UD、いすゞから供給の小型トラック「クーザー」を海外で販売

いすゞ自動車(本社:神奈川県横浜市、社長COO:南真介)は7月7日、傘下のUDトラックス(本社:埼玉県上尾市、社長CEO:伊藤公一)へ海外向け小型トラック「クーザー(Kuzer)」を製造・初供給したことを明らかにした。

これを受けてUDトラックスは先の6月より、同車をマレーシアで発売した。元々UDトラックスは、同じ車名の既存小型トラック(車両総重量・GVW 7.5/8.5トン)をいすゞ製に切り替えた形となる。

マレーシア向けのクーザーは先代車よりも、シャシ重量の軽量化と積載量の増加を実現。環境性能と燃費の高効率化を両立させた「4HK1-TCN」エンジンによって更にクリーンな車両となった。

また安全面では、新たに 「ABS(Anti-lock Brake System:アンチロック・ブレーキシステム)+EBD(Electronic Brakeforce Distribution:エレクトロニック ブレーキ・ディストリビューション/電子制御ブレーキシステム)」。

更に「ASR(Anti-Slip Regulator:アンチ・スリップ・レギュレーター/発進・加速時空転防止装置)」「SRSエアバッグ」「LEDヘッドランプ」の標準化などの先進安全機能の向上や、「イモビライザー」の標準化などの盗難防止機能の設定に加え、リモコンキーやキャブ内収納の拡充などドライバーの利便性も向上している。

UDトラックスでは、「従来のクーザーをご愛用頂いているお客さまにも引き続きご利用いただけるよう、UDトラックスのブランドイメージを継承するデザインを採用し、スムースにお使頂けることを目指しました。また今後も両社のシナジー創出を加速させていきます」と話している。

車両供給したいすゞでは、「昨年4月に中期経営計画「ISUZU Transformation – Growth to 2030(IX)」で公表したとおり、いすゞ・UDトラックス両社の強みを生かして商品を相互に供給し合うことで協業の深化を図っています。

グループで有する技術・開発力、グローバルに張り巡らされた販売・アフターセールス網、強固に確立したブランドを活用しながら、より多くのお客さまに魅力あふれる商品を提供し、社会課題を解決する商用モビリティソリューションカンパニーを目指してまいります」と結んでいる。

両社の商品領域に於ける協業マトリックスは以下の通り