EV充電器及びIoTサービスの企画・開発などを担うプラゴ
(東京都品川区、代表取締役CEO 大川 直樹)は、1914年に国産電力量計メーカーの先駆者として歩みを始めたエネゲート
(大阪府大阪市、代表取締役社長 廣田 禎秀)が全国展開するEV用急速充電アプリ「エコQ電アプリ」のリニューアル開発を手掛けた。
上記の「エコQ電」とは、エネゲートが提供するEV向けの充電器認証・課金システム。同システムを利用することでスマートフォンアプリで簡単にEVへの充電を開始できるもの。急速充電を中心に普通充電にも対応しており、全国各地に充電網を拡大させている。
さて今回のプロジェクトでは、充電体験の利便性の向上を目的に、検索・決済機能の強化やインターフェイスデザインを刷新した。リニューアル後のアプリは、既に2025年3月27日から提供されている。
今回「エコQ電アプリ」のリニューアル開発を手掛けた背景は、充電器の設置台数の増加やEV市場の拡大に伴い、ユーザーニーズが多様化し、より快適で利便性の高いサービスへの進化が求められていたため。
今回のリニューアルでは、既存システムを活かしつつ、未来のEV需要に対応させる重要なステップとして、充電ステーションの検索精度や決済のスムーズさを向上させ、直感的に操作できるUI/UXを実現することで、より快適な充電体験を提供することを目指した。
当該プロジェクトに於いて、プラゴはエネゲートのパートナーとしてアプリの企画から開発・UI/UX設計・実装までを一貫して以下の通り担当した。
1.充電体験の向上
エネゲートのブランドと機能特性を活かし、直感的な操作が可能なUI/UXを設計した。充電器の検索から充電完了までの動線を改善し、快適でスムーズな充電体験を提供した。
2.デザイン
柔らかな陰影と立体感を活かしたニューモーフィズムを取り入れ、誰もが直感的に使えるビジュアルデザインに仕立てた。
3.検索機能の強化
充電器のタイプや出力、施設カテゴリ(ガソリンスタンド・自動車販売店など)での詳細なフィルタリングが可能になり、目的に合った充電ステーションを簡単に検索できるようにした。
4.バックエンド設計
OCPIプロトコルの採用。今後のアップデート対応を容易にするため、OCPIプロトコルの標準規格を採用した。
プラゴは、充電サービス連携の国際標準規格であるOCPI(Open Charge Point Interface)プロトコルを先駆的に取り入れるべく、2022年から日本企業としては唯一、欧州の規格整備団体EV Roaming FoundationにFull Contributor として参画。規格整備に貢献し先進的な開発を推進していることを役立てた。
ちなみに上記OCPIプロトコルは、EV充電ネットワークの相互運用を実現するための標準通信規格。異なる充電事業者(CPO)やサービスプロバイダー(eMSP)が、充電ステーションの情報共有や認証・課金を共通仕様で行うことを可能にするもの。
今回の改良では、他のEV充電事業者との相互接続(ローミング)展開などを見据え、将来的な拡張性を考慮した仕様とした。
最後にプラゴは、「続けたくなる未来を創る」をパーパスに、EVがワクワクするモビリティとして人と社会に根付くべくEV充電に係るビジネス展開を重ねている。
それはEVユーザーにとって、訪問・滞在価値を向上する充電ステーションの拡充、ライフスタイルと充電の調和を叶えるアプリ「Myプラゴ」を提供。 更にパートナー企業と連携し、OCPIプロトコルを活用した相互接続(ローミング)対応や、充電サービスに関わる技術・ノウハウのオープン化などであり、そうした取り組みを推進している。