アウディ、EVの新境地を拓く「e-TRON quattro concept」をIAAで発表へ


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アウディ AG(本社:ドイツ・バイエルン州インゴルシュタット、取締役会長:ルパート・シュタートラー、以下アウディ)は、9月15日から開幕されるIAA(フランクフルトオートショー)に「e-TRON クワトロコンセプト(Audi e-TRON quattro concept)」を出展すると発表した。

この新たなコンセプトカー「e-TRON クワトロコンセプト」は、既存のエンジンユニットを積む一般的な自動車造りの概念を一切排除し、純粋な電気自動車として、より優れた姿と性能を徹底的に追求していくクルマになると同社では謳っている。

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このためボディデザインは、フロントノーズを一定の高さに保持することや、室内空間と動力ユニットとの関係性を考えることなく、より空力特性に優れた明日の自動車の新しいカタチを目指したという。

その詳細はフランクフルトショーでの発表を待たねばならないが、その車格は、同社の「Q5」と「Q7」の間に位置するボディボリュームを持っているとされ、アウディ初の大型電気自動車の新しい方向性が、披露出来るだろうと同社では自信を深めている。

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さてその構造は、同社が永年温め続けて来た「Aerosthetics」コンセプトに従っており、ボディ前面のみならず、側面・背面を含む車両周囲全域の空気の流れを完全に制御するものとなっている。

このため、足回りを含むボディ底部は完全に閉じた状態になる。これによって達成するCD値は「0.25」、これはSUVセグメントの新しい空力基準としては、当面の間、絶対的な数字になるだろうとしている。

肝心の動力ユニットに関しては、3モーターにユニットにより複合構造が選択されており、フロント1モーター、リアを2モーターで全車輪を駆動する。

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また3つのモーターへエネルギーを提供していくために搭載される電池はリチウムイオン形式となる。その搭載位置は、車軸間の室内空間下側に収め、ユニットの大型化を車両の低重心化と車軸負荷分散にあえて活かしていく。

audi-r8-e-tron-finally-to-start-accepting-orders20150615-2-min同社は、既にEV駆動のスーパースポーツカー「R8  e-TRON」でこうした蓄電池の重量物搭載に関するノウハウを持っており、こうした知見が、量産を前提とする新たなコンセプトカー造りに役立っているという。

なお、その航続走行距離は500kmを超えるとされており、航続距離500kmは、今後の同社のEV造りに於いては当面、必達の数字基準になりそうだ。

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というのも、同社は既に蓄電池のみで500km以上走行出来る量産車両の開発にも精力的に取り組んでいるからで、そのための蓄電池ユニット調達に関しては、日本のパナソニックと欧州に於ける製造拠点設置で永らく協議を続けてきた。

結果現状では、今回のコンセプトカーも含め、近未来の量産車搭載のバッテリーユニット選択に関しては、既にフランス国内に車載リチウムイオン電池工場を建設中のLG Chemや、Samsung SDIなどの多様な選択肢から、この500km走行の壁を突破出来る方策を模索していくことになるとしている。

 

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