日産自動車(本社:神奈川県横浜市西区、社長:イヴァン エスピノーサ)は、同社のフォーミュラEチームが、中国・上海で開催されるABB FIAフォーミュラE世界選手権シーズン11(2024/25)の第10戦および第11戦で更なるポイントリードを狙う。
日産フォーミュラEチームは、前回の東京でのレース結果を受け、チームランキングのトップに返り咲いた。これにより、ドライバーズランキング、マニュファクチャラーズランキングを含む全てのランキングで首位に立った。
日産のお膝元日本(東京)でホーム優勝を果たしたオリバー ローランド選手は、上海のレースでドライバーズランキングの差を、更に拡大することを目指す。
また、17号車をドライブするノーマン ナトー選手も表彰台を狙つている。中国でのシリーズ開催は今回が5度目、うち上海での開催は2度目。
ローランド選手は昨年開催された上海E-PRIXでは4位、シーズン6の三亜E-PRIXでは、ポールポジションからスタート、2位でゴールしフォーミュラ参戦Eで初の表彰台を獲得したところだ。
今週末の舞台となる上海インターナショナルサーキットは、シーズン10と同様にフォーミュラE特有のレイアウトを採用。
このサーキットは全12のコーナーで構成されており、テクニカルなループ状のコーナー1から連続したコーナー2、4と進むにつれ、徐々にコース幅がタイトになっていく。また、コーナー6と10のブレーキングゾーンは、最も追い越しが発生しやすいポイントとなる。
土曜日のレースは、シーズンで4回目のピットブーストも導入される。日産フォーミュラEチームは、これまでにピットブーストが導入された東京とジェッダで2位、モナコで優勝するなど好成績を収めているため、再びの好結果を期待している。
上海でのセッションは、金曜日の現地時間16:00(UTC+8)からフリープラクティス、土曜日、日曜日共に予選は10:20開始、レースは15:00スタートとなる。
上海に向かう日産フォーミュラEチームのマネージングダイレクター、およびチームプリンシパルのトマソ ヴォルペ氏は、「私たちは、東京でのチームの輝かしい結果により、すべてのランキングで首位に立っています。
厳しい条件の中で好成績をあげたチームを非常に誇りに思っています。スケジュールは非常に厳しいですが、私たちは常に学び、改善を続けており、次戦も期待できます。
上海に向かう上での唯一の不安要素は、新たに舗装されたコースと天候ですが、これまでのレースでも同様の状況にうまく適応してきました。
この2レースでの主な目標は、ローランドのドライバーズランキングでの首位ポジションを確固たるものにすること、そしてチームランキングとマニュファクチャラーズランキングでのポジションを強化することです。
そのためには、2台のマシンでポイントを獲得する必要があり、昨シーズンここで表彰台を獲得したノーマンにも大きな期待を寄せています」と述べている。
またオリバー ローランド選手は、「これまで行われたダブルヘッダーの3レース全てで表彰台に上がっており、その中でも東京での勝利は特別で、素晴らしい二日間でした。
しかし、スケジュールがタイトなので、すぐに上海E-PRIXに向けて気持ちを切り替えました。ダブルヘッダーということで、再びピットブーストが導入されるのでレースの戦略的要素を楽しみたいと思います。
上海のサーキットは舗装が新しくなっているので、グリップが期待でき、集団でかたまって走行するペロトンスタイルのレースになるかもしれません。
広いコースで追い越しやすくなっているため、エネルギーをうまく管理し、終盤でポジションを争うために十分なエネルギーを残しておくことが戦術となります。
私の目標はいつも通り、デュエルに進出し、ポイントを獲得し、全ランキングでその差を拡大させていくことです」と語った。
更にノーマン ナトー選手は、「昨シーズン初めて開催された上海E-PRIXでは、両レースでデュエルに進出し、日曜日には表彰台を獲得しました。
しかし、今年はピットブーストや四輪駆動のアタックモードがあるため、昨年とは大きく異なるでしょう。私たちは今シーズンを通して、強力なパフォーマンスを発揮してきたので自信があります。
ターン1の難しい右コーナーを抜けると、ねじれたセクションに差繋がります。このセクションの入口でどう走るかが重要です。私たちはペロトンスタイルのレースを予想しており、様々な戦略を考えています。
シーズン11の後半戦に突入した今、全てのポイントがチームがチームランキングとマニュファクチャラーズランキングで優位に立つために非常に重要です」と話している。
最後に日産フォーミュラEチームのリザーブ兼シミュレータードライバーのセルジオ セッテ・カマラ選手は、「上海はファンにとってもエキサイティングなレースになるでしょう。
コース幅が広いので追い越しのチャンスが多く、エネルギーの節約が重要になります。昨シーズンから最終シケインの変更により、より魅力的なレースになると期待しています。
サーキットの舗装も新しくなっているので、さらに速いペースになると予想され、見ごたえのあるレースとなるでしょう」と結んだ。