F3-Nでは小河が三浦愛に大差をつけての独走劇
連日の激戦が続く全日本F3選手権の第7大会、第15戦決勝が、去る8月23日(日)にツインリンクもてぎで開催された。22日に行われた予選同様、ドライコンディションの下で16人のドライバーが激しく覇を競い合った。
福住がダブルポールを獲得、F3-Nでは小河がクラス首位
第15戦の予選でポールポジションを獲得したのは、福住仁嶺(所属:HFDP RACING)。期待のルーキードライバーは、アタック2周目で1分45秒557を記録してトップに立つと、ライバルたちがなおも周回を重ねるのを尻目に、第14戦予選同様、早々とピットに戻ってタイヤを温存する余裕さえ見せていた。
最初のアタックでトップだったB-MAX Racing team with NDDPの高星明誠は、1分46秒038から1分45秒906に縮めたものの、福住だけでなく、1分45秒814を記したPETRONAS TEAM TOM’Sの山下健太にも割って入られて3番手に。
そのチームメイトであり、またランキングのトップに立つニック・キャシディは、TODA RACINGの石川京侍に続く5番手からのスタートとなり、6番手はB-Max Racing teamからスポット参戦の関口雄飛が獲得した。
F3-Nは、三浦愛の先行を覆し、TOM’Sの小河諒がトップ
「2戦連続のポールポジションは、クルマの調子がいいということなので、チームにはすごく感謝しています。ホンダが得意なコースですし、応援してくれている方もたくさんいるので、とにかくがむしゃらに行きたいと思います」と福住。
一方、「ミスもありましたが……」と語りながらも、F3-Nクラスのトップに立ったのは、TOM’Sの小河諒だった。
セッション前半はEXEDY RACINGの三浦愛に先行を許したものの、ラストアタックでしっかり1分48秒821をマークして逆転に成功。三浦愛も1分49秒927から短縮は果たせたものの、1分49秒739へと狭い幅に留まり、小河に大きく引き離されていた。
3番手はB-Max Racing teamのDRAGONが、4番手はCMSの三浦勝が獲得。このクラスの順番は、第14戦とまったく変わらなかった。
福住が先行も難しいコンディションとなった第15戦決勝
日曜日のもてぎは灰色の雲に覆われ、いつ雨が降り出してもおかしくない状態だったものの、スタート進行が開始される頃は、まだドライコンディションが保たれていた。グリッドには1台も欠くことなく、16台すべて並ぶこととなった。
2戦連続でポールポジションからスタートする福住は、前日に勝っていることで、より肩の力が抜けた感も。完璧なダッシュを決めて、脇に並んだ山下を寄せつけず、トップを守ったまま1コーナーに飛び込んでいった。
これに続いたのは高星、石川、キャシディと、ここまでは予選順位のまま。B-MAX Racing team with NDDPのルーカス・オルドネスが関口と順位を入れ替えるが、ヘアピンの立ち上がりで再び順位を入れ替えることに。
しかし、なおも諦めないオルドネスはバックストレートで並び、続く90度コーナーでインを刺した直後に関口と接触。ダメージを負った関口は、そのままピットに戻ってリタイア、オルドネスは9番手に後退する。これにより、6番手にはHFDP RACINGの高橋翼がつくこととなった。
F3-Nでは小河諒がスタートでトップを死守
F3-Nクラスでは「今日はスタートで抜かれませんでした」と小河。三浦愛も得意のスタートを決めるも、横に並ぶまでには至らず。
小河は1コーナーにトップで飛び込むことに成功する。そして、その後方では三浦勝を抜いて、KRC Hanashima Racingのアレックス・ヤンが4番手に浮上。
オープニングラップを終えると、福住と山下、そして高星の間隔は早くもそれぞれ1秒に。それが福住は2周目、3周目にファステストラップを連発した後、山下との差は次第に広がっていったのに対し、中盤には山下と高星が近づくようにもなっていた。
第14戦のような攻防が繰り返されるかと思われたものの、高星はコンマ5秒差にまで迫るのが精いっぱい。終盤には再び差を広げられてしまう。その頃のペースは高星より、4番手を走る石川の方が上回ったものの、プレッシャーをかけるまでには至らず。等間隔のまま周回が進んでいった。
突然の雨も福住が連勝、山下、キャシディが同ポイントに
逃げ続けていたとはいえ、福住のリードは常に2秒弱。後続にペースを合わせていたかのように見えていたものの、「昨日ほどプッシュし切れず、あまりギャップを作れませんでした」と福住。
その上、15周目を過ぎたあたりからV字コーナーで雨がポツリポツリと降り出してきたこともあり、トップを走る福住ですら慎重な走りをせざるを得ず。それでも逃げ切りを果たして、見事2連勝を飾ることとなった。
残すは最終大会となるスポーツランドSUGOでの2戦のみ
「SUGOは昨年、F4のFCクラスでも調子が良かったコースです。F3では状況が変わるかもしれませんが、しっかり対応して、このまま流れを保って、絶対連勝してみせます」と福住。
2位は山下が、3位は高星が獲得。そして、4位には好走に石川が入り、さらに終盤にはキャシディと高橋、そしてKCMGのストゥルアン・ムーアの3台が縦一列に。
しかし、キャシディはプレッシャーに屈せず、5位でフィニッシュ。その結果、ランキングでは山下とキャシディが同ポイントで並んでトップとなり、高星が15ポイント差で続くことになった。
F3-Nは小河が独走V、三浦愛、DRAGONが表彰台に
F3-Nクラスでは小河が早々と独走態勢に。1周ごと1秒以上、三浦愛を離し続けて、やがて視界にも入らぬように。
3番手のDRAGONともども上位が単独走行になっていた中、激しく繰り広げられていたのはヤンと三浦勝の4番手争い。だが、三浦勝もしきりにけん制をかけ続けたが、逆転には決め手を欠いていた。
雨が降り始めてからは三浦愛のペースが鈍ったこともあり、より小河がリードを広げるように。最後は33秒もの大差をつけて、チャンピオンは12勝目をマークした。2位は三浦愛が、そしてDRAGONが14回目の3位でフィニッシュした。
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