マツダ、「劣後ローンの700億円借り換え」による金利費用低減策を実施


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マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道 以下、マツダ)は7月11日、平成24年2月22日の契約締結により劣後ローン(満期日:平成84年7月20日)で調達した700億円を期限前弁済し、新たに期間60年の劣後ローンで同額を借り換えると発表した。

これはマツダが、新規に劣後特約付ローン(以下、新規劣後ローン)による新たな資金調達を行い、この調達した資金を既存劣後特約付ローン(以下、既存劣後ローン)の期限前弁済の実施に充てるというもの。

実施の目的は、既存劣後ローンの借換制限条項(※1)を遵守しつつ、金利費用の低減と借換手段の多様化、財務戦略の柔軟化を図ることが目的と述べている。なお劣後ローンには、普通株式への転換権は付されていないことから、株式の希薄化は発生しないとしている。

ちなみに既存劣後ローンに於ける適用金利は以下の通りとしていたため、期間弁済により下記発生金利の低減を目的としている模様。
(1)平成 24 年 3 月 19 日から平成 24 年 7 月 20 日まで
4 ヶ月日本円 TIBOR+4.75%
(2)平成 24 年 7 月 20 日から平成 29 年 7 月 20 日まで
6 ヶ月日本円 TIBOR+4.75%
(3)平成 29 年 7 月 20 日以降
6 ヶ月日本円 TIBOR+5.75%

(※1)該当条項は、「同社は、同社が期限前弁済を行う日以前 12 か月間に、普通株式又は既存劣後ローンと同等以上の資本性を有するものと格付会社から承認を得た証券若しくは債務により調達した資金をもって、期限前弁済を行うことを意図している」旨の条項。

新規劣後ローンの概要
– 借入額 金 700 億円(予定)
– 資金使途 既存劣後ローンの返済に充当
– 契約締結日 平成 28 年 7 月 11 日(予定)
– 実行日 平成 28 年 7 月 20 日(予定)
– 満期日 平成 88 年 7 月 20 日(予定)

ローンの資本性評価
クラス 3、50%(株式会社格付投資情報センター)(予定)

劣後ローンの参画投資家(貸付人)は以下の通り
株式会社三井住友銀行、三井住友信託銀行株式会社、株式会社日本政策投資銀行、株式会社広島銀行、株式会社山口銀行、株式会社もみじ銀行

既存劣後ローンの期限前弁済の内容
期限前弁済日 平成 28 年 7 月 20 日(予定)

期限前弁済総額 700 億円(予定)
期限前弁済事由 既存劣後ローンの期限前弁済条項による。※2 既存劣後ローンに当初設定された期限前弁済可能日(平成 29 年7月 20 日以降の利払日)より以前に、全貸付人の事前同意に基づいて返済するもの。

以上