Will Smart(ウィルスマート/本社:東京都江東区、代表取締役社長:石井康弘)は7月8日、NTTドコモと(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:前田義晃)業務提携契約を締結した。両車によると今回の業務提携は、先の2025年2月に発表したWill SmartとNTTドコモのモビリティシステム連携に係る基本合意に基づいた最初の取り組みになるものという。
より具体的には、Will Smartのモビリティ特化型のDXプラットフォーム「Will-MoBi(ウィル モビ)」上に搭載されたカーシェアリング機能が、NTTドコモが提供するカーシェア・レンタカーの統合プラットフォーム「dカーシェア®」と完全連携できるようになることが、その核心となる。
この連携を介してWill Smartは「モビリティ市場」で、当該業界に特化した「顧客理解力」を強みにしたコンサルティングから開発・保守までのワンストップ型の受託開発、ソリューションの提供などを担っていく。
そもそも「Will-MoBi」は、カーシェアリングやデジタルサイネージ、交通データ分析、IoT謝罪デバイス管理などの複数の機能を持っていることから、これらの機能を有効利用することで、フルスクラッチのソフトウェア開発に比べると、大幅に開発時間とコストが削減できる点が、モビリティ市場への新規参入を目指す事業者には大きな魅力に映る。
つまり「dカーシェア」に参画を希望する事業者は、ワンストップで事業参画が実現するということだけでなく、大幅な低コストで、Will Smartが提供するプラットフォーム上でのサービス展開が可能になる訳だ。
また約1億人以上のdポイント会員基盤にもアプローチできるようになることで、集客面でも大きな利点が生まれる可能性もありそうだ。
Will Smart側では、カーシェアを取り巻く環境が整備されることによる移動の利便性の向上を視野に、今後もNTTドコモとの連携を強化を目指す。その結果、モビリティネットワークへの全国拡大と移動手段の多様化を介して、より平滑かつ持続可能なモビリティ社会の実現を見据えて事業拡大を図っていきたいと話している。