名古屋鉄道ら、岡崎市で自動運転バスの実証実験に参画

名鉄バス(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:瀧 修一)、名鉄グループバスホールディングス(本社:名古屋市中村区、代表取締役社長:瀧 修一)、A-Drive(本社:横浜市港北区、代表取締役社長:岡部 定勝)、アイサンテクノロジー(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:加藤 淳)の4社は、地域交通の課題解決と将来的な自動運転の実装に向け、2025年11月から12月に掛けて、岡崎市内での自動運転バスの実証実験に参画する。 

ちなみに愛知県エリアでは、予てより市中心部で自動運転バス運行の実証実験を行ってきている。例えば今プロジェクトの旗を振る岡崎市では、小型バスの車体にセンサーやカメラ、衛星利用測位システム(GPS)などを搭載し、自動運転バスの実用性や安全性を見極めてきた。

そうしたなかで今回、岡崎市並びに名鉄バスらの4社は、いすゞ自動車の大型バス「エルガ」を起用した路線バス型の自動運転車両を起用。市内中心部の一般道路上を舞台に、既存バス路線と同一経路・同一停留所を辿るという、より日常の現実に即した環境下での実証に挑む。

実証実験の詳細は下記の通り

(1)実証概要
今実証は、岡崎市が応募して採択された地域公共交通確保維持改善事業補助金(自動運転社会実装推進事業)を活用して実施となる。

実証では、いすゞ自動車製大型バス「エルガ」を使用し、岡崎市の中心部、名鉄東岡崎駅からJR岡崎駅間(片道約3.5km)を走行する定時定路線を、約35日の長期間に亘って運行し、関係者・一般向けの試乗会も予定している。

(2)実証の目的
実証では、いずれは同地域で自動運転バスを本格運用するべく、以下の観点から多角的な検証を行う。
・自動運転レベル2で運用する上で走行の安定性の確認。
・将来的なレベル4の実装を見据えた、運行オペレーションおよびビジネスモデルの検討。
・地域における自動運転に対する社会受容性の把握。

*(参考)国土交通省によるレベル毎の自動運転車両の呼称:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001377364.pdf

実証は、持続可能な公共交通の在り方を検討するための重要なステップであり、得られた成果は将来的なレベル4自動運転の本格導入に向けた貴重な知見となる。

参画4社では、「地域の皆さまにとって身近な公共交通の未来像を描くべく、官民が連携して取り組みます」と話している。

(3)車両概要
いすゞ自動車製大型バス「エルガ」
・自動運転レベル2(運転席有人)。
・走行中はドライバー・オペレーターが同乗し、安全確保を徹底する。
・乗車定員:24名(自動運転時)。
・最高速度:時速40km(自動運転時)。

(4)参画団体(本実証を実施する団体の一部)
岡崎市:実施主体・実証の地域連携・広報
名鉄バス:事業総括・保安ドライバー派遣・バス運行管
名鉄グループバスホールディングス:運行業務支援・体制整備
A-Drive:全体統括支援・社会受容性調査・ビジネスモデル検討
アイサンテクノロジー:三次元地図データ作成・実証支援・技術協力

(5)実証期間(予定)
2025年11月~12月の間の約35日間(一般試乗は2025年12月から)

(6)実証区間(予定)
名鉄東岡崎駅(南口)~JR岡崎駅(東口)片道約3.5km
※既存のバス路線と同一経路、同一停留所で運行予定

(7)その他
・計画変更等により、記載内容に変更が生じる場合がある。
・実証内容の詳細は、決定次第改めて発表する。