F3-Nでは三浦愛がスタートで先行も、小河諒が逆転し11勝目
全8大会・全17戦で争われる全日本F3選手権も、いよいよ佳境に差し掛かり、今季2回目の開催となるツインリンクもてぎを舞台に、第7大会の予選、そして第14戦決勝が8月22日(土)に行われた。
サーキットの上空には、予選が行われた午前中こそ灰色の雲が浮かんでいたが、午後の決勝の頃には日差しも強くなり、夏らしいコンディションとなった。
福住が今季2度目のPPを獲得、キャシディが2番手に
予選には金曜専有走行同様、16台が挑むことになったが、いきなりふたりのドライバーが1分46秒の壁を突破する。
トップタイムとなる1分45秒874を記録したのは、HFDP RACINGの福住仁嶺で、これにPETRONAS TEAM TOM’Sのニック・キャシディが1分45秒981で続く。次の周にも福住は1分45秒308にまで短縮を果たし、トップをキープすると、チェッカーを待たずにピットに戻る。
一方、キャシディもタイムアップには成功したが、1分45秒503に留まり、さらにもう1周を加えたものの、途中でアタックを終了していた。
ルーキー福住にとって、PP獲得は第8戦・富士以来2回目
「肝心なのは決勝ですが、それでもポールポジションを獲れて良かったです。レースウィークを通じて、いい流れが続いていると思うので、この流れを維持できるよう頑張ります。
とにかくスタートを失敗しないように。少し心配ですが」と笑顔を見せながら語ったルーキー福住にとって、ポールポジション獲得は第8戦・富士以来2回目となる。
キャシディに続く3番手は、チームメイトの山下健太で1分45秒579をマーク。そして、4番手はB-MAX Racing team with NDDPの高星明誠で、ここまでが1分46秒台を切っていた。
F3-Nは、小河諒が三浦愛を、ほぼ1秒引き離す結果に
久々に全日本F3選手権参戦となったB-Max Racing teamの関口雄飛が、レギュラーのドライバーたちを抑えて5番手に、6番手はTODA RACINGの石川京侍が獲得した。
F3-Nクラスでは、TOM’Sの小河諒がトップ。1分50秒698から48秒255、48秒247と着実にタイムを刻んで、1分48秒216を記して2番手につけたEXEDY RACING TEAMの三浦愛を、ほぼ1秒引き離すこととなった。
それでも小河は「全体のトップとの差が、これまでより開いてしまったので」と、納得がいかぬようでもあった。3番手はB-Max Racing teamのDRAGONで、4番手はCMSの三浦勝が獲得した。
PP福住が好スタート、キャシディ、山下が続く
予選終了から4時間あまりで迎えた第14戦決勝のスタートは、午後3時38分。相変わらず上空には雲が浮かんでいるが、白い雲に変わって、なおかつ切れ間からは青空も見えるようになっていた。
「とにかく普通にスタートが切れればいい、と自分に言い聞かせて集中していた」と語る福住は、実際にダッシュは2番手のキャシディの方が優れていたものの、無難なスタートを切ってグリッドの利も活かし、そのままトップで1コーナーに飛び込むことに成功する。
これに山下が続き、立ち上がりでは2ポジションアップとなった石川の姿が4番手にあったが、オープニングラップのうちに高星、関口に相次いで抜き返されてしまう。
一方、F3-Nクラスでは小河がスタートをミスして、三浦愛がトップに浮上。DRAGONも小河に迫ったものの、接触を回避するため引いたことでポジションをキープ。
独走の福住がファステストラップも奪い初優勝へ
直後の3コーナーではKRC Hanashima Racingのアレックス・ヤンとFSC MOTORSPORTのギョオム・クニントンが接触し、ヤンはその場でリタイア。
クニントンは復帰できたものの、周回遅れとなっていた。そして、小河はオープニングラップこそトップを明け渡したものの、2周目の4コーナーでの三浦愛のミスを逃さず、続く5コーナーで逆転を果たした後は、いつものようにギャップを広げ続けていった。
オープニングラップ終了時点での福住とキャシディの差は1秒5に。これが次の周にはほぼ2秒になるとともに、キャシディもまた続く山下との差を1秒にまで広げていた。
後方は構わずアタックし続けて、やっと勝てた……と福住
逆に詰まっていたのは山下と高星。そこから少しずつ間隔を広げていくことになったが、石川も関口から大きな後れを取らず続いていく。
初めて走るトップにも、福住はストレスなく周回を重ねて徐々に差を広げていく。それでもなお11周目にファステストラップ、1分46秒877を記せたのは、それだけしっかりタイヤマネージメントができていたことの何よりもの証明と言えるだろう。最後はほぼ8秒の差をキャシディにつけてフィニッシュした。
「初優勝できて、とっても嬉しく思っています。練習中から調子は良くて、いい流れのまま予選に挑めて、決勝もポールからスタートも決まって。その後はもう、後ろのことを気にせずアタックし続けて走りました。やっと勝てた……、という感じです」と福住。
キャシディは2位で選手権のリードを5ポイントに拡大
2位はキャシディが獲得し、ランキングのトップを守ったばかりか、2位の山下との差も5ポイントにまで拡大。
「だが、5ポイントしかないと考えたい。明日のスタート位置は良くないから、少なくても差を減らさないようにしないとね」とキャシディ。
その山下は終始、高星を背後に置いて11周目の5コーナー、130Rで並ばれるも、そのつどしっかりガードを固めて逆転を許さず。我慢のレースを強いられたものの、3位を得ることとなった。
また、この激しい攻防の間に、石川を振り切った関口が一気に接近。もう1、2周あったなら、きっと違った展開になっていたことだろう。
F3-Nでは小河諒が三浦愛、DRAGONを従え独走V
F3-Nクラスでは、ひとり1分49秒台で周回し続けていた小河が圧勝。チャンピオンをすでに決めていても、ライバルに花を持たせようなどという気は毛頭ないようだ。
最後は14秒差で11勝目をマーク。三浦愛に続いてゴールしたのは、DRAGONで実に13回目の3位を獲得。そして、予選順位のまま三浦勝が4位でフィニッシュしている。
「途中まで違うクラスのクルマについていけたのですが……。明日のレースでは最後まで食らいついて、チャンスがあれば抜くようなレースをしたいですね」と、小河はひとつ上のターゲット実現を誓っていた。
その他の記事(新車関連)
08/20・ホンダ、インドネシアでBR-Vプロト世界初公開
08/20・AUDI TT COUPE/ROADSTER/TTS発売
08/20・LEXUS、フラッグシップSUV「LX」発売
08/20・BMW、340I 40TH ANNIVERSARY EDITION発表
08/20・BMW、新3シリーズセダ/ツーリング発表
08/20・MBJ、SL350 Mille Miglia 417限定20台
08/20・MBJ、SLKの装備を拡充して発売
08/20・MBJ、SLの装備を拡充して9月発売へ
08/19・ボルボV40に1.5Lターボエンジン搭載
08/19・日産、中国で新ムラーノ ハイブリッド発売
08/19・BMW4系クーペM SPORT STYLE EDGE70台限定
08/18・AUDI、A8 3.0 TFSI QUATTROに新型LEDライト
08/18・VGJ、UP!にCROSS UP!追加
08/17・トヨタ、ランドクルーザーをマイナーチェンジ
08/14・MB、新Cクラスクーペの概要公表
その他の記事(モータースポーツ関連)
08/19・SUPER GT第5戦でGT-R勢4連勝を目指す
08/18・マクラーレン、青山でファンイベント限定250名
08/18・エアレース第5戦、FALKENの室屋義秀選手が3位
08/17・アジアクロスカントリーラリーでアウトランダー完走
08/15・ホンダF1総責任者の新井康久氏前半戦を振り返る
その他の記事(イベント関連)
08/21・アウディ、EVの新境地を拓くプロトIAAで発表
08/19・JAF栃木、交通事故回避運転の体験学習開催9/13
08/19・八千代工業の土田選手、はまなす車いすマラソン出場
08/17・ブリヂストン、第12回子供エコ絵画コンクール作展示
08/17・新型ランドクルーザーお披露目会、由比ガ浜で実施中
その他の記事(技術関連)
08/21・横浜ゴム、ブルーライトカットフィルムを産業分野へ
08/19・コンチネンタル、独の協調型高度自動運転を牽引
08/19・日本自動車研究所、第13回産学官連携功労者表彰
08/19・デンソー、バイオ燃料の大規模実証設備を建設
08/13・日本自動車研究所、自動運転車の公道データ収集開始
その他の記事(企業・経済)
08/21・日産、新たなブランドコミュニケーションを開始
08/21・トヨタ、ハイブリッド車の世界累計800万台突破
08/17・三井不動産、リパーク駐車場に充電インフラ設置
08/14・ジャガー・ランドローバー、スロバキアで車両製造
08/13・日本精機、ヘッドアップディスプレイ250万台突破
その他の記事(話題)
08/20・J.D.パワー、2015年日本自動車セールス満足度調査
08/19・JXエネルギー「第63回 朝日広告賞」受賞
08/18・豊田自動織機、台湾の企業を取得・新興国市場へ
08/14・日本のモータースポーツを駆け抜けた浮谷東次郎展
08/11・ポルシェ、独イベントで959生誕30周年を祝う