ホンダ、燃料電池自動車「CLARITY FUEL CELL」のタクシー運用を全国4拠点で開始


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)は5月18日、燃料電池自動車(以下、FCV)の将来の用途拡大に向け、CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)のタクシー運用を2017年6月末をめどに開始すると発表した。

この運用に協力する事業社は帝都自動車交通株式会社(東京都中央区)、株式会社仙台タクシー(宮城県仙台市)、大宮自動車有限会社(埼玉県さいたま市)、日野交通株式会社(神奈川県横浜市)の4社となる。

クラリティ フューエル セルは一充填走行距離が約750km。一回あたりの水素充填時間は3分程度とガソリン車と変わらない使い勝手であること。

また併せてセダンタイプのFCVとして初めて5人乗りを実現した居住性、電動車ならではの静かで力強くなめらかなドライブフィール等を踏まえ、今後のFCVの本格普及に向け、タクシー運用を通じて得られる走行データを将来に向けて活かして行く構え。

具体的には、長距離・長時間の運転データが得られ易いことから、これまでの運用では得られにくかった運行情報を獲得して、FCVのさらなる性能進化に向けた研究開発に取り組んでいきたいとしている。

ちなみにクラリティ フューエル セルの一充填走行距離約750kmは、JC08モード走行パターンによるホンダ自身による測定値である。

この際は、SAE規格(J2601)の標準条件(外気温20℃、高圧水素タンク内の圧力10MPaからの充填)に基づいた水素充填圧70MPaステーションでの充填作業における測定値であり、仕様の異なる水素ステーションで充填した場合は、水素タンク内に充填される水素量が異なるため、走行距離も異なる場合がある。

また充填時間は、2SAE規格(J2601)の標準条件(外気温20℃、高圧水素タンク内の圧力10MPaからの充填)に基づいた水素充填圧70MPaステーションでの充填作業における測定値となる。そもそも水素充填圧および外気温により、充填時間は異なってくる。

加えて走行距離は、EVと同じく電動パワーを利用して走行することから使用環境(気象、渋滞など)や運転方法(急発進、エアコン使用など)に応じて大きく異なる。