出光興産、第39回熱処理研究会開催


出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:月岡 隆)は3月3日(東京)、同月4日(大阪)に第39回熱処理研究会を開催致する。

当研究会は、顧客への熱処理技術の最新情報提供と双方向の意見交換の場として1976年から開催されている。

日時・場所
東京会場
2016年3月3日(木曜日)午前10:00~午後5:00(受付9:30より)
コクヨショールームサービス 2階 コクヨホール  アクセス
住所:東京都港区港南1-8-35
TEL:03-3474-6092(当日受付専用)

大阪会場
2016年3月4日(金曜日)午前10:00~午後5:00(受付9:30より)
グランキューブ大阪  アクセス
住所:大阪市北区中之島5-3-51
TEL:06-4803-5585

参加費
10,000円/人(テキスト・昼食代・消費税含む)

講演テーマならびに講師
(1)「熱処理シミュレーションにおけるモデリング」
新日鐵住金株式会社 技術開発本部
フェロー(執行役員待遇)・博士、岡村一男氏

数値シミュレーションにおけるモデリングは精度と効率(計算時間)のトレードオフを大きく左右する。

特に熱処理シミュレーションにおいては、力学的拘束や冷却などの境界条件に加え、加熱、材料特性、材料挙動のそれぞれにおいてモデリングが必要になる。

本講演では先ず、熱処理シミュレーションにおける材料挙動および材料特性のモデリングについて解説する。

次に、高周波焼入れ加熱過程のモデリングを紹介し、材料挙動のモデリングの不足について考察する。

焼戻し過程の塑性現象のモデリングが残留応力の予測精度向上に効果があることを示し、最後にガス焼入れにおける熱伝達率のモデリングの有効性を示す。

(2)「真空浸炭設備と品質ばらつき低減の取り組み」
中外炉工業株式会社 熱処理事業本部
真空機能材事業部、吉本誠司氏

真空浸炭処理はガス浸炭に比べて浸炭ムラが少なく再現性の高い処理方法である。

さらに安全で操作が容易であること、クイックスタート、クイックダウンができるなど多くの優れた特徴があるため、昨今、トランスミッション用ギヤなど精度が要求される部品への適用が広がり需要が高まっている。

本講では真空浸炭とガス浸炭を比較し、弊社での真空浸炭設備への取り組みを報告する。また、熱処理品質のばらつき低減を目指した技術を紹介し、これを盛り込んだ設備についてあわせて紹介する。

(3)「高度化した自動車部品を支える浸炭焼入れ技術の進化~ガス浸炭から真空浸炭まで~」
アイシン・エイ・ダブリュ株式会社
生産技術本部・執行役員、大林巧治氏

自動車部品への要求が高度化・複雑化しており、品質・コスト・生産性・納期・環境・安全の難課題について同時実現が求められる。

それに伴い、浸炭焼入れ技術においても高強度・高精度・低コスト・小モジュール生産・低環境負荷など難課題が多く、その同時実現に向けさまざまな取り組みがなされている。

この様子を、オートマチックトランスミッションにおけるガス浸炭焼入れ、真空浸炭焼入れの取り組み事例を紹介しながら、自動車部品と浸炭焼入れ技術の進化について解説する。

(4)「熱処理冷却剤における冷却むらの評価と抑制手法」
出光興産株式会社営業研究所
加工油グループ、本間立樹氏

熱処理工程において硬さを得ながら焼入歪やそのばらつきを低減するには、処理物を均一に冷却することが重要である。

油系と水系の冷却剤ではその性質が大きく異なることから、熱処理油と水溶性冷却剤の液温や撹拌・搖動速度、油剤の脱気状態や処理物の表面酸化状態など各種使用条件が冷却性に与える影響を調査し、蒸気膜段階の長さや対流段階開始温度と冷却むらの関係を整理した。

さらに、その冷却むらを抑制する手法について検討した結果を紹介する。

※以上の参考資料:第39回熱処理研究会ご案内(PDF:431 KB)

申し込み方法
上記の申込書に記入うえ、下記宛にE-MailもしくはFAXにて申し込む。

E-Mail :g2kenkyukai@idemitsu.com
※メール添付用申込み用紙
FAX :03-3211-5343
※FAX用申込用紙

申し込み期限
2016年2月23日(火曜日)

個人情報の取り扱いについて
個人情報は、潤滑油需要家セミナー「第39回熱処理研究会」のお申し込み書としてのみ使用する。なお、当社プライバシーポリシーに基づき、厳重に管理する。

問い合わせ先
出光興産株式会社
潤滑油部 潤滑技術二課
http://www.idemitsu.co.jp/