ハイセンスホームアプライアンス、日本サンデンの筆頭株主に


中国のハイセンスホームアプライアンスは3月1日、サンデンホールディングス株式会社の第三者割当増資により8,362万7,000株を1株256円で購入し、総購入価格は約214億円(13.02億人民元)であることを公表した。

結果、本件クロージング後に、ハイセンスホームアプライアンスはサンデンホールディングスの約75%議決権を持ち、サンデンホールディングスの筆頭株主になった。

サンデンホールディングスは1943年に設立し、東京証券取引所一部上場企業(証券コード:6444)であり、2019年度の売上高は2,048.8億円となっている。

ハイセンスホームアプライアンスよると、「目下、自動車産業では電気化、スマート化、コネクテッド化、シェアリング化の方向に発展し、新エネルギー車向けのヒートポンプエアコンと快速充電技術が普及しています。

サンデンホールディングスは、グローバルでトップレベルの車載コンプレッサーと車載エアコンシステムのティア1サプライヤーとして高いブランド力を持ち、2019年の車載エアコンコンプレッサーは全世界販売シェア率No.2であり、自社開発した次世代電動コンプレッサー、総合熱マネジメントシステム及び車載エアコン製品が新エネルギー車で広く採用されております。

一方、ハイセンスホームアプライアンスは長年家電業界に従事し、成熟したグローバルサプライヤー体系、調達力と価格交渉力、優秀な人材及び生産製造リソースを活用して発展して参りました。

今回、サンデンホールディングスをコア企業として、車載エアコンコンプレッサーと車載エアコン産業を開拓し、さらにリソース共有によって、サンデンホールディングスの収益性を向上させて参ります」と述べている。

ちなみにサンデンホールディングスは、新型コロナウイルスが全世界で蔓延したことなどの悪影響で、資本調達にダメージを受けた。そこでビジネス転機を見つけるために事業再生ADR(日本企業は日本の法律に基づき、日本事業再生専門協会に申請する特定企業経営再建計画プロセス)によって新スポンサーを選定した。

なお本件クロージング後も、サンデンホールディングス自体は東京証券取引所に継続して上場していく構えだ。