ボルボ、米国・サンフランシスコでコンシェルジェ・サービスの試行プログラムを開始


ボルボ・カーズ(本社:ヴェストラ・イェータランド県・イエテボリ、CEO:ホーカン·サミュエルソン、以下ボルボ)は、スマートフォンを使用して自分のボルボ車にアクセスできるアプリケーション、“ボルボ・オン・コール(Volvo On Call)”の追加機能として、ボルボオーナーの生活をさらに便利にするコンシェルジェ・サービスの試行プログラムを開始する。

同社によると、ボルボ・カーズが開始するコンシェルジェ・サービスにより、ユーザーはガソリンスタンドや洗車場への立ち寄り、あるいは点検整備のためのクルマの持ち込みといった、カーライフにおいて欠かせない手間から解放されると云う。

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ボルボは、同プログラム施行場所として米国・サンフランシスコを選択した。

具体的には、新型XC90、または新型S90を所有する現地在住のボルボ・オーナーが対象となり、11月中にスタートし、約300名のオーナーの参加を予定している。

これに先立ち、ボルボは、顕在化していない顧客ニーズを把握するため当地に於いて綿密なリサーチを行った。

この新たな顧客サービス実施について、ボルボ・カー・グループのグローバル・コンシューマー・エクスペリエンス担当上級副社長、ビョルン・アンウォール氏は、「ボルボが実施したリサーチの結果では、回答者の70%以上が指先で操作できる給油サービスを希望され、さらに56%が定期メンテナンスのための車の引き取りサービスを希望していました。

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またさらに49%が必要なときに自分の車を他の場所に移動してもらいたいと考えていました。これを踏まえ、我々はボルボオーナーのための新たなサービス実施を決定したのです。

想像してみてください。朝出勤して車を停め、帰宅時には、車の整備点検や洗車、給油が完了している。これが、私達がお客様に提供しようと考えているサービスです。

私達の調査では、人々が毎週これらの作業に何時間も費やしていることがわかっています。もっと有益なことに使えるように、私達は時間をボルボのお客様にお返ししたいと思います」と語った。

これに続いてボルボ・カー・グループのコンシューマー・コネクティビティー・サービス担当上級副社長、アンダース・ティルマン・ミキェビッチ氏は、「私達のアプローチはシンプルです。使いやすいスマートフォンアプリに最新のコネクテッド・テクノロジーを組み込んで、生活をさらに便利にしたいのです。

私達はオープンかつ迅速に課題に取り組み、革新的な新サービスを提供するパートナーとの協力に期待を寄せています。そして、これは始まりにすぎません。

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サンフランシスコで行われる試行プログラムに参加するボルボ・オーナーは、テストアプリを用い、最寄りのコンシェルジェ・サービス実施拠点を確認し、スマートフォンからオーダーを入れることが可能です。

このオーダーはボルボ正規サービス拠点に送信され、給油、洗車、定期メンテナンス、その他オーナーが依頼する追加サービスが行われます」と畳み掛ける。

ちなみに気になるセキュリティ面に於いては、同サービス利用時には1回使い捨てのデジタルキーが発行される。

デジタルキーは場所と時間を特定し、ボルボ正規サービス拠点に送信する。そしてサービスが完了すると、車がロックされてデジタルキーは失効する。

オーナーの車は元の場所に戻されるか、そのボルボ車オーナーが指定した別の場所に届けることが可能だ。

ボルボ・カーズはイェーテボリ、上海、およびカリフォルニアにデジタル・イノベーション研究所のネットワークを持ち、拡大を続けるボルボの顧客データベースから、様々なニーズを探っている。

そんなボルボ・カーズでは、モバイル・アプリケーションである“ボルボ・オン・コール”プラットフォームは、高い拡張性を持ち、新しいサービスを簡単に追加することが可能であるため、自動車に乗る上で欠かせない、あらゆる種類の手間から解放するサービスを提供していく構えであると云う。なおボルボ・オン・コール、ならびにコンシェルジェ・サービスの日本での導入は、現時点では未定となっている。