Microchip Technology Incorporated(マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン=Microchip社/日本法人: 東京都港区浜松町、代表: 櫟晴彦)は5月21日、ミッドレンジFPGA市場で内蔵シリアル トランシーバを必要としないケースが多い事に着目し、PolarFire(R)Core FPGA
(フィールド プログラマブル ゲートアレイ)およびSoC(システム オンチップ)を発表した。
PolarFireファミリをベースとする新デバイスは、機能を最適化しトランシーバを内蔵しない事で、コストを最大30%削減した。
従来のPolarFire技術と同じ業界最高レベルの低消費電力と実績のあるセキュリティおよび信頼性を提供するため、機能性、処理能力、品質を犠牲にする事なくコストを削減できる。
自動車、産業オートメーション、医療、通信、防衛、航空宇宙市場向けに設計されたPolarFire Coreファミリは、SEU(シングルイベント アップセット)耐性を備えており、ミッション クリティカルな信頼性を提供する。
また、内蔵のクワッドコア64ビットRISC-V(R) MPU(マイクロプロセッサ)で柔軟な演算機能を実現。更にPolarFire FPGAの全製品ラインとピン互換性を持つように設計されているため、様々な設計SKUに対応することができ、不要な機能を搭載するよりもコスト効率を優先するアプリケーションで高い価値を発揮する。
Microchip社FPGA部門副社長のBruce Weyer氏は、「最近、多くのFPGA競合企業が価格を引き上げています。これは、可能な限り低コストかつ低消費電力の製品を迅速に市場投入する必要があるOEMにとって新たな課題となっています。
PolarFire Core FPGAおよびSoCファミリは、価格と消費電力の課題に真正面から向き合い、市場をリードするソリューションを魅力的な価格帯で提供します」と新製品の要諦を説明している。
併せて同社では、リアルタイム制御、エッジ処理、セーフティ クリティカル システム等、用途を問わず、PolarFire Coreデバイスはエンジニアがイノベーションを加速するために必要な柔軟性と長寿命を提供するよう設計されていると謳っている。
開発ツール
PolarFire Coredデバイスを利用した開発にはMicrochip社のLibero(R) SoC設計スイート、SmartHLS TMコンパイラ、VectorBlox TMアクセラレータSDK、迅速なRISC-Vアプリケーション開発を支援するMicrochip社のMi-Vパートナー エコシステムが利用できる。これらは現在提供中のPolarFire FPGAおよびSoC開発ボードと互換性があり、シリコンの迅速な開発を可能にする。
価格と在庫/供給状況
詳細と購入はMicrochip社の正規代理店に問い合わせるか、Microchip社のオンラインストアのウェブサイトを閲覧されたい。
会社概要
商号マイクロチップ・テクノロジー・ジャパン株式会社(マイクロチップテクノロジージャパンカブシキガイシャ)代表者:櫟 晴彦(イチイ ハルヒコ)所在地〒105-0013
東京都港区浜松町 1-10-14 住友東新橋ビル3号館4階TEL03-6880-3770