日産自動車、スタートアップ企業との連携を加速。併せて新ブランド展開も開始


次世代のモビリティ社会を先陣をきって切り開いていく覚悟を「NISSAN PRIDE」という言葉に込める

日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:西川 廣人)は2月1日、モビリティ分野でオープンイノベーションを推進するため、スタートアップ企業を支援するアクセラレーターのPlug and Play Japan株式会社 (プラグ・アンド・プレイ・ジャパン、本社:東京都渋谷区、代表取締役:フィリップ・誠慈・ヴィンセント)とのパートナーシップ契約を締結した。

シリコンバレーに本部を置く米「Plug and Play」の日本拠点とのパートナーシップを通じ、国内外のスタートアップ企業とのネットワーク拡大を図っていく構えだと云う。

ちなみに米Plug and Playは、先鋭的なスタートアップ企業を精力的に支援するグローバル・ベンチャーキャピタル/アクセラレーターである。

2006年に創業以来、多数のユニコーン企業を輩出した実績を持ち、昨年2017年はプログラムを通じて460社以上のスタートアップ支援を行い、延べ264社以上の投資を行ってきた。現在、世界12カ国28拠点に拠点を構えており、日本支社は昨年7月に設立されている。

今回、日産ではまず、パートナーシップの一環としてPlug and Play Japanの「モビリティ」をテーマとしたアクセラレータープログラムの構築に参画する予定だと云う。これを受けてPlug and Play Japanは、上記プログラムによる支援を希望するスタートアップ企業の1回目の募集を同社のウェブサイトで2月1日から3月31日まで受け付ける。

こうしたパートナーシップ施策自体は、日産に加え、ルノー・日産自動車・三菱自動車によるアライアンス各社の戦略を、より一層加速させるもの。協業案件の進め方については、先の1月9日にCES2018で発表したベンチャーキャピタルファンド「Alliance Ventures」とも緊密に連携していく。

これらの取り組みについて日産のチーフ・コンペティティブ・オフィサー(CCO)である山内康裕氏は、「Plug and Play Japanとのパートナーシップは、世界中の革新的なスタートアップに対して日産の門戸が広く開放されていることを示す取り組みです。

モビリティの先進技術を率先して世の中に届けてきた業界リーダーとして、日産はスタートアップと協業し、世界中のお客さまのためにイノベーションを推進していきたいと考えています」と話している。

併せて日産自動車は、来る2月3日より2018年の新ブランドキャンペーンも開始する。同キャンペーンでは同社が推進する「ニッサン インテリジェント モビリティ」を具現化する数々の技術自体が日本が誇る最先端テクノロジーであり、同時に、日本のモノづくりの神髄であると謳っている。

そしてこれを踏まえて「NISSAN PRIDE」というコンセプトワードを打ち出し、同社が次世代のモビリティ社会を先陣をきって切り開いていく覚悟を伝えていくというプロモーション施策を組み立てた。

この新たなブランドキャンペーンの開始に合わせ、予てより日産自動車のブランドアンバサダーを務めている矢沢永吉氏が出演する新TVCFを同日より開始する。

そのTVCFを構成するコピーワークを見ると「クルマはいま、子どもたちの憧れになっているだろうか。」、「クルマはいま、世界をドキドキさせているだろうか。」と自らに問いかけ、さらに、いつまでもクルマが子どもたちにとって憧れの存在であるよう…、そんな未来を作り出す使命が日産にある。これを「日産がやらなくて、ほかに誰がやる」という言葉が並ぶ。

このシナリオに組み合わせる格好で、2018年現在、日本国内の最先端テクノロジーで開発された電動車椅子「WHILL」、ノートパソコンサイズでありながら重心移動だけで操作できる次世代型モビリティ「WALKCAR」、災害救助など重作業用に開発されているパワードスーツ「NIO」、人と共生するためのAI を搭載したコミュニケーションロボット「PALRO」、好きな空間へ、全方位に映像を流しながら飛行することが出来る「浮遊球体ドローンディスプレイ」など。

多様な先端技術を背景とした製品群を取り上げつつ、日産もそれらに負けぬように、より一層の努力と挑戦を続け、クルマが永遠に子どもたちの憧れの存在であり続けるとした決意を綴っている。