三菱自動車、軽自動車「eKカスタムとeKワゴン」を大幅改良


三菱自動車工業株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼COO:相川哲郎、以下、三菱自動車)は10月22日、トールワゴンタイプの軽自動車『eKカスタム』『eKワゴン』のフロントフェイスなどのデザインを変更し、燃費性能の向上、機能装備の充実などの大幅な改良を施し、全国の系列販売会社を通じて10月22日(木)から販売を開始する。

車両本体のメーカー希望小売価格は『eKカスタム』が1,345,680円~1,707,480円、『eKワゴン』が1,080,000円~1,586,520円(消費税込)となる。

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eKカスタム「T Safety Package」
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eKワゴン「G Safety Package」

1.主な変更点

(1)グレード展開
『eKワゴン』
『eKワゴン』でも力強い走りのターボエンジンを選択したいというユーザーニーズ応え、キビキビとした走りのターボエンジン搭載車「T Safety Package」を新たに設定した。

『eKカスタム』『eKワゴン』共通
上級グレード「G」「T」の予防安全機能付グレードでは、従来の「e-Assist」(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]、誤発進抑制機能)に加え、「オートマチックハイビーム」、「オートライトコントロール」、「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」を追加して、グレード名称を「e-Assist」から「Safety Package」に改称した。

mitsubishi-motors-and-greatly-improved-the-mini-car-ek-custom-and-ek-wagon20151022-3(2)エクステリア
『eKカスタム』
「人とクルマを守る」機能を表現した三菱自動車の新しいフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。バンパーセンターは質感の高いグロスブラックとし、バンパー左右下部にはLEDイルミネーションを配したうえにクロームメッキで縁取るなど、カスタムモデルに相応しいスポーティでアグレッシブなデザインとした。
「T Safety Package」には、ダークグレーの塗装と光輝切削処理を施した、スポーティかつ緻密なデザインの15インチアルミホイールを採用した。

mitsubishi-motors-and-greatly-improved-the-mini-car-ek-custom-and-ek-wagon20151022-4『eKワゴン』
フロントバンパーのデザインを変更し、アッパーグリル幅を上下に拡大する事でスポーティな印象を強めるとともに、左右下部にガーニッシュを追加し安定感を表現。従来の上質感を継承しながら、モダンでスポーティなデザインとした。
「ディスチャージヘッドライト(光軸自動調整機構付)」を採用し、夜間の視認性を向上させた。(「G」「G Safety Package」「T Safety Package」)
ボディカラー展開(全9色)を見直し、ポピーレッドメタリック、ウォーターブルーメタリック、シトラスイエローソリッドを新たに設定した。

『eKカスタム』『eKワゴン』共通
安定感のある8本スポークを採用した、モダンでスポーティなデザインの14インチアルミホイールを採用した。(『eKカスタム』の「M」「G」「G Safety Package」、『eKワゴン』の「G」「G Safety Package」「T Safety Package」)
LEDランプを採用した「LEDリヤコンビランプ」を標準装備した。

(3)インテリア
『eKカスタム』
「T Safety Package」に、ステアリングホイールの一部をピアノブラックとし、左右スポークのメッキモールとのコントラストで上質感を演出した新デザインのステアリングホイールを採用した。

パワーウィンドウスイッチパネルに、メッキ調ラインモール加飾を追加し、スポーティかつプレミアムな室内空間を演出した。

『eKワゴン』
シートのメイン生地を、アーガイル柄の肌触りの良いスエード調トリコット生地に変更。ブラウンと明るいアイボリーの2トーン仕様とし、上質感と快適性を保ちつつモダンでおしゃれな印象とした。
スピードメーターを、スピードゲージの緻密さと高級感を演出したデザインに変更した。(「E」、「M」)

『eKカスタム』『eKワゴン』共通
センターパネル下に、スマートフォン、携帯電話等の小物を置ける「センターオープントレー」を新たに設置し、使い勝手を向上させた。

(4)燃費改善/走行性能
『eKカスタム』『eKワゴン』共通
NAエンジン車は電子制御サーモスタッドの採用やCVT制御の見直しなどにより、動力性能を確保しつつ、燃費を2WD車で30.4km/L(+0.4km/L)、4WD車ではオートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)やアシストバッテリーを新たに採用し26.6km/L(+0.6km/L)とした。[『eKワゴン』の「E」を除く]

また、ターボエンジン搭載車でも、オートストップ&ゴー(コーストストップ機能付)とアシストバッテリーを新たに採用し、2WD車では26.2km/(+2.8km/L)、4WD車で25.0km/L(+2.4km/L)とした。(いずれもJC08モード燃料消費率)

併せて、ショックアブソーバーの減衰力を最適化し、乗り心地を向上させた。EPS制御の最適化により、パワーステアリングの取り回し性も向上している。

(5)機能装備
『eKカスタム』『eKワゴン』共通
予防安全機能(低車速域衝突被害軽減ブレーキシステム[FCM-City]、誤発進抑制機能)付きの上級グレード「G Safety Package」「T Safety Package」では、「オートマチックハイビーム」、「オートライトコントロール」、「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」を採用し、安全性だけでなく利便性も向上させた。

夜間走行時、周辺状況や先行車・対向車の有無により、ハイビームからロービームへの切り替え、ハイビームへの復帰を自動的に行うヘッドライトシステム「オートマチックハイビーム」を軽自動車で初採用*1。ヘッドライトの自動切り替えによる利便性と、夜間走行時の遠方視認性を向上させ、安全性を高めた。

『eKカスタム』にメーカーオプション設定としていた「マルチアラウンドモニター(バードアイビュー機能付)」を「G Safety Package」「T Safety Package」に標準装備。ルームミラー内のモニターに、車両真上から見下ろすような視点で映し出され、これまでの死角部分や、車両後方の陰に人や障害物の有無を確認することも可能とした。

フロントウィンドシールド(約100%UVカット)とフロントドア(約99%UVカット[『eKワゴン』の「E」を除く])に、直射日光によるジリジリ感を和らげ、インパネ上面の温度上昇を抑制するIR*2カット機能を追加した。
*1 他メーカーにも同じ装備がある(同時発売)。自社調べ。
*2 IR=Infrared Rays(赤外線)の略

2.メーカー希望小売価格mitsubishi-motors-and-greatly-improved-the-mini-car-ek-custom-and-ek-wagon20151022-5