挑戦する新しいステージは入ったことになる。

[新会社の概要]
社 名 : PT. Yamaha Motor R&D Indonesia
所 在 地 : インドネシア・ジャカルタ
会社設立日 : 2014 年 8 月 7 日
稼動年月日 : 2015 年 4 月 1 日
代 表 者 : 社長 増田 辰哉
事 業 内 容 : アセアン市場向け商品開発

[ヤマハ発動機の海外 R&D 会社]
– 欧州 –
イタリア・ミラノ / Yamaha Motor Research & Development Europe S. r. l.
インド・スラジプール / Yamaha Motor Research & Development India Pvt. Ltd.
– アセアン –
タイ・バンコク / Yamaha Motor Asian Center Co., Ltd.
インドネシア・ジャカルタ / PT. Yamaha Motor R&D Indonesia
中国・上海 / Yamaha Motor R&D Shanghai Co., Ltd.
台湾・中壢 / Yamaha Motor R&D Taiwan Co., Ltd.

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佃義夫のモビリティ徒然草 – 2015年、国内自動車市場を占う

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2015年度始動、気になる国内自動車市場の行方

つれづれなるままに、とは兼好法師の随筆の冒頭だが、筆者は自動車産業界を半世紀近くウオッチしてきた中で今回、自動車ウェブマガジン「MOTR CARS」スタートにあたって、このモビリティコラムをつれづれなるままに、これから進めていきたい。 続きを読む 佃義夫のモビリティ徒然草 – 2015年、国内自動車市場を占う

シボレー誕生から100年を超えた、この時代に想うこと

Louis-Joseph Chevroletという人物

●今から遡ること3年余りの2011年11月3日に、ブランド生誕100年を迎えたシボレー。しかし日本では同ブランドの源流について、あまり広く知られていないように思う。

●シボレーのブランドマーク誕生の諸説は、既稿の別テーマをご覧頂くとして、この「Chevrolet」というブランドそのものの足跡を丹念に辿っていくと、1878年12月25日のクリスマスに、スイス・ベルンジュラ地方(ヌーシャテル州ラ・ショー=ド=フォン)で時計職人の家に生まれた「ルイ-ジョセフ・シボレー(Louis-Joseph Chevrolet)」という人物に行き当たる。 続きを読む シボレー誕生から100年を超えた、この時代に想うこと

米・シボレーのボウタイマークにまつわる伝説

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お気に入りのクルマ、その選択肢はさまざま

●もう随分前のハナシになるが、かつて調査会社、GfK Automotive社が調査した米国自動車オーナーが「次に購入したい新車ランキング」というものがあった。

●これによると、米国男性が指名した首位のクルマが「Porsche 911」、一方、女性の指名首位は「Pontiac G6 Convertible」と、男性がクルマに対して絶対性能の高さやデザインを好む一方で、女性は堅実に車両価格や実用性を重視する傾向が表れたという。

●どうやら世の東西を問わず、速く美しいリアルスポーツカーを求める男のわがままは尽きることがないようだ。

では日本が誇るべきリアルスポーツカーとは 続きを読む 米・シボレーのボウタイマークにまつわる伝説

ホンダ、英国の四輪車生産工場に2億ポンドを投資

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現行CR-Vに代わって時期モデルはカナダ生産へと移る

 

国際生産体制における欧州工場の長期的方針を決定

ホンダ技研工業(以下、ホンダ)の英国現地法人であるホンダモーターヨーロッパ・リミテッド(本社:バークシャー州ブラックネル 社長:神子柴 寿昭)は、2015年3月31日に、傘下のホンダオブ・ザ・ユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド(以下、HUM)が、次期シビック5ドアのグローバル生産拠点となることを発表。これを踏まえ新たに2億ポンドの資本投資を決定した。

国際レベルで車両生産体制のスケールメリットを追求

この投資は、HUMに最新の生産技術と生産プロセスを導入するためのもの。HUMは欧州における中核的な生産拠点としての役割を強化する。これによりHUMへの累計投資額は22億ポンド以上となる見込みだ。

HUMは、次期シビック5ドアのグローバル生産拠点となることで車両の生産量を拡大し、欧州エリアにおいてのスケールメリットを享受していく。

また「設立以来20年以上をかけて培ってきた現地従業員のノウハウ・知識・経験は、HUMがシビック5ドア専用の生産拠点となる上で重要な役割を果たす」という。

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次期CR-Vの生産はカナダ・オンタリオからの輸出にシフト

昨今ホンダは、国際レベルにおいて製品品質を強化するべくグローバル生産体制を強化してきているが、今回はその一環。ここで生産されたシビックは、欧州市場のみならず世界の主要市場向けに輸出していく。

これによりHUMが、シビック5ドア専用の生産拠点となることから、次期CR-Vはカナダ・オンタリオ州にあるホンダオブカナダマニュファクチュアリング(HCM)で生産されて欧州へ向け輸出される。

現地、ステークホルダーのコメントは

この報道について、HUMのディレクター務めるジェイソン・スミス氏は、「HUMをシビック5ドアのグローバル生産拠点とすることは、欧州におけるHondaのものづくりへの長期的な取り組み姿勢を示すものです。また、HUMにとっても非常に重要な意味があり、アソシエイトの近年の努力に応えるものでもあります。そして今後、HUMが将来担う役割に誇りを感じるとともに、欧州市場のみならず、欧州以外の主要市場に輸出できることを喜ばしく思います」と語った。

一方、ホンダモーターヨーロッパのCOO兼社長・神子柴寿昭氏は、「この発表は、ホンダのアソシエイトやサプライヤーへ、HUMが四輪車の国際生産体制において戦略上、非常に重要な役割を果たすことを示しています。また、先日ジュネーブモーターショーで発表した新モデルをはじめ、欧州のお客様には引き続き高品質な商品をお届けして期待に応えることで、欧州における事業強化を図ってまいります」と結んだ。

【ホンダオブザユー・ケー・マニュファクチュアリング・リミテッド/Honda of the UK Manufacturing. Ltd.の概要】
設立:1985年2月
本社所在地:Highworth Road, South Marston, Swindon, Wiltshire SN3 4TZ
資本金: 6.7億ポンド
出資比率:本田技研工業株式会社 13.7%、ホンダモーターヨーロッパ・リミテッド 86.3%
代表者:社長 滝澤惣一郎(たきざわ そういちろう)
事業内容:四輪車の製造
生産能力:25万台/年
生産機種:CR-V、シビック(5D)、シビック・ツアラー、ジャズ

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トヨタ、新型カローラのフィールダーとアクシオを発売

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燃費を改善し新環境基準対応、最新の安全装備も搭載

トヨタ自動車は4月1日より、カローラフィールダーとカローラアクシオをマイナーチェンジし、全国のトヨタカローラ店を通じて発売する。

新モデルはエンジン設定を刷新して燃費を1割改善させたほか、新開発の自動ブレーキシステムを初採用し、上位グレードには標準搭載。下位グレードにおいても、システム認知の波及効果を狙い安価な価格設定で装着できるよう配慮した。

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トヨタの看板車種が攻めの姿勢に転じる

今回改良されたカローラは、シリーズブランドとして考えると実に息が長い。1966年11月に「100ccの余裕」をキャッチフレーズにして1100ccエンジンを搭載した初代モデルを登場させて以来、46年9ヶ月目の2013年7月時点で、累計販売4,000万台(国内約1,225万台、海外約2,777万台)を突破。

この時点でトヨタ自動車の操業76年間中、販売車種の「5台に1台がカローラ」という程であり、今日でもカローラというブランドはトヨタを代表する看板車だ。

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かつて米国の雑誌『ナショナルジオグラフィック』(1999年8月号)誌上で、「20世紀に世界に普及した5つのプロダクト」のひとつとして、コカ・コーラ、ネスカフェ、スターウォーズ、ナショナルジオグラフィックと並んで紹介されたこともあった

つまりカローラというクルマは、トヨタの屋台骨を支える基幹車種であると同時に、国内マーケットでは、永らく大衆車の代名詞であり、そして世界に目を移せば150ヵ国以上の地域で販売されるベストセラーカーということになる。

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しかし日本のマーケットにおいては、2001年に初代「ホンダ フィット」が登場。翌2002年に首位の座を明け渡したのを契機に、国内市場での人気車種の流れは、コンパクトカーとミニバンが主流となってしまっていた。

しかしここにきてカローラシリーズも通常のマイナーチェンジの範疇を超えるブラッシュアップを行い、反転攻勢に出る構えだ。

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フロントウインドウ部に装着されたトヨタ・セーフティ・センス・シー

 Toyota Safety Sense C (トヨタ・セーフティ・センス・シー )

特に新カローラフィールダー&アクシオで、注目したいのは「安全装備の充実」にある。今回、新アクシオ並びに新フィールダーが強く打ち出してきたのは「Toyota Safety Sense C (トヨタ・セーフティ・センス・シー)」と呼ばれる危険回避機能だ。

このシステムの基本構造は「赤外線レーザー+単眼カメラ」を用いて主に衝突の危険を察知するもので、例えば、同システムが危険を察知すると、ブザーとディスプレイの表示でドライバーに注意を促す。それでもドライバーが回避操作が行わなかった場合、自動的に緊急ブレーキを作動させる仕組みだ。

安全装置のオプション価格を5万円に抑制

今回トヨタは、同装置の設定価格を約5万円に抑え込んだようだが、さらに新規装着車・第1号であることを考え合わせ、メーカーオプションとなるベーシックモデル以外は、この新システムを標準装備させている。

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トヨタでは今回、新アクシオ並びに新フィールダー向けに設定した「赤外線レーザー+単眼カメラ」のToyota Safety Sense Cのほか、「ミリ波レーダー+単眼カメラ」によるToyota Safety Sense P (トヨタ・セーフティ・センス・ピー)という危険回避支援装置も存在する。トヨタではこの2種の衝突回避支援装置を、車種タイプに応じてそれぞれに積極搭載していく見込みだ。

具体的には、エントリー車からカローラ辺りまでをToyota Safety Sense Cで、プリウス以上のモデルにはToyota Safety Sense Pを搭載していく計画。

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そこで売れ筋の新カローラへの初搭載をアドバルーンに、この全車装着の計画達成に向けて一気に加速する。量販主力車種への搭載を梃子に、広く消費者層に装備の認知を浸透させていくのが狙いなのだろう。期日的には2017年末までには、日米欧で販売する全ての乗用車にそれぞれの装備を設定完了させる構えという。

トヨタの危険回避装備、その機能を詳細検証

ちなみにCとPの性能差は衝突回避速度にある。Cが約30km/h、Pが約40km/hとなっているようだ。作動が可能な速度範囲は時速10~80kmであるが、カローラアクシオおよびフィールダー搭載のCの場合、停止車両に対して自車の速度が時速30km以下であれば衝突を回避できる可能性が高まる。

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また搭載しているカメラで路面に引かれた白線や黄線を認識し、車線逸脱の危険がある時にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報も促す「レーンディパーチャーアラート(LDA)」機能も持たせている。

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このほかカメラが対向車のヘッドランプを検知して、ハイ/ロービームを自動的に切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」機能も備え、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援する。

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最後に先行車発進告知機能で、先行車を検知し信号待ちなどで先行車が発進したことに気づかず停止し続けた場合、ブザーとディスプレイ表示でドライバーに知らせる機能も備える。

実際これらの装備に目新しさ自体は薄いのだが、「赤外線レーザー+単眼カメラ」方式により搭載価格を安価に抑えられる点は魅力だろう。

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売れ筋レンジのお買い得感が大幅に向上

エンジン性能については、新搭載の2NR-FKE型の1.5リッターエンジンに注目したい。このエンジンは、従来の1NZ型よりも世代が新しい。おそらく1.3リッター設定の1NR-FKE型を基本形に、ピストンストロークを10.1mm増加させて1.5リッター化したものだろう。

新エンジンのJC08モード燃費は、CVT搭載の新アクシオが23.4km/L、新フィールダーが23km/Lで、既存型より約2km長い距離を走ることができる。

この燃費向上によって新モデルは、平成32年度燃費基準車に該当し、2015年の4/5月から段階的に実施される新しいエコカー減税で自動車取得税が60%、自動車重量税が50%軽減される。

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一方でハイブリッドエンジン搭載車も、JC08モード燃費が改善され、新エコカー減税の免税対象に入った。また昨今はマニュアルミッション車の需要が急速に減少するなかではあるが、幅広い顧客層を広い上げる必要のあるカローラシリーズにおいては、MTモデルもカタログラインナップ中で健在だ。

最も気になる車両価格は、危険回避装備を標準装着したカローラアクシオ1.5Gが181万3418円(2WD)だ。

これは非装着だった従来型に比べて11万6275円高い。シリーズ全域の消費税込み価格は146万4873~247万4182円。より環境に優しいハイブリッドモデルが存在するものの、1.5リッターモデルはアイドリングストップの搭載で燃費性能が向上。1.3リッターに比べてもタイヤサイズが拡大するなどから、新カローラアクシオおよび新フィールダーのいずれも、1.5リッター車のお買い得感を高めた設定といえるだろう。

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【その他の車両概要】
エクステリア
新カローラフィールダーは「スポーティ」、一方で新カローラアクシオは「モダン」をテーマにデザイン。また、カローラフィールダーに特別仕様車として好評であった“W×B”を新たにグレード新設定した。

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カローラフィールダー
ロアグリルに大型化した台形形状とワイド感を付与する横バーを
採用し、「アンダープライオリティ」を表現。アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、ワイド感と精悍さを表現した。

一方でリヤビューは、リヤコンビネーションランプの形状を変更し、水平方向の流れによるワイド感とシャープなイメージを付与。
“W×B”、“AEROTOURER”にはドットパターンのフロントロアグリルや、LEDクリアランスランプを採用することで、存在感を強調。さらにリヤにシャープなロアガーニッシュを追加することで、スポーティさを追求した。

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カローラアクシオ
ロアグリルを拡大したフロントバンパーと、アッパーグリルからヘッドランプへ連続したメッキ加飾により、左右への広がりを強調。リヤビューはリヤコンビネーションランプの配置を変更することで、ライセンスガーニッシュを含めた横方向の流れがワイド感を創出。さらに、リフレクターを低い位置へ変更し、サイドへ流れるバンパー下端の造形を採用することで、安定感を表現。

インテリア
ステアリングホイールとシフトノブの本革巻きに高触感なスムースシボを採用。一部グレードはシフトハウジングとシフトベゼルをピアノブラックとし、シフトハウジングにメッキ加飾を追加することで上質感を付与。
サイドのエアコン吹き出し口の形状を変更し、操作性と質感を向上。フロントカップホルダーにLEDスポットランプを新設定することで快適なドライブをサポート。マニュアル車を除く全車の運転席にフットレストを標準装備し、長時間のドライブでもドライバーの負担を軽減するよう配慮。

カラー
ボディカラーでは、カローラフィールダーに鮮やかなオレンジメタリックと、“W×B”の専用色として、クールボルドーガラスフレーク(オプション設定)、カローラアクシオに深みのあるヴィンテージブラウンパールクリスタルシャイン(オプション設定)を新設定。

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インテリアカラーでは、カローラフィールダーの“W×B”は、天井・ピラーをブラックで統一し、世界観をより深化。また、内装色にホワイト(オプション設定)を追加し、シートやドアトリムなどをホワイトとすることで、白と黒のコントラストが際立つスタイリッシュな空間を演出。カローラアクシオはHYBRID G、1.5Gに新色フラクセンを設定し、上質さを表現。

徹底的に磨き上げた環境性能
ハイブリッド開発で磨いた燃焼技術を生かした高熱効率・低燃費エンジンの1.5L新開発エンジン(2NR-FKE)を採用(2WD・CVT車)。走行燃費23.4km/L(カローラフィールダーは23.0km/L)の低燃費を実現。ハイブリッド車に採用しているアトキンソンサイクルのほか、VVT-iEなどを採用し、燃費と動力性能を高い次元で融合させた。

さらに、アイドリングストップ機能(Stop & Start System)を標準装備。「平成32年度燃費基準」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象ハイブリッド車は、ハイブリッドシステムを高効率化することで、走行燃費33.8km/Lを実現。「平成32年度燃費基準+20%」を達成するとともに、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」の認定取得とあわせ、「エコカー減税」の対象に。

あわせて、ウェルキャブ(メーカー完成特装車)についてもベース車と同様の改良を施している。

販売概要
販売店全国のトヨタカローラ店
月販目標台数カローラフィールダー 6,000台/カローラアクシオ 3,000台
店頭発表会4月18日(土)・4月19日(日)

TOYOTA、新型カローラフィールダーならびにカローラアクシオを発売 | トヨタグローバルニュースルーム

カローラフィールダー(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)
カローラアクシオ(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)
ウェルキャブ(北海道、沖縄のみ価格が異なる。単位 : 円)

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【過去動画】カローラ開発チーフ「安井慎一氏」が語る歴代カローラから受け継いだコンセプト

カローラは、常に時代の変化に応じて、その時代時代の安心感・実用性・扱い易さとは何かを考えたクルマとして脈々と磨かれてきた。

それゆえに現行車の開発者たちの部屋には、初代カローラの開発責任者、長谷川龍雄氏から、未来のカローラ開発陣に向けて贈られた「地球人の幸福と福祉のためにカローラを」という言葉が飾られているという。

これはアフォーダブル(手頃)な価格で、より高品質のクルマを提供し、地球上の人々に幸せになって頂く、それがカローラの使命であるという壮大な想いが込められているのだろう。

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ホンダ、インドで二輪車と四輪車の生産能力拡大

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CB Twister

HMSI、HCIL両拠点で当地の市場拡大に応えていく

本田技研工業(本社:東京都港区、社長:伊東孝紳、以下ホンダ)のインドにおける二輪車生産・販売の現地法人が、ホンダモーターサイクルアンドスクーターインディアプライベート・リミテッド(社長:村松 慶太 以下、HMSI)。

そして同国の四輪車生産・販売現地法人であるホンダカーズインディア・リミテッド(社長:金山 裕則 以下、HCIL)だが、このたび両社は、将来的に市場の拡大が見込まれるインドにおいて、稼働中のHMSIの第3工場とHCILの第2工場のそれぞれで年間生産能力の拡大を決定した。

 前年比110%の市場成長の中、ホンダは130%増を達成

二輪車を担うHMSIの第三工場は、インド南部のカルナータカ州ナルサプーラ地区に位置。
2013年6月に稼働開始した年間生産能力180万台の工場だが、今回2016年中の生産能力拡大を目指し、既存工場敷地内に約58億5,000万ルピーの投資によって1ライン増設。これにより60万台の生産能力増強となり、年間生産能力240万台の工場となる。能力拡大による新規雇用は約1,900名の見込みだ。

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Dream Yuga

二輪車生産の拡張だけで、1,900名の新規雇用を創出

2014年のインドの二輪全体市場が、前年比約110%の約1,600万台へと成長する中、ホンダの販売は約420万台と前年比約130%の成長を達成した。

今回の第3工場の能力拡大と、2016年上期に稼働予定の第4工場の生産開始によってHMSIの年間生産能力は640万台となる。今回の能力拡大によりHMSIは、今後もスクーターを中心に拡大が見込まれるインドにおいてホンダにとって世界最大の二輪完成車組立工場となる。

 四輪車生産拡大による新規雇用は600名になる見込み

また四輪車製造を担うHCILの第二工場は、インド北部のラジャスタン州アルワル地区タプカラ工業地域に位置。2014年2月に稼働開始した年間生産能力12万台の工場だ。

今回、2016年中の稼働開始を目指し約38億ルピーの投資を行い、既存工場の組み立てライン工程延長や搬送設備の追加などによって生産能力を6万台増強し、年間生産能力18万台の工場となる予定。能力拡大による新規雇用は約600名になる見込み。

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アメイズ

四輪車は前年18万台から167%の成長を達成した

2014年のインドの四輪乗用車市場は、前年比約103%の約255万台、過去10年間で約2.5倍となっており、商用車と合わせた全体市場では世界第6位の規模へと成長する中、ホンダはディーゼルエンジン搭載の「シティ」や「モビリオ」など新型車を投入。8月には「アメイズ」の累計販売が発売から16ヵ月で10万台を記録するなど好調な販売を継続し、年間販売台数は約18万台となる前年比167%の成長を遂げてきた。

今回の第2工場の能力拡大により、HCILの年間生産能力は12万台の第1工場と合わせて30万台となり、今後も小型乗用車市場を中心に拡大が見込まれるインドの四輪車市場への対応に応えていく構え。

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ブリオ

第2工場は、鍛造、鋳造、プレス成型、パワートレイン部品、溶接、塗装、樹脂成型、エンジン組立、フレーム組立の各工場およびエンジンテスト設備といった機能を一体化した生産工場。

高品質とエルゴノミクス(人間工学)の観点からの最適化や生産効率および作業の安全性の向上を達成すべく、オートメーションの最適化、最新設備の導入、レイアウトの最適化が行われている。

【Honda Cars India Ltd. /
ホンダカーズインディア・リミテッド概要】
・設立 : 1999年8月
・本社所在地 : ハリアナ州グルガオン地区IMT マネサール地域
・資本金 : 31億ルピー
・出資比率 : 本田技研工業株式会社 100%
・代表者 : 社長 村松 慶太(むらまつ けいた)
・事業内容 : 二輪車の製造・販売
・生産能力 : 460万台/年
(第一工場160万台/第二工場120万台/第三工場180万台)
・第四工場120万台/年(2016年上期稼働予定)
・生産機種 : Activa、Activa i、Aviator、Activa 125、Dio、Dream Neo、Dream Yuga、CD110、CB Twister、CBF Stunner、CB Shine、CB Unicorn、CB Unicorn 160、CB Trigger、CBR150R、CBR250R

【Honda Cars India Ltd. / ホンダ
カーズインディア・リミテッド概要】
・設立 : 1995年12月
・本社所在地 : ウッタルプラディッシュ州グレーターノイダ
・資本金 : 77億ルピー
・出資比率 : 本田技研工業株式会社 73.6%
アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド 26.4%
・代表者 : 社長 金山 裕則(かなやま ひろのり)
・事業内容 : 四輪車の製造・販売
・生産能力 : 24万台/年(第一工場12万台/第二工場12万台)
・生産機種 : ブリオ、アメイズ、モビリオ、シティ、ジャズ、CR-V

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