スズキ、新型「ジムニー ノマド」がようやく受注再開へ

スズキ( 本社:静岡県浜松市、代表取締役社長:鈴木俊宏 )は10月27日、長らく受注が停止されていた新型「ジムニー ノマド」の受注を来たる2026年1月30日より再開する。

このジムニー ノマドを巡っては、遡ること2025年1月30日、スズキは東京都新宿区の会見場に報道陣を募って、新たなジムニーノマドを国内発表。同年4月3日から販売を開始(当初の月間販売目標台数1200台)する予定としていた。

しかし車両発表と同時に先行受注が殺到、5万台のバックオーダーを抱えることとなり、車両発表4日後の2月3日に受注が停止された。

そんなジムニーノマドは、長年親しまれてきた軽量四駆「ジムニー」ブランド初の5ドア仕様として新たに設定されたもの。

軽自動車規格のジムニーを拡大させ小型車枠に適合させた「ジムニーシエラ」をベースに、これをロングボディ化。これにより後席を拡大し、併せてラゲッジスペースを設けた手頃なサイズの本格クロスカントリー車として国内市場で注目を集めた。

実際、その仕様は、ジムニーからジムニーノマドとなった車体をベースに車体全長を拡大した格好ではあるのだが、軽自動車ジムニーをベースにしたとは思えない立派な小型乗用車となっており、その手頃な扱い易さとは裏腹に、4人乗車が可能な実用的な本格クロスカントリーとして家庭のメイン車両たりえる車両に仕上がっている。

今となって振り返ると、発表会見で登壇した同社・鈴木俊宏社長は、(日本国内市場に於ける)販売台数の決定について、社内で意見の相違があり、決定に至るまで難航したが販売の現場の意見を優先して販売目標を決定し、この発表会見に臨んでいるという趣旨の発言をしていたが、やはり経営者としての〝勘〟を背景に、ある意味、その危惧は当たっていたといえそうだ。

いずれにしてもスズキ側では1月の大領受注を受けて、初夏を迎えた7月から、ジムニーノマドの生産を担うマルチ・スズキ・インディア社(インド)で増産体制(月間約3300台)を敷いてきた。

これがようやく受注量に見合う生産準備が整いつつあることを踏まえ、新車発表会見から丸1年後に日本国内での受注追加に踏み切るようだ。

スズキからのアナウンスでは、「4月3日より発売を開始し、現在ご注文の受付を停止させていただいている新型ジムニー ノマドについて、2026年1月30日よりご注文の受付を再開します。

詳細につきましては、受注再開時にスズキホームページなどでお知らせする予定です。

引き続き受注再開に向けて、全社を挙げて取り組んでまいりますので、今しばらくお待ちいただけますよう、よろしくお願いいたします。

また、既にご注文をいただいている車両につきましては、1日でも早くお届けできるよう、継続して対応に努めてまいります」と結ばれている。

 
 




 
 

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