F1レッドブル陣営、デトロイトで2026年仕様のマシンを発表

2025年にシリーズ終盤にフェルスタッペン選手の怒濤の追い上げでドライバーズタイトル2位に食い込んだ「オラクル レッドブル レーシング( Oracle Red Bull Racing )」と、その姉妹チームの「ビサキャッシュ App レーシングブルズ( Visa Cash App Racing Bulls )」は1月15日、デトロイトのミシガン中央駅で、新たな2026年FIA F1世界選手権シーズンに向け新カラーリングのマシンの披露会( 公式動画リンク )を催した。

この2026年のF1シーズンは、既知の通り技術レギュレーションの抜本的な変更が施行され、それは文字通りの新たな時代の幕開けとなる。

そうしたなかでレッドブル陣営はホンダと決別。レッドブル・フォード・パワートレイン「DM01」を導入する。なお同チームは初めて、シャーシとパワーユニットを同一棟内で製造することになった。

なお披露会には、今季もレッドブルレーシングでエースドライバーを務めるマックス・フェルスタッペン選手、チームメイトのアイザック・ハジャー選手が登壇。

レーシングブルズのリアム・ローソン選手、新人のアービッド・リンドブラッド選手に加え、オラクル・レッドブル・レーシングチームのローラン・メキース代表、レーシングブルズのアラン・パーメイン チーム代表、F1 CEOのステファノ・ドメニカリ氏、フォードのジム・ファーリーCEOも披露の挨拶を行った。

また同イベントには、当地のモータースポーツ関係者のみならず、映画、音楽界のスターたちも列席。

そうしたなかでスポーツキャスターのニコール・ブリスコー氏、俳優のダックス・シェパード氏、ルビー・ウカイロ氏が司会進行を務め、デトロイトのラッパー、ビッグ・ショーン氏の音楽と共に、両チームマシンの新カラーリングが披露された。

オーブニングムービーでは、2018年のレッドブル・エアレース世界チャンピオンのマルティン・ソンカ選手が、機体の尾部フックを使ってカバーをはがしてマシンの新しいカラーリングを披露するというドラマチックな映像で観客を沸かせ、その後、壇上で実物のマシンデザインが観客の間近で披露される流れとなった。

マシンが披露されたステージ上では、レッドブルGmbHでコーポレートプロジェクトおよび新規投資担当CEOを務めるオリバー・ミンツラフ氏が、「これは私たちにとって新たな章の始まりです。独自のオリジナルエンジンを開発し、それを搭載したマシンでサーキットを走らせることは、私たちにとっても初めての、また画期的な一歩を記すことになります。

加えてF1レーシングの世界でも今年、大きなレギュレーション変更が行われす。そのなかでパワーユニットに関わる変更が大きく、そうした意味で他のチームの動向も含め、未知数なことが多いのは確かです。

しかしリスクに立ち向かう我々の積極的な姿勢は、2005年にF1に初参入した頃から全く変わっていません。

従って私たちは新シーズンを行方を楽観的に見据えており、むしろオリジナルマシンとオリジナルパワーユニットのポテンシャルを皆さんへ披露できる機会を今から心待ちにしている程です」と述べた。

続いてレッドブル・パワートレインズでテクニカルディレクターを務めるベン・ホジキンソン氏は、「常に難関に挑戦してきた我々にとっても、新たに始まる2026年シーズンは、チーム始まって以来のとてつもなく大胆なプロジェクトに立ち向かうことになります。

しかしこのチャレンジは、自らの運命を自らの手で切り拓くことを意味します。そもそも当チームは、いずれはレッドブルのオリジナルシャシーに、独自開発のパワーユニット搭載し、世界で最も速いマシンづくりを行うことを目指してきた背景があります。

そうした意味で今季は、チームが想いを馳せてきた最高のシーズンが始まることになります」と新シーズンへの期待を語った。

メキーズ氏は、「2026年はF1とレッドブルにとって新たな重要な時代の幕開けとなるため、私たちは、それを印象付けると共に、かつてのレッドブル・レーシングの黎明期を想起させるカラーリングにしたいと考えました。

もとより現在、私たちがF1に参戦できているのは、ディートリッヒ・マテシッツ( レッドブル社・創業者 )という一人の男の夢のお陰です。

そして数年後、彼はオリジナルエンジンを開発するというもう一つの夢を抱きました。このカラーリングは、私たちがこのスポーツに参入した時の精神を称えるためにデザインされました。

オラクル・レッドブル・レーシングのマシンにレッドブル・フォード・パワートレインズのPUが初めて搭載される年に、私たちの歴史の一部をカラーリングに反映させるのは当然のことだと考えたのです」と新カラーリングが考え出された背景について説明した。

加えて4度のワールドチャンピオンに輝いたフェルスタッペン選手は、「まず第一に、この壇上に立つこと自体に皆とてもワクワクした気持ちです。

今季のカラーリングは、これまでとは変化しましたが以前よりずっと良くなったと感じています。青は私の好きな色ですし、レッドブルのロゴのアウトラインも気に入っています。新たなロゴが書き加えられた新マシンを前に、新シーズンに向かう新たな気持ちがかきたてられるようです。

またマシンのサイズは少し変わりましたし、エンジンについての印象等については、まだよく分かっていません。おそらく最初はマシン全体の調整に少し時間が掛かるでしょうが、テストで周回を重ねて、可能な限り最適化させていきたいと思います。

いずれにしても2025年のように中盤以降、戦闘力が高まっていけば、充分に戦えます。今は新たな章の始まりに大きな期待を膨らませています」と話した。

新チームメイトとなるハジャー選手は、「未だ少し現実のこととは思えない状況です。ずっとこのチームで走ることを夢見てきました。子供の頃、テレビでベッテルが数々のタイトルを獲得するのを見ていましたから。

遂にビッグチームの一員になれたんです。オラクル・レッドブル・レーシングの一員となり、マックスの隣に立てるのは本当に光栄です。

マシンのカラーリングについてはフロントウイングとグロスウィングは特に気に入っています。ナイトレースでは目立つでしょうから。今季、このマシンで初勝利を収められたら嬉しいです」と期待に胸を膨らませた。

レーシングブルズのマシンに乗るローソン選手は、「白が大好きです。今は青が増えて、もちろん後ろにフォードのマークが入っています。本当に素晴らしいですね。ワクワクしています。

明らかに今までとは全く違うシーズンになり、新たなチャンスが巡ってくるでしょう。まずはマシンの速さを確認する必要があります。

速そうに見えるので、コース上でも速ければいいなと思っています。とても楽しみです。」と語り、ニューカマーのリンドブラッド選手は、「本当に興奮しています。F1に参戦することはずっと私の目標でしたし、その夢を叶えるためにずっと努力してきました。早くスタートしたいです」とのコメントを残した。

レーシングブルズCEOのピーター・ベイヤー氏は、「今回のローンチは、Visa Cash App Racing Bullsがブランドとして、そしてレーシングチームとして進化してきたことを象徴しています。

フォードとのパートナーシップを象徴するデトロイトを舞台にすること、そして今回のローンチに携わったクリエイター、ファン、そしてコミュニティなど、すべてが文化を第一に考えるチームを目指すという私たちの野心を反映しています」と述べた。

最後にレーシングブルズでチーム代表を務めるバーメイン氏は、「2026年はF1史上最大の技術的変化の一つであり、この道のりのまさに始まりにフォードと提携できたことは、我々にとって非常に大きな意味を持ちます。

レッドブル・フォード・パワートレイン・プロジェクトは、世界トップクラスのエンジニアリング、イノベーション、そしてレーシングDNAを結集し、F1がこの新たな時代を迎えるにあたり、我々を強力な立場へと導いてくれるでしょう」と結んだ。