「ミラノデザインウィーク2015」のアートワークと車両を展示
マツダ株式会社(本社:広島県安芸郡府中町、社長:小飼雅道、以下、マツダ)は、10月16日から東京ミッドタウンで開催される「Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2015」に出展、『This is Mazda Design. CAR as ART』を開催する。
出展内容は、今年4月にイタリア ミラノで開催された「ミラノデザインウィーク2015」*1に出展し好評を博した、マツダが独自にデザインしたトラックレーサー「Bike by KODO concept」とソファ「Sofa by KODO concept」の他、玉川堂*2作の鎚起銅器「魂銅器(こどうき)」や、金城一国斎*3作の卵殻彫漆箱「白糸(しらいと)」といった、マツダのデザインテーマ「魂動」に共感して創作された日本の伝統工芸を展示していく。
マツダによると「これらのアートワークは、「CAR as ART(クルマはアート)」ととらえ、研ぎ澄まされた品格である「凛(りん)」、人の情念に訴えかける「艶(えん)」という日本の美意識に根ざした感性を大切にしているマツダが、その表現を試みる過程で生まれました」という。
開催並びに出展内容は以下の通り。
■「This is Mazda Design. CAR as ART」概要
日程: 10月16日(金)~25日(日)
場所: 東京ミッドタウン プラザ1F キャノピー・スクエア
(東京都港区赤坂9丁目7-1)
URL: http://www2.mazda.co.jp/beadriver/designtouch/
展示内容:
「Bike by KODO concept」
自転車本来の美しさを追求したトラックレーサー。「マツダ ロードスター」と同じくシンプルで艶やかなフレームは、マツダの職人が1枚の鉄板からたたき出し丁寧に成形され、「ロードスター」と同じ意匠の赤色ステッチを施した手縫いの黒革サドルを採用。
「Sofa by KODO concept」
マツダのデザイナーとイタリアの家具職人の共同作業により生まれたアートワーク。マツダ車に共通する力強いスタンスを表現しながら、「マツダ CX-3」に特長的な研ぎ澄まされ凛とした造形をもつソファ。
「魂銅器」(玉川堂作 鎚起銅器)
玉川堂が長年培った創作精神と魂動哲学が限りなく近いものと受け止め、銅の塊を数人がかりで叩きに叩いて分厚い銅板に打ち延ばすという、銅の板材がなかった時代の技術を再現した。独特の着色技法と鎚目のパターンが特徴。
「白糸」(金城一国斎作 卵殻彫漆箱)
金城一国斎が魂動に感銘を受けて作成したのは「白糸の滝」を表現した彫漆箱。
外箱の漆上に、細かく砕かれた卵の殻を一つずつ丁寧に貼りその上に漆を塗り重ねてから表面を研ぎ出し卵殻の模様を再び浮び現す彫漆技法を採用。精緻なディテールによる凛とした雰囲気と磨き上げられた漆の艶やかさを表現している。
「マツダ CX-3 XD Touring L Package」、「マツダロードスター S Leather Package」
今日のマツダデザインの到達点であり、日本のエレガンスを体現するクルマを展示していく。
CX-3には知的でクールな品格を、マツダの走りを象徴するロードスターには思わず手を触れたくなるような色気を表現。いずれも「凜」、「艶」を表現しながら、深い奥行きのあるデザインに創り上げた。
(参考)主な受賞歴
– 「Automotive Brand Contest(オートモティブ・ブランド・コンテスト)*4」
– 「マツダ CX-3」が量販車カテゴリーのエクステリアデザイン部門で大賞を受賞
– 「Bike by KODO concept」が「パーツ&アクセサリー」部門賞を受賞
– 「Red Dot Award 2015(レッド・ドット・アワード2015)*5」
「マツダ ロードスター」がベスト・オブ・ザ・ベスト(Best of the Best)を受賞
– 「マツダ CX-3」がレッド・ドット(Red Dot)を受賞
*1:「ミラノサローネ国際家具見本市」に併せて、ミラノ市内の各所で実施されるデザインイベントの総称。
*2:約200年の歴史を誇る銅板を鎚で繰り返し叩きながら器を成形する鎚起銅器の工房。
*3:漆を立体的に盛り上げ、彩色する“高盛絵”という独自の技法を広島で打ち立てた金城一国斎の系譜を受け継ぐ七代目。
*4:ドイツの自動車に関連する優れた製品やコミュニケーションを対象にしたデザイン賞。ドイツデザイン評議会が主催。
*5:約60年の歴史を持つ自動車に限らない幅広いカテゴリーの工業製品を対象としたデザイン賞。ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催。