Webシステム開発のジーネックス(所在地:岐阜県多治見市:代表取締役 柴田俊)は4月21日、自社開発したバスロケーションシステム「ロコバス
(運行情報)」が、『第37回 中小企業新技術・新製品賞』(主催:りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社)で「優良賞」を受賞した。
同賞の受賞は、2023年に「バス乗降者数自動計測サービス」で奨励賞を受賞して以来、2回目となる。
地方の公共バスは、高齢者や学生などの重要な移動手段だが、人口減少や過疎化の進行に伴い、年々利用者が減少している。従って多くの路線が赤字経営であり、自治体の補助金によって維持されているのが現状だ。
しかし、どのバス路線でも経営効率化が求められる。また交通弱者と呼ばれる高齢者や学生の移動手段としての利便性確保・向上が重要な課題となってきている。
上記要望を受けて効率的なバス運行を行うためには、路線の距離延伸や便数削減といった対策が必要となる場合がある。しかし、路線距離の延伸はバスの遅延発生率を高め、便数削減は利用者の待ち時間を大幅に増加させる可能性がある。
そこで、これらの課題を解決する手段のひとつとして、バスの位置情報をリアルタイムに表示するバスロケーションシステムを導入する手段がある。
けれども一般的なバスロケーションシステムは導入・運用コストが高額であり、地方の路線バスへの導入は困難だ。
これを受けてジーネックスは、車載器に低コストな部品を採用しつつ、バス停への専用機器設置を不要とする独自の高精度な位置情報把握プログラムを開発。これを組み込んだ低価格かつ高機能・高性能なバスロケーションシステムの開発に成功した。
さて今日を翻るとスマートフォンの普及により、位置情報の通知自体は容易になった。但し多数のバスが複雑な路線を担当する路線バスでは便とバスを紐付け、運転手の操作を一切必要とせずに運用可能なバスロケーションシステムを開発することは小規模事業者の場合は困難を極める。
ジーネックスは、バス会社様の協力を得て大量の運行データを取得・分析し、アルゴリズムの改良を重ねることで低コストなセンサーやマイコンから得られる誤差を含むデータから、バスの正確な位置情報とバス停通過判定を実現した。
同社では、「今回の受賞を励みに、今後も社会に貢献できるサービスの開発・提供に尽力してまいります」と結んでいる。
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