国内外の水素・燃料電池関連分野の交流と発展を目指す
NEDOこと国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(所在地:神奈川県川崎市幸区大宮町1310番、理事長:古川一夫)は、水素・燃料電池の技術基準策定等で18カ国1地域が参加する「IPHE事務局」との協力の下、関連技術の普及を目指した一般公開イベント「IPHEフォーラム」を神奈川県と福島県で開催する。
これは来る2018年5月に開催される「第29回国際水素・燃料電池パートナーシップ(IPHE)運営委員会」に合わせて、IPHE事務局と協力。同技術の普及を目指す「IPHEフォーラム」を開催する。具体的な開催場所は、IPHE運営委員会が兵庫県神戸市、IPHEフォーラムは神奈川県横浜市と福島県郡山市となる。
これらフォーラム実施の経緯は、去る2017年11月21日・23日に開催された国際水素・燃料電池パートナーシップ(IPHE)第28回運営委員会(於:オランダ・ハーグ、ベルギー・ブリュッセル)の実施が発端。これに続きIPHEは、次回の第29回運営委員会を来る2018年5月に日本の兵庫県神戸市で開催する予定だ。
これを受けてNEDOは、同運営委員会の開催に合わせて、IPHE事務局と協力。水素・燃料電池の普及を目指した一般公開イベント「IPHEフォーラム」を開催するもの。
このIPHEというのは、水素・燃料電池に係る技術開発、基準・標準化、政策情報交換などを促進するための国際協力枠組みの構築を目指して結成されたもの。今年開催の第29回IPHE運営委員会では、世界の主要各国から水素・燃料電池関連の政策関係者が出席する。
NEDOは、これらのイベント実施を通じて、国内外の水素・燃料電池関連分野に於ける情報交流を深め、国内の水素・燃料電池分野のさらなる発展に貢献していく構えだ。
なお今後の予定は、
2018年3月に、各開催都市におけるイベント概要の発表。
2018年3月~4月からは、開催イベントの一般参加申込を受付開始。
2018年5月8日~11日は、第29回IPHE運営委員会およびIPHEフォーラムの実施となる。
また開催都市情報は、
2018年5月8日(火)が神奈川県横浜市(一般公開のIPHEフォーラム)。
2018年5月9日(水)が福島県郡山市(一般公開のIPHEフォーラム)2018年5月10日(木)、11日(金)まで、兵庫県神戸市(IPHE運営委員会。一般公開セッションあり)となっている。
IPHE運営委員会と、IPHEフォーラムの開催地となる上記各都市では、水素・燃料電池分野の先進的な取り組みが進められている。
個々地域の概要について、ます第1に福島県は、県内の国立研究開発法人産業技術総合研究所福島再生可能エネルギー研究所(郡山市)を中心としたCO2フリーな水素供給システムによる事業モデルの確立を目指し、水素を活用した再生可能エネルギー利用拡大の取り組みを進めている。
一方、第2の拠点、横浜市は燃料電池自動車の購入補助や水素ステーションの設置補助等を実施し、市町村で最多となる6カ所の水素ステーションを有するほか、風力を活用した低炭素な水素サプライチェーンモデルの構築実証(環境省委託事業)に参画するなど、幅広い水素利活用の取り組みを展開している。
さらに第3の拠点、神戸市は「水素スマートシティ神戸構想」を掲げ、家庭用燃料電池(エネファーム)や燃料電池自動車(FCV)の普及促進など、身近なところでの水素の利活用に取り組む。
さらに将来を見据えた大規模な水素利用に向け、NEDO助成事業である、国際的な水素サプライチェーンの構築をめざす実証事業や、環境に優しいエネルギー(電気・熱)を市街地へ供給する水素発電実証事業の検証現場となっている。