UDトラックス(本社:埼玉県上尾市、社長CEO:伊藤公一)は6月23日、災害時の救援活動に使用するための災害支援車2台を上尾市に寄贈した。
6月23日にUDトラックス本社にて行われた寄贈式には、上尾市の畠山稔市長や目良聡 副市長が出席。
寄贈式では上尾市の市章やキャラクターのデザインが施された車両の前で、UDトラックスの伊藤社長CEO・小田原専務執行役員からレプリカキーが贈呈され、畠山市長から社長CEO の伊藤に感謝状が渡された。
今回の寄贈は、自社が製造した災害支援車を直接被災地支援ができる地方自治体へ寄贈することが社会貢献の一環になると考えてのこと。
寄贈車両はバンタイプと平ボディタイプの2台。バンタイプの車両は、赤ちゃんのおむつ替えや授乳、障害者・高齢者の身体ケアなど、プライバシーに配慮したケアができるよう個室2室に分かれている。
また、ソーラー発電システム、ディーゼル発電機、リチウムイオン蓄電池などで電気の確保ができ、エアコン、冷蔵庫、水タンク式シンクなどが装備された。
一方、平ボディタイプの車両はテールゲートリフター(荷台後部の昇降装置)、ウィンチ(巻き上げ機)が搭載され、主に被災現場において土のうや被災家具の運搬時に活用する予定。いずれも上尾市オリジナルの外装で、アッピーのイラストや市章がデザインされた。
UDの伊藤代表取締役社長は、「地球温暖化による自然災害の増加が懸念されている今日、これらの車両が上尾市の防災のお役に立てますように、また万一の災害発生時には市民の皆様の命と財産をお守りする一助となれますように、心より願っております」と語った。
対して畠山市長は感謝状の贈呈に際し、「このたび寄贈いただいた災害支援車は、すばらしい市オリジナルの外装デザインを作成いただいており、災害支援時には多くの方がこの車両を見て安心していただけるものと期待しております。
災害はいつ何時訪れるかわかりません。その備えの一つとしてこの災害支援車を有効活用することで、市民の安心・安全につなげていき『災害に強いまち 上尾』をさらに推し進めてまいります」と述べた。
なお上尾市では今後、これらの車両は、災害時の対応に限らず市が主催するさまざまなイベントにおいて展示し、市民の皆さまの防災意識の向上にも役立てていくとしている。