仏・ルノーSAは3月11日(仏現地時間)、先の2月に発表した2020年12月期連結決算で、最終損益が80億800万ユーロの大幅赤字を記録。
これを受けて来たる2025年までに年産能力を2019年比から23%減の310万台、固定費を2019年比で30億ユーロへ削減させる構えであったが、これに起因し、自社保有の独・ダイムラーAG全株式(16,448,378株/ダイムラーの株式資本に於ける1.54%相当)を売却する意向であると発表した。
ルノーは新型コロナ禍に伴う経営影響の深刻さを増すなか、同売却に係る収益(ルノー発表の16日迄の決済であれば、日本円にして約1500億円相当)により負債の返却を進めるなどで、ルノーは自社の財務環境を健全化させていく意向。
なおルノーによると同株式売却に伴で両者の提携に伴う共同事業(車両生産など)については、パートナーシップ自体の変更は無く、影響を受けることはないと述べている。
ちなみにこの株式保有は。相手側ダイムラーも双方の持ち合いにより提携関係の裏打ちとしていたため、ダイムラー保有のルノー株3.1%については、今後の取り扱いで動きを見せる可能性がある。