ハーレーダビッドソンとMotoGP
は5月10日(米ミルウォーキー&仏ルマン)、ハーレーの車両を使った新しい世界選手権を2026年に立ち上げる。
全12レースとなる見込みの同シリーズは、欧州と北米の6つのグランプリで競われ、ライダーはレース仕様のハーレーダビッドソン ロードグライドバイクに乗り、1ラウンドにつき2レースで競い合う。
この新しいハーレーダビッドソン チャンピオンシップ シリーズは、MotoGP の6週末にレースを開催。アイコニックなモーターサイクルブランドと最もエキサイティングな世界選手権シリーズが共同で実施される。
この決定は、元々「コンチネンタル・lサーカス」と称されるMotoGP開催を主導してきた欧州中心のモータースポーツ文化が、米国に於いても注目されつつある現在の状況を端的に表している左証とも言えるだろう。
写真は左から、ドルナスポーツのカルメロ・エスペレータCEO。ヨッヘン・ツァイツ ハーレーダビッドソンCEO。カルロス・エスペレータ・ドルナ最高スポーツ責任者。写真提供: MotoGP。
なお車両設計は、ハーレーダビッドソン・ファクトリー・レーシングが担う。そのスペックは重量約280キログラム(617ポンド)で、200馬力以上、245ニュートンメートル(180ポンドフィート)以上のトルクを発生し、時速300キロメートル(186マイル)を超える最高速度に達するという。
全ての参戦車両は同一仕様のワンメイクスタイルであるから、緊迫したレースが繰り広げられることになるという。グリッドには、ハーレーダビッドソン・ファクトリー・レーシングのサポートを受け、各チーム2名のライダーで構成される6~8チームが参戦する予定。
この新シリーズの始動についてハーレーダビッドソンで会長兼社長兼CEOをヨッヘン・ツァイツ氏は、「これは、ハーレーダビッドソンの世界的なレースへの野望にとって、大胆な新たな一歩です。
ハーレーダビッドソンは120年以上前の創業以来、オンロードとオフロードの両方でパフォーマンスを追求し続けてきました。
最近では、MotoAmerica Mission King of the Baggersシリーズでのレースや、新型CVO RRモーターサイクルやCVO Road Glide STといったパフォーマンスを差別化した製品を通じて、そのパフォーマンスを披露しました。
この新シリーズでライダーやファンの皆様にが、私達のモーターサイクルのパフォーマンスがどのように共感を呼んで行けるかに心を躍らせています。
これは、ハーレーダビッドソンの伝統を称えながらも、未来を目指す大胆で新たな章の始まりとなるだけでなく、我々の世界最高のモーターサイクルが、素晴らしいスペクタクルを提供できることになるでしょう」と述べた。
一方、MotoGPの権利保有者であるドルナスポーツのカルメロ・エスペレータCEOは、「ハーレーダビッドソンとのコラボレーションは、双方にとって非常にエキサイティングな機会です。
私たちは、ハーレーダビッドソンが世界展開を拡大するための真に国際的なプラットフォームを提供します。
そして我々が、ハーレーダビッドソンという米国で最も象徴的なライフスタイルブランドのひとつと提携することで、私たちのスポーツを新たなファンへお届けすることができるです。
このパートナーシップは、私たち双方の戦略にとって大きな可能性を秘めており、ファンにとって真のスペクタクルを提供し、シリーズが争われるグランプリウィークエンドに全く新しい味わいをもたらすでしょう」と説明した。
なおレースカレンダーや、視聴方法、最新情報の入手方法など詳細は、MotoGP並びにハーレーダビッドソンなどから近日中に発表されるという。