アウディA6、技術をエレガントさ包んだプレミアムセダン

アウディAGは2025年4月15日(インゴルシュタット/ネッカーズルム発表)、伝統を受け継ぐプレミアムフルサイズセダン「Audi A6モデルシリーズ」を刷新した。

空気抵抗係数0.23は、内燃エンジンを搭載する量産モデルとしてアウディ史上最高の値となった。動力源はMHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーを備えた最新のガソリンおよびディーゼルエンジン。

これにA6セダンならではのアダプティブ・エアサスペンションと四輪操舵を組み合わせ日常走行や長距離走行に於いて、快適な乗り心地と俊敏なハンドリングを両立させている。

先の通りエクステリアでは、削ぎ落としたシャープなフォルムとエレガンスさを融合させている。特にウィンドウ上面へと弧を描いて流れるの輪郭が、アウディらしい流麗な印象を与えている。

フロント周りの造形は、アウディのフォーリングスが配されたグリルカーブに印象的かつエッジが効いたヘッドライトの造形を組み合わせた。

その側面にはエアフロー状のサイドエアインテークが設けられ、空力性能を高めた形状と機能の両面で最適化されたシルエットを見せている。

フロントのバンパースポイラーは、フロントアクスルのリフトを軽減し、アンダーボディのパネルと共に、車両下部の空気の流れを制御する。

そうしたフロントエンドと同じく、伸びやかでわずかに上向き形状のリアエンドはアウディシリーズならではのテイストを感じさせる。その下部らは、精緻なグラフィックを備えた2つのリヤランプと、それらを繋ぐ一体型のライトストリップがフロントシト同じく空力特性の高さ印象付けている。

後端上面のノッチバック形状も、車両の空力性能に大きく寄与する。テールゲートの鋭いカーブとその手前のくぼみは、高速走行時に気流の剥離(ストール)を生み出すものとなっている。

これに、大型で幅の広いディフューザーを組み合わせることで、リヤクスルのリフトと空気抵抗(ドラッグ)の間に理想的なバランスが確保され、ドライビングダイナミクスを向上させている。

メカニズム面では、オプションのアダプティブエアサスペンションにより、Audi A6 Sedanはスポーティさと快適性を綺麗に融合させることができた。

このエアサスペンションシステムは、車高やショック吸収の調整に加えて、空力面でもさらなる利点をもたらす。具体的にはノーマルサスペンションと比較して、通常モードでは車高が20mm低く設定され、ダイナミックモードでは、そこから更に10mm低くなる。

オプションのオールホイールステアリングは、俊敏なハンドリングと正確な操作性を実現する。より剛性の高いプログレッシブステアリングと組み合わせた場合は、路面からのフィードバックが増加し、よりダイレクトなステアリングのレスポンスが得られる。

逆に低速時には、後輪が前輪と逆方向に最大5度まで切れることで、市街地や狭いカーブでの取り回し性が向上。中速から高速域では、後輪が前輪と同じ方向に切れるため、安定性が増し、より正確なハンドリングとなる。

ドライブシステムでは。MHEV plusマイルドハイブリッドテクノロジーを採用。出力150kW(204PS)の2.0 TDI 4気筒エンジンに加えて、出力270kW(367PS)の3.0 TFSI 6気筒エンジンもラインナップされる。

MHEV plusシステムは内燃エンジンを支援し、走行性能と快適性を高め、CO₂排出量を低減させる。これにより、完全電動による駐車および取り回しにも応えた。

またAudi A6 Sedanは、市街地での低速走行時や渋滞時、または郊外で次の村へ惰性走行する際にも電力で走行する。更にMHEV plusテクノロジーは、発進や追い越しの際に最大230Nmの追加トルクと最大18kW(24PS)の電力を提供。減速時には最大25kWの回生エネルギーが得られる。

車室内の静粛性では、遮音性能で従来比で最大30%向上させた。この静かさの背景には、高密度にシールされたウィンドウや最適化されたドアシールなど腐心した部分は随所に及ぶ。

更に19インチ以上のすべてのタイヤには「ノイズアブソーバー(吸音材)」が装備。新たに開発されたエンジンおよびトランスミッションマウントのブッシュによって、より滑らかで静かな走行が可能となっている。

最後に同車の生産はネッカーズルムで行われ世界に向けて販売される。受注は2025年4月中旬より開始され、顧客への納車は、2025年夏より開始される予定という。