三菱自動車、2016年ジュネーブモーターショー出品概要


三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼COO:相川哲郎、以下、三菱自動車)は、2016年3月1日(火)から[一般公開は3日(木)から]13日(日)まで開催される第86回ジュネーブ国際自動車ショーに、「Driving Beyond SUVと電気の力で、一歩先へ。」をテーマに出展する。

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出展内容は、航続距離400kmを実現する次世代EVシステムを採用したコンパクトSUVのコンセプトカー『MITSUBISHI eX(※1) Concept』の欧州初披露。(※1)・・・electric X(cross)-overの略。

その他、アウトドアレジャーシーンに映えるドレスアップを施したコンセプトカー『L200 GEOSEEK(※2) Concept』、『ASX GEOSEEK Concept』を世界初披露するほか、フェイスリフトした2017年モデルの『ASX』(日本名:『RVR』)など、合計13台(プレスデーは10台)を出品する。(※2)・・・GEO(地球)とSEEK(探求)の造語。

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さらに、プラグインハイブリッドEV『アウトランダーPHEV』は、PHEVシステムとツインモーター4WDの技術特長を紹介するシャシーモデルや、駆動用バッテリーから住宅などへの電力供給をイメージした展示を行うなどで、電動車としてのメリットを分かりやすくアピールする。

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さらに三菱自動車の電気自動車研究・開発の50周年を記念し、これまでの研究・開発の歴史や普及に向けての取り組みについても紹介していく。

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1.『MITSUBISHI eX Concept』
『MITSUBISHI eX Concept』は、次世代EVシステムによる優れた環境性能、力強く滑らかな加速性能、圧倒的な静粛性、ツインモーター4WD及び車両運動統合制御システムS-AWCによる意のままの操縦性と卓越した安定性、先進の予防安全技術とコネクティッドカー技術の連携による高速道路での準自動運転と駐車場での自動運転を実現するコンパクトSUVのコンセプトカー。

(1)エクステリア
コンパクトSUVにシューティングブレーク(※3)のもつ上質なクーペスタイルを融合させるとともに、塊から削り出したような凝縮感のあるフォルムで、躍動感あふれるアクティブなデザインに仕立てた。(*3)・・・現在はクーペの流麗なスタイリングを融合させたワゴンやハッチバックの呼称で、起源は英国の狩猟用馬車。

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レジャーシーンでも十分な荷室容量を確保しながら、キビキビと街を疾走するスポーツクロスオーバースタイルを提案。

フロントには、デザインコンセプト「ダイナミックシールド」を一歩前進させた、新しいデザインを採用。

従来の「人とクルマを守る機能」の視覚化に加え、歩行者からの視認性を高めるためにデイタイム・ランニング・ランプとウインカーを上部に、対向車や歩行者の防眩のためにヘッドライトをバンパーにレイアウトするなど、より機能面で進化させている。

人や障害物などと接触の可能性がある前後左右の下部には、ラバーコーティングを施して安全性を視覚的に表現し、安心感を一段と高めた。

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(2)インテリア
センターピラーレスのイージーアクセスドアにより、優れた乗降性を実現。
運転席と助手席で異なるカラーリングとし、全体としてスポーティでありながら、明るく広々とした上質な室内空間とした。

インパネなど主要部位のフレームをソフトシェルでカバーするだけのシンプルな構造にすることで、視覚的なライトウエイト感だけでなく、実際の軽量化も狙っている。

センターコンソール内には、車外で使えるポータブルバッテリーを2機装備し、アクティブなライフスタイルをサポート。

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フロントウインドシールドにはAR技術(※4)を応用した「ARウインドシールド」、インパネ上部中央にはスマートフォンやクラウド上のAI(人工知能)と連携し、ドライバーの趣味嗜好を考慮したレコメンド情報を提案する「インテリジェントディスプレイ」を搭載。(*4)・・・コンピューターを使い、現実の風景に情報を重ね合わせて表示する拡張現実技術。

コネクティッドカー技術による情報ネットワークとの連携で、クルマの新たな楽しみと大きな可能性をもたらす。

メーターの両サイドには、ドアミラーに代わるサイドビューモニター、オーバーヘッドコンソールにはルームミラーに代わるリヤビューモニターを搭載するなど、安全で快適な運転をサポートする装備も充実させた。

(3)次世代EVシステム
次世代EVシステムは、エネルギー密度を大幅に向上させた第二世代バッテリーと前後それぞれに配した小型・高出力モーターなどで構成し、システム全体の軽量・高効率化だけでなく、車体側でも軽量化を徹底的に推進することで航続距離400kmを実現した。

前後各70kW、合計140kWの力強く滑らかな、EVならではの加速感を存分に楽しむことを可能としている。

ツインモーター4WDをベースに、フロントはブレーキ制御、リヤは左右のトルク移動を行う機構AYC(Active Yaw Control)を設けた車両運動統合制御システム「S-AWC(Super All Wheel Control)」を採用。

これにより、左右トルク移動機構を搭載することで後輪の駆動力を自在に制御し、意のままの操縦性と卓越した安定性を実現している。

(4)自動運転技術
高速道路などで、カメラやレーダーなどの情報から周囲の状況を解析し、自動で車両の加減速や車線の維持・変更を行う準自動走行を実現。

また、ホテルやレストランなどの駐車場で、駐車場側のシステムと車両のシステムをコネクティッドカー技術で連携させ、すべて自動で入出庫する自動バレーパーキングを実現するなど、先進の予防安全技術とコネクティッドカー技術を連携させることで、安心・快適なドライブをサポートする。

『MITSUBISHI eX Concept』基本諸元〔参考〕
全長4240/全幅1780/全高1575(mm)
航続距離(JC08モード)400km
最高出力  前70/後70kW
バッテリー総電力量45kWh
駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
駆動方式:ツインモーター4WD
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2.コンセプトカー『L200 GEOSEEK Concept』 『ASX GEOSEEK Concept』
ピックアップトラック『L200』とコンパクトSUV『ASX』の「GEOSEEK Concept」は、SUVらしさをいっそう強調し、アウトドア用品のギア感(道具感)を表現した、アウトドアレジャーシーンに映えるドレスアップを施したコンセプトカー。

(1)エクステリア
ボディカラーはタフさを表現したソリッド調のパールグレイとし、SUVの機能性を象徴するパーツ(フォグランプベゼル、フェンダーリップ、アルミホイールリム、サイドガーニッシュ、テールゲートスポイラー、リヤバンパー)及びアイキャッチしやすいドアミラーに、アクティブなイメージのオレンジを挿し色として配色した。

フロントグリルにメッシュ状のインナーグリル、フロントバンパー下部にスキッドプレートを採用したほか、自転車やキャンプ道具を搭載できるルーフバケットを装着し、アクティブスタイルを演出している。

『L200』ではルーフレールに作業灯やグリップ、『ASX』ではLEDフォグランプを採用することで、それぞれのクルマの個性をいっそう引き立てている。

(2)インテリア
ブラック内装をベースとし、エクステリア同様にアクティブなイメージのオレンジを要所に挿し色として配色し、スポーツウェアのようなカジュアルでスポーティなインテリアとしている。

センター部には通気性のよいメッシュ素材とサイド部には滑りにくいスエード調の生地を採用した機能性に優れたシートカバーを装着した。

3.出品車一覧
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なお、三菱自動車のジュネーブモーターショーに関する様々な情報を発信していくスペシャルサイトを開設している。

<日本語>
http://www.mitsubishi-motors.com/jp/events/motorshow/2016/gms2016/
<英語>
http://www.mitsubishi-motors.com/en/events/motorshow/2016/gms2016/