ヤマハ発動機のパフォーマンスダンパーがLEXUS GSに採用


ヤマハ発動機株式会社(本社:静岡県磐田市、社長:柳弘之、以下、ヤマハ発動機)の車両用車体制振ダンパー「パフォーマンスダンパー」が、11月25日に発表されたLEXUSのセダン「LEXUS GS350」(AWDを除く)に採用された。

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LEXUSの現在のラインナップにおいては、今回のGS350のほか、CT200h(Version L/C、F SPORT)、HS250h、NX300h/200t(F SPORT)、IS350/200t、RC200tにも搭載されている。

同車に搭載されているパフォーマンスダンパーは、乗用車の主要部に設置する車体制振ダンパーで、走行中の車体のごくわずかな変形や振動を穏やかに整え吸収するための装置。

2000年に基本概念を発案後、2004年4月に量産品として初めて採用された。以降、さまざまな車種において操縦安定性や快適性の向上に寄与している。

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パフォーマンスダンパーの特徴
通常、乗用車の車体は走行に伴い1mm以下のごくわずかな変形が生じている。弾性体である金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとする。

パフォーマンスダンパーは、車体への減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散させるようにする。

これにより、車体の過大な変形速度が抑制され、比較的大きな車体変形を伴う高速走行時において高い運動性と安定性を両立させ、操縦安定性を向上させることはもちろんのこと、快適性の向上にも寄与する。