ダイハツ工業株式会社(本社:大阪府池田市、社長:三井正則、以下、ダイハツ)は、新型軽乗用車「キャスト」を、9月9日(水)から全国一斉に発売(※)1する。
新型「CAST(キャスト)(※2)」は、「生活を彩る自分仕様の軽自動車」をテーマに開発され、普遍的な魅力と高い質感の両立を目指したクルマだという。
車名のキャストは、「配役」を意味するキャストから、クルマが「乗る人のライフスタイルを彩るキャストの一員」との思いを込めたもの。
また多様化するユーザーニーズに応えるため、「アクティバ」「スタイル」「スポーツ」の3バリエーションが同時に開発されている。
キャストの主な特長は、以下の通り。
1.愛着が湧く普遍的な魅力を持ったデザインと高い質感。
2.世界観が全く異なる3つのバリエーション。
3.操縦安定性の良さや30km/L の低燃費を実現した高い基本性能。
【車両概要】
3バリエーションを通してエクステリアデザインは、「愛着が湧く」テイストを持たせることに腐心したという。
具体的には、普遍的な魅力を持たせるため、丸みのある豊かなボディの張りで独自の存在感を、一方で水平基調としたサイドシルエットで、凛とした佇まいを表現している。
対してインテリアは、車両に乗り込む乗員を包み込むパーソナル感を意識したインパネデザインを採用した。
「キャスト アクティバ」
以下は3バリエーションの各タイプに言及したい。まず「キャスト アクティバ」だが、同車には現在流行のクロスオーバーテイストを持たせている。
具体的には、車両の下回りをプロテクトする樹脂ガーニッシュや、アクティブな印象の大径タイヤ(165/60R15)を採用。ガンメタリック塗装のロアボディやサイドドアモール、専用グリルなどでアクティブさが強調されている。
加えて実機能に於いても大径タイヤを採用し、他2バリエーションとは異なる特性を持つサスペンションとすることで、”WD車の場合は最低地上高を30mm高い180mm(※5)とし、雪道や山道での走破性を大きく向上させている。(※5):4WD車の最低地上高は175mm。
またアクティバ専用装備のグリップサポート制御や、DAC(ダウンヒルアシストコントロール)制御も4WD車に標準装備している。
なお上記の「グリップサポート制御」と云うのは、ぬかるみなどの滑りやすい路面でタイヤが空転した場合に作動し、空転した車輪に制動力、グリップ側の車輪に駆動力を与え、発進をサポートする機能。
「DAC制御」は、滑りやすい下り坂などでドライバーがブレーキ操作をしなくても一定の車速を維持。フットブレーキによるタイヤのロックを防ぎ、安定した降板を実現する機能だ。
インテリアは、黒を基調にアクティブな形状のインパネ加飾を施し上質感を表現。オープントレイを採用したインパネデザインでスポーティさを付与している。また光沢感のあるシルバーの生地と、スエード調の生地を組み合わせたフルファブリックシートが採用されている。
外観のカラーバリエーションは、新色のスプラッシュブルーメタリックとフレッシュグリーンメタリックやデザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)(※6)を採用した2トーンカラーを含む全13色がある。
一方、内装色はアクセントカラー(シルバー)をベースとしながら、アクセントカラー(ブルー)(※6)やアクセントカラー(オレンジ)※6など3色を設定(※7)。プライムインテリア(ブラック)(※6)のタイプは、レザー調シート表皮(ブラック/レッドステッチ)と、レザー調ドアトリム(ブラック)を採用した高級感溢れるブラックインテリアとした。
「キャスト スタイル」
次にキャスト スタイルだが、同タイプは車両に都会的なテイストを持たせる配慮を随所に施している。
具体的には、バンパーモール(フロント/リヤ)や、サイドロッカーモールにメッキ加飾を施すことで都会的な上質感を演出した。
一方、インテリアは、落ち着き感と安心感を与える水平基調のインパネ加飾と、黒とベージュの2トーンカラーの内装色により、エレガントさを付与。またインテリア素材は室内が華やぐ、スエード調の明るい生地を重ね合わせたフルファブリックを採用している。
キャスト スタイルの車体色は、デザインフィルムトップ(クリスタル調/ホワイト)(※6)を採用した2トーンカラーを含め、全13色の多彩なカラーバリエーションとしている。
一方、内装色はアクセントカラー(シルバー)をベースとしながら、アクセントカラー(バーガンディ)(※6)やアクセントカラー(ライトブラウン)(※6)など3色を設定(※7)。
プライムインテリア(ホワイト)(※6)は、ホワイトのインパネガーニッシュや、レザー調シート表皮を印象的に施し、シックな印象を演出できる黒基調タイプは、シルバー加飾を施したブラックインテリアパック(※6)も選択可能とした。
(※6):メーカーオプション。グレードによって選択可能なオプションに違いがある。
(※7):一部カラーの組み合わせで選択不可な組み合わせもある。
「キャスト スポーツ」
さて最後に「キャスト スポーツ」だが、同車は2015年10月末発売予定となっており、機能面に於いての各部の強化が目立つ。
例えば、コイルスプリング(フロント/リヤ)のばね定数の変更や、ショックアブソーバー(フロント/リヤ)の減衰力の最適化(※8)、16インチタイヤの採用(※8)等を採用。これによりに高い操縦安定性を実現させている。
ミッションは、7速マニュアルモードのパドルシフトを搭載。MOMO製革巻ステアリングホイール(レッドステッチ・メッキオーナメント・シルバー加飾付)を採用し、スムーズなシフトチェンジとスポーティなドライビングフィールを持たせた設定だ。
(※8):2WD車のみの設定。
対してエクステリア面では、レッドピンストライプ付のエアロバンパー(フロント/リヤ)や、スポーツ専用エンブレム(グリル)を搭載。走りへの期待感が高まるスタイリングだ。
インテリアの方は、洗練された黒基調の内装とし、走りを感じさせる赤色のインパネガーニッシュ(つや消し)や、自発光式2眼メーターを採用することで精悍なイメージを与えている。
さらにメーカーオプションで、選択可能となるプライムインテリア(ブラック&ホワイト)では、インパネガーニッシュをピアノブラックの加飾とし、ホワイトのレザー調シートによるコントラストでシックな印象を演出している。
高い操縦安定性、30km/L の低燃費を実現した基本性能
基本的なシャシーコンポーネンツは、定評ある「ムーブ」を下敷きとしている。なお特徴的な機能・装備等は以下の通りだ。
動力部分フォースコントロール
・軽量高剛性ボディ「Dモノコック」や「Dサスペンション」「Dアシスト」を採用することで、高い基本性能を実現。しっかりとしたハンドリングで、ロールや走行時のふらつきが少なく高い操縦安定性を保有している。
パッケージング
・デザイン性と実用性を両立した、大人4人がゆったりと座れるボディサイズを実現。キャスト アクティバは最低地上高を180mmとして、雪道や山道を走行時の安心感を確保した。
高い静粛性の確保
・ステアリングのパッド取付部にゴム材を使用することで、ダンパーとしての機能を加え、振動を吸収。ボディパネルの隙や穴を減らし、音の侵入経路を低減させた。
高い低燃費性能
・「クールドi-EGR」や「CVTサーモコントローラー」、「樹脂化ボディ」など最新のe:Sテクノロジーを採用。
・2WDのNA(※11)車で、30km/L(※12)の低燃費を実現し、エコカー減税「免税」対象。その他のグレードも全車エコカー減税対象車となる優れた低燃費性能を実現した。(※13)
(※11):naturally aspirated engine(自然吸気エンジン)
(※12):JC08モード
(※13):キャスト スポーツの燃費値や減税比率は発売時に確定
安心・安全装備
・衝突回避支援システム「スマートアシストⅡ」を採用。カメラとレーザーレーダー、ソナーセンサーの組み合わせによって、前方の車両との衝突の危険が高まった場合に緊急ブレーキによる危険の回避を支援。
さらに歩行者の検知や車線の逸脱も警報などでお知らせし、前方や後方へのアクセルとブレーキの踏み間違えによる飛び出しも抑制される。
選ぶ楽しさを増幅させる用品設定や3Dシミュレーターの採用
キャストは3タイプの車種バリエーションを持つだけに、自分好みの1台を完成させる愉しさに溢れている。その選択方法にも独自の手法が凝らされている。
ワードローブ8の設定
・より自分好みの1台を完成させるため、様々な用品を開発し、おすすめコーディネイトとして「ワードローブ8(エイト)」があらかじめ用意されている。
・キャスト アクティバには、メッキを施し上質感をプラスする「シャイニークローム」やボトムラインを強調する「ダイナミック」、様々なデカールでパーソナル感を演出する「スタイリッシュカジュアル」もチョイスできる。
・キャスト スタイルには、メッキ加飾でさらなる煌きを演出した「クラシック」、エレガントさを引き出した「アンティーク」、ワンポイントのデカール加飾でかわいさをプラスする「シルバーチャーム」も選択可能。
・キャスト スポーツでは、メッキをワンポイントで活用し、気品溢れる印象とした「クールスポーツ」や、デカール類を効果的に施すなどの愉しさが用意されている。
・サウンドシステムは、ハイエンドオーディオに匹敵する高音質サウンドナビに、独自の振動板素材を用いたスピーカーと吸音材や遮音用クッションなどを用いたデッドニングキットをセットにした「プレミアムダイヤトーンサウンドシステムプラン」を設定されている。
・3つのバリエーションや、それぞれの内外装オプションの組み合わせを、自宅のパソコンや手持ちのタブレット、スマートフォンから3Dシミュレーターを活用し好みの1台を選び抜くことが可能だ。
【販売概要】
月間販売目標台数:5,000台(キャスト アクティバ、キャスト スタイル、キャスト スポーツを含む)
ディーラー展示会は:9月19日(土)~9月23日(水)が予定されている。