ヤマハゴルフカーが、運転手不在の遠隔式自動運転実証実験に国内初採用


ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、社長:柳弘之、以下、ヤマハ発動機)のゴルフカーをベースにした小型電動車両が、国内初の遠隔式自動運転実証実験に採用され、6月26日、沖縄県北谷町の公営観光レジャー施設「うみんちゅワーフ」で行われる出発式において、実際の走行シーンが披露される。

この実証実験は、経済産業省が進める「高度な自動走行の社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環で、鉄道やバスなどの基幹交通インフラと、目的地である観光地、商業施設などを結ぶ”ラストマイル”の交通機関の実装を目指している。

今回の実験では、遠隔監視・操作システムを搭載した運転手不在の車両を使って、遠隔からの発進停止や緊急停止、障害への遠隔操作による回避対応などの実証評価を行う。

自動走行の実証実験は全国各地で行われているが、遠隔監視・操作技術と自動走行技術を組み合わせた人などとの共存空間に於ける走路での実証実験は、国内初となる。

小型車両を導くための地中に埋められた電磁式銅線は、敷設が簡単で導入コストも手軽なため、テーマパークやリゾート施設ではすでに自動のゴルフカーが幅広く導入されており、石川県輪島市では昨年より公道の一部で自動走行の実験が開始されている。

また現在は、全国で9台のナンバー付きゴルフカーが観光客や交通弱者の移動をサポートするために、実証実験(輪島市、岩手県大船渡市、大分県姫島村)や試乗会(青森県十和田市、京都府南丹市など)を行っている。

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