米ステランティス(ミシガン州オーバーンヒルズ発)は2025年7月より、簡素化された2層構成のコネクテッドサービスをダッジ、ジープ、ラム、フィアットブランドの車種で提供開始。米国の顧客へ向けてコネクテッドサービスをより明確かつ価値あるものにしていくことを明らかにした。
なお上記、新しいパッケージは、幅広い顧客ニーズに対応できるよう、最も人気のある機能を分かりやすいオプションで取り纏めたものとなる。
2つの新しいコネクテッドサービスパッケージのうち、Connect ONEは追加料金なしで包括されており、購入またはリースの日から10年間有効となる。同ユーザーは、次のような重要な機能に簡単にアクセスできる。
- – 無線(OTA)ソフトウェアアップデート
- – 車両の健康状態レポート、アラート、サービススケジュール
- – 自動SOSコールとリコール通知
- – ブランドアプリによるリモートロックとロック解除
- – スマートフォンベースのアクセスとエンジン始動のためのデジタルキー(利用可能な場合)
- – 車載ゲーム
- – EV充電制御および管理ツール
- – 基本的なナビゲーション
Connect Wi-Fi PLUSは、無制限の Wi-Fi データで高度な接続性、制御、利便性を追加するプレミアム サブスクリプションとなる。
- – Wi-Fi ホットスポット:外出先でも最大 8 台のデバイスを高速かつ信頼性の高いインターネットに接続できる。
- – 高度なリモート操作:車両の始動、空調の作動、ホーン/ライトによる位置特定。
- – 盗難車両追跡:車両が盗難された場合の回収をサポートする。
- – ドライブアラート:速度、場所、時間の制限を設定 – 車両共有に最適。
- – 音声アシスタント:車両機能とスマートホーム統合のハンズフリー制御。
- – コネクテッドナビゲーション:リアルタイムの交通情報、スピードカメラの警告、燃料価格、地図の更新、ラストマイルの案内。
- – Alexa搭載: Amazon Alexa音声アシスタントが車両に搭載される。
新車購入またはリース後30日以内に登録すると、Connect Wi-Fi Plusを3ヶ月間無料で試すことができる。試用期間終了後は、月額17.99ドルのサブスクリプション料金が掛かる。
Connect ONEパッケージは、複数の安全性および車両パフォーマンスサービスの有効期間を大幅に延長できる。車両の状態とサービススケジュール機能の有効期間を5年から10年に倍増し、リモートロック/ロック解除へのアクセスを3ヶ月から10年に延長する。
今回の2つのコネクテッドサービスの提供についてステランティスのソフトウェア事業部門でシニアバイスプレジデントを務めるクリスティアーニ・カンポス氏は、「私たちはお客様の声に耳を傾け、コネクテッドサービスを簡素化することで、より多くの価値、明確さ、そしてコントロールを提供してきました。
車両の寿命全体に亘って不可欠なソフトウェアを組み込み、Wi-Fiなどの人気機能をバンドルすることで、お客様の日常のニーズにより適したコネクテッドエクスペリエンスを提供します」と説明している。
新しいパッケージの提供開始時期は、今月(2025年7月)から、対象となる新車および中古のダッジ、ジープ、ラム、フィアット車で利用可能になる。またクライスラーとアルファロメオの車も、速やかにこれに続く措置を採っていく。
利用オーナーはブランドアプリまたはウェブサイトからサービスを管理できる。但し個々の機能は、ブランド、モデル、トリムレベル、車両装備によって異なる場合がある。
サービスを開始するには、ディーラーでコネクテッド サービスを有効にすればOK。なおConnect ONE パッケージは、自動的に車両に含まれる設定となっている。オプションの Connect Wi-Fi PLUS トライアルは、セットアップ中に有効にできる。併せてカナダのユーザーも、今年後半に同様のサービスを提供できるようにしていくと結んでいる。