横浜ゴム子会社、亀山市と生物多様性保全に向けた連携協定を締結

横浜ゴムのタイヤ用ビードワイヤー製造販売子会社亀山ビード(三重県亀山市)は6月25日、亀山市と『自然共生サイト「亀山里山公園」の整備についての連携協定』を締結した。締結式は同日に亀山市役所内で行われた。

写真は、協定書を持つ亀山ビードの今村洋文社長(右)と亀山市の櫻井義之市長

「亀山里山公園」は約3.5haの自然公園で、2030年までに陸と海の30%以上を健全な生態系として保全する世界目標(30by30目標)の達成に向けて環境省が開始した制度「自然共生サイト」に認定されている。

同制度は民間などの取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を認定するもので、亀山ビードは「亀山里山公園」の生物多様性保全の貢献活動として、今年の5~6月に特定外来生物(オオフサモ)の駆除活動を計4回実施した。

今後は協定に基づき、亀山市と協議しながら特定外来生物の駆除に加え、公園の整備や動植物の観察などの支援活動を月1回実施する予定。

2022年12月の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)に於いてネイチャーポジティブ※の新たな国際目標が示され、日本でもその実現に向けた具体的な行動計画が策定されるなど、世界的にネイチャーポジティブに向けた活動が活発化している。

横浜ゴムは、こうした活動に賛同し、2023年1月より国際イニシアティブ「TNFDフォーラム」および「生物多様性のための30by30アライアンス」に参画。

また、自社のマテリアリティ(重要課題)として「自然との共生」を掲げ、COP15の目標に沿って2023年に改定した「生物多様性ガイドライン」に則り、バリューチェーン全体での生物多様性保全に取り組んでいる。なお、環境省の「自然共生サイト」には当社の茨城工場も認定されている。