アルピーヌF1、アトキンス・レアリスと技術スポンサード契約

BWTアルピーヌF1チーム( アルピーヌ・レーシング Ltd. )は6月13日( ケベック州モントリオール発 )、アトキンス・レアリス・グループ( AtkinsRéalis Group Inc. )との提携を明らかにした。

上記のアトキンス・レアリス・グループは、モントリオールに拠点を置くエンジニアリング企業で、原子力や水力などのクリーンエネルギー事業、電力インフラ、建設、港湾、鉄道など多様な産業領域に関わるコングロマリット企業だ。

今提携を介して両社は、双方のエンジニアリング領域の知源を共有し、BWTアルピーヌF1チームとの共同プロジェクトに取り組む。

より具体的には、双方の連携関係に係る核心を技術系専門知識や施設の共有に重点を置いているとのことから、今後は両組織全体で人材育成と技術力の向上を目的としたエンジニアリングアカデミーを設ける等の活動が含まれるとした。

双方の提携を決めた同日は丁度、モントリオールのジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで行われたカナダグランプリ開幕の前夜となり、アトキンス・レアリスの社長兼CEOのイアン・L・エドワーズ氏と、BWTアルピーヌF1チームでエンジニアリング責任者を務めるカレル・ルース氏は、双方の技術的パートナーシップの正式な船出に立ち会い祝杯を挙げた。

また両社の提携についてアトキンス・レアリスの社長兼CEOを務めるイアン・L・エドワーズ氏は、「今週末のカナダグランプリからBWTアルピーヌF1チームと提携できることを心から誇りに思います。

当社の専門知識とBWTアルピーヌF1チームのパイオニア精神が組み合わさることで、これまでの常識を覆すパフォーマンスを発揮し、未来のエンジニアを育成・育成するべく積極的に協力できることを楽しみにしています」と述べた。

一方でBWTアルピーヌF1チームでエグゼクティブテクニカルディレクターを務めるデビッド・サンチェス氏は、「アトキンス・レアリスとのパートナーシップ締結を大変嬉しく思います。

我々F1のコンストラクターとしては、最先端のエンジニアリングサポートを頂けることはチーム運営に於いて最も重要かつ嬉しいことです。またアトキンス・レアリスが培ってきた多様な技術的な知源は、スピードが求められるのフォーミュラワンスポーツの世界に於いては頼もしい限りです。

そうした意味で今週末、このモントリオールで新たな協力関係をスタートできることを大変嬉しく思います」と語った。