日本ゼオン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:豊嶋 哲也 )は6月12日、「SDGs 貢献製品認定制度」に於いて2025 年度新たに6製品を認定した。
この制度は、様々な分野で幅広く使われているゼオン製品の中でも、特に社会課題の解決への寄与度の高い製品を SDGs貢献製品として認定するもの。
ゼオンは、これら製品の開発・製造・販売に注力することで、社会への貢献と企業としての持続的な成長の両立を図り、サステナビリティ経営を一層推進していくことを目指す。
SDGs 貢献製品の認定は、社会課題解決への貢献度、事業の持続性、イノベーションの 3 つの観点から社内で審査し、ゼオンのサステナビリティに関わる最高決議機関であるサステナビリティ会議で決定する。
2025 年度からは、日本ゼオンに加え、グループ企業が扱う製品についても同制度の対象とし、それらも含めた6製品を新たに認定した。これにより SDGs 貢献製品は昨年度認定した 39 製品と合わせて 45 製品となった。
ゼオンの「中期経営計画:STAGE30」では、2030 年度目標として「SDGs 貢献製品の売上高比率 50%」を掲げている。2024 年度の売上高比率は 35.0%となっており、2030 年度での 50%達成に向けて更なる SDGs 貢献製品の展開を図っていく。
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主な SDGs 貢献製品
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(1)製品名: 光学フィルム(ZeonorFilm®)/2025 年度新規認定製品
貢献ポイント:
<用途>
TV、スマートフォン、タブレットの光学フィルム
<貢献ポイント>
・フィルム端材などの再利用プロセスで廃
棄物削減に貢献(原料の CO2 排出量が 50%以下)
・省エネテレビへの採用による消費電力
削減に貢献
・再生可能エネルギーを用いて生産
該当するSDGs:
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(2)製品名: 大型成形用ジシクロペンタジエン樹脂/2025 年度新規認定製品
貢献ポイント:
<用途>
トラック・バス、建設機械、農業機械のボディパネル
<貢献ポイント>
・原料調達・生産から廃棄に至る過程での CO2 排出が他の樹脂に比べて低水溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)
準(FRP[SMC 法]の 70%、他の熱成形材料の 40%以下)
・製造から廃棄までに要するエネルギーは一般的な樹脂(ポリプロピレン[PP])の約半分
・トラック・バスの軽量化による燃費向上で、CO2 排出低減に貢献
・サーマルリサイクル・マテリアルリサイクルに対応し、廃棄物削減に貢献
該当するSDGs:
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(3)製品名: 溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S-SBR)
貢献ポイント:
<用途>
省燃費タイヤ
<貢献ポイント>
・分子構造のコントロールにより「ウェットグリップ性」「転がり抵抗」「耐摩耗性」の3つの性質を高いレベルで実現
・自動車の燃費向上に寄与し温室効果ガス排出量の削減に貢献
・耐摩耗性向上により粉塵の発生を抑制し、大気汚染防止に貢献
該当するSDGs:
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(4)製品名: シクロオレフィンポリマー(COP)
貢献ポイント:
<用途>
医療検査デバイス、医薬品製造容器、医療包装容器
<貢献ポイント>
・高い防湿性、各種薬品への耐性、低不純物性、各種滅菌への適合性を有し、検査分析や医薬品製造、薬剤の輸送・保管に用い
ることで、医療サービスの質やアクセシビリティの向上に貢献
該当するSDGs:
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(5)製品名:電池用バインダー
貢献ポイント:
【用途】
リチウムイオン電池
【貢献ポイント】
・充放電に伴う膨張収縮への耐性や、化学反応活性化による出力向上により、リチウムイオン電池の長寿命化、高出力化に貢献
・EV の動力源として、走行時の温室効果ガス排出削減や大気汚染防止に貢献
・モバイルデバイス、電子機器等の小型化や高性能化を実現し、産業発展や経済
成長に貢献
該当するSDGs: