マツダ、コンセプトモデル「Mazda RX-VISION」を世界初公開


次世代ロータリーエンジン「SKYACTIV-R」を搭載した、マツダの夢を表現したモデル

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「Mazda RX-VISION(マツダ・アールエックス・ビジョン)」(参考出品)

『RX-VISION』は、デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」にもとづき、マツダが考える最も美しいFR*2スポーツカーの造形に挑戦するとともに、次世代REの「SKYACTIV-R(スカイアクティブ・アール)」を搭載した、マツダがいつか実現したい夢を表現したモデルという。

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ロータリーエンジン(RE)は、既知の通りで三角形のローターが回転することによって動力を生む、独特の構造をもつエンジン。

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1960年代頃から、夢のエンジンとして世界各国の自動車メーカーが実用化を目指したが、多くの技術的課題を乗り越え、実用化という面に於いてはマツダのみが、1967年に「コスモスポーツ」を通じてREの実用化に成功。

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その後も、REを量産する唯一のメーカーとして、出力、燃費、耐久性などの性能向上に取り組み、1991年のル・マン24時間耐久レースでRE車を駆って総合優勝。数々の実績をあげたREは、マツダのたゆまぬ挑戦と創造を象徴する存在となっている。

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なお現在、マツダは近年の厳しい燃費性能や、環境性能のクリアという部分に於いて、ロータリーエンジンによる社会要請に応えられない時期があったことから、ロータリーエンジンの生産を行っていない。

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ただ世界唯一、ロータリーエンジンの実用化を果たした自動車メーカーとして、マツダ自身に於いてはREの研究・開発を今も継続している。

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「SKYACTIV-R」という名称には、SKYACTIV技術の開発時と同様に、「常識を打破する志と最新技術をもって課題解決に取り組む」という意味が込められている。

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マツダの代表取締役社長兼CEOである小飼 雅道氏は、東京モーターショーの会場に於いて、「本日このマツダスタンドで、私たちが描いた夢について、皆さまとお話しできることを楽しみにしております。

今後もマツダは、お客様と深い絆で結ばれたオンリーワンのブランドを目指して挑戦を続けてまいります」と述べている。

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ロータリーエンジンの技術革新という面では、ピストンの往復運動により燃料を膨張させ、熱エネルギーから力学的エネルギーを取り出すレシプロエンジンよりも、低排気量で高出力が発揮出来るという利点があり、「取り出せる出力と排出ガスの総容量」という部分では、ダウンサイジングターボ化と同じく、独自の優位点も持っている。

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今後は、燃料そのものに何を選択するかを含め、コンパクトな出力ユニットであるロータリーの優位性を未来に向けて活かして行くものと考えられる。

但し、昨今の世界各国の行政府に於ける環境規制を考えると、前途は決して揚々としている訳ではない。しかしマツダの新たな挑戦に関しては、これまで幾多の難解を解き明かしてきた同社ゆえに期待を持って見守りたい。