JR西日本(西日本旅客鉄道/本社:大阪市北区、代表取締役社長:長谷川 一明)は7月10日、鉄道駅舎として世界初の試みとなった初島駅(はつしまえき)3Dプリンター駅舎の供用開始日が7月22日になることを明らかにした。
ちなみに初島駅は、和歌山県有田市初島町浜にある西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅。
具体的な所在地は、和歌山県有田市初島町浜1395。和歌山駅から御坊駅間を快速運転する列車は通過となるため、かつて海水浴シーズンに一部の特急が停車したこともあったが、今は事実上、各駅停車しか停車しない。
ちなみに、かつての駅舎は、紀伊田辺駅が管理する島式ホーム1面2線を有する木造の地上駅(1949年の竣工)として供用されてきた。そんな、かつての駅舎は線路東側にあり、駅舎からホームへは跨線橋で連絡していた。
記事出稿段階では、Googleのストリートビューでかつての駅舎の存在が確認できる。
新たな3Dプリンタ駅舎について同社では、「建設用3Dプリンターを活用した初島駅の駅舎につきましては、3Dパーツの組み立て以降、内装工事などを進めてまいりましたが、この度、同駅のご利用開始日が決定致しましたのでお知らせいたします」として利用開始日等を公開した。その概要は以下の通り。
1.利用開始日
2025年7月22日(火)始発~
2.利用を開始する施設について
初島駅待合所
・面積:9.9㎡
・ベンチ(2人掛け)
・券売機:1台
・簡易ICカード改札機
3.初島駅3Dプリンター駅舎について
世界初(2025年7月 世界における「鉄道駅舎」として 自社調べ)の建設用3Dプリンターを活用して建設された駅舎。壁面には「みかん」と「たちうお」をモチーフにした装飾が施された。(写真は供用開始前の7月7日に撮影した)