自動車系安全部品を開発・製造するオートリブは4月24日(スウェーデン・ストックホルム発)、ABB FIAフォーミュラE世界選手権
との新パートナーシップ締結を発表し、公式モビリティセーフティパートナーに就任することを明らかにした。
この提携は、オートリブが手掛ける安全製品の開発と一般ドライバー向け製品の技術的進歩を促進させることを目的としている。
このパートナーシップついて、オートリブでコミュニケーション担当シニアバイスプレジデントを務めるガブリエラ・エテマド氏は、「フォーミュラEとの提携により、自動車に関わる当社の専門知識が役立つことを誇りに思います。このパートナーシップは自動車産業界の安全を目指す当社の取り組みに対して重要な節目となります」と述べた。
なおオートリブとフォーミュラEのパートナーシップの初年度は、次の3つの中核分野に重点を置くとした。また同契約は2025年4月に開始され、複数のブランディング活動が予定されている。それにはセーフティカーおよびメディカルカーへのオートリブのロゴ掲示や、様々なレース開催地での地域活動も含まれている。
安全装置の使用と理解の向上:オートリブは、フォーミュラ E のプラットフォームとファン ベースを通じて、人々が常にシートベルトを使用し、高度な安全システムを搭載した車両を選択し、あらゆる交通状況で安全運転するよう促すことを目指す。
現在および将来の才能を刺激する:オートリブは、自動車の進歩に対する共通の関心を共有し、自動車の安全分野でのキャリアを刺激しながら、世界中のあらゆる年齢層を対象に安全に関する考え方を促進することを目指す。
電気自動車の安全性:今後数年間、オートリブは電気自動車向けの最先端の安全技術の探求と開発を継続する。
先のエテマド氏は、「この協力は、全ての人にとって自動車をより安全なものにするという当社の取り組みの証であり、このパートナーシップが世界の自動車安全基準の向上にもたらす機会に熱意を抱いています」と説明した。
これを受けてフォーミュラEで最高商務責任者を務めるティツィアナ・ディ・ジョイア氏は、「フォーミュラEのサーキットでは、世界最速かつ最先端のレーシングカーがホイール・トゥ・ホイールで走行しており、安全性は最優先事項です。
この細部へのこだわりは、オートリブの理念と事業戦略と完全に一致しています。私たちは一丸となって、既存のファンや消費者に車両の安全性を推進するだけでなく、モータースポーツ業界と自動車業界の両分野に於いて、最先端システムを継続的に開発・導入していくことを目指します」と述べた。