米国道路安全保険協会(IIHS)は10月15日(米国中央時間)、「2015年トップ・セーフティ・ピック・プラス(最高評価)」に新型フィアット500Xを指定した。
IIHSの試験項目は、「大型SUVまたはピックアップトラックとの側面衝突」、「標準オーバーラップ前面衝突試験」、「スモールオーバーラップ前面衝突試験」、「横転時のルーフ強度試験」、
「後突頚部傷害保護試験」があり、新型フィアット500Xはすべての試験で最高得点「優」を獲得した。
$20,000から提供しているこのスタイリッシュなスモールSUVは、フィアットブランドの代名詞であるイタリア人デザイナーの才能および、人々を魅了するドライビングダイナミクスとが融合された。
この500Xには、高張力鋼が使用されており、衝突時に発生する衝突エネルギーを制御し、キャビンへの侵入を最小限に抑え込むように設計された。
さらに、骨盤から胸部を保護するシート格納式サイドエアバッグ、フルカバーサイドカーテンエアバッグを含む、7個のエアバッグが標準装備されている。
フィアット500X がIIHS衝突安全試験で最高評価を得た理由は、「前面衝突警報」の特徴でもあるフィアット独自のセンサーフュージョン戦略にある。
同システムはEasy(日本ではポップスタープラス以上)以上のモデルに搭載しており、「前面衝突警報」は、カメラとレーダー技術を組み合わせたもので、前面衝突が迫っていることをカメラとレーダーの両方が検知した場合、システムが作動する。
システムが作動すると、まず音とモニター表示で警告し、ドライバーが反応しない場合は、ブレーキが自動介入して、衝突する前に車両を減速させる。
FCAのビークル・セーフティ・アンド・レギュラトリー・コンプライアンス ヴァイスプレジデント、スコット・クンセルマン氏は、「$30,000未満の非プレミアムセグメントで、このような装備を提供するということは、先進安全技術を大衆車にも普及させるというFCAのコミットメントを明確に示すものです」と語っている。
その他、70を超える安全装備の中には、さらに以下のようなドライバー支援技術がある。
• レーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警報):車線を意図せず逸脱した際、車両の電動パワーステアリングを利用した、ステアリングホイールのトルク入力によりドライバーに警告。同時にステアリングを修正し車両を適正な位置に戻す。
• ヒルホールドシステム: 坂道でドライバーがブレーキペダルから足を離しても、一定時間車両ブレーキを保持する。