マクラーレンP1 GTR DRIVER PROGRAMMEをバルセロナで開催


Formula Oneチーム、マクラーレンのグループ企業であるマクラーレン・オートモーティブ(本社:英国サリー州、エグゼクティブ・チェアマン:ロン・デニス)はカタロニア・サーキット(スペイン)において「McLaren P1TM GTR Driver Programme」初開催したと発表した。

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「McLaren P1™ GTR Driver Programme」は、世界で最もエクスクルーシブかつ、マクラーレン・オーナーだけにエクスペリエンスを提供するドライビング・プログラムである。

同プログラムには、7台のサーキット専用モデルがエントリーし、各オーナーは、専属のピットクルーによる万全のサポートを受けつつ、マクラーレン史上最もパワフルなマシンのハンドルを握り、Formula Oneレースが開催されたスペインのサーキットを駆け抜ける。

このプログラムは、McLaren P1TM GTRのオーナーだけを対象としたオーナーシップ・プログラムであり、レーシング・ドライバーの指導によるトレーニングや、ヒューマン・パフォーマンス・センターによる評価。

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そして最新設備の整ったマクラーレン・レーシング・シミュレーターを活用したサーキット走行の予行演習などから構成されている。

「McLaren P1TM GTR Driver Programme」は、最大出力1,000PS(986bhp)を誇り、サーキット仕様のPIRELLIスリックタイヤを装着したMcLaren P1™ GTRのパフォーマンスを最大限に発揮するため、心身の両面からサポートを行い、各ドライバーに万全の準備を提供していく。

また参加する各ドライバーは、専用にカスタマイズされたトレーニングに参加。トレーニングそのものは、モーター・スポーツ界のトップレベルで活躍してきたプロフェッショナルで構成されたマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)のサポート・チームが、各々のドライバーと緊密な連携をとり、トレーニングをサポートしていく。

「McLaren P1TM GTR Driver Programme」について、MSOのエグゼクティブ・ディレクター、ポール・マッケンジー(Paul Mackenzie)氏は以下のように語っている。

「McLaren P1™ GTRはユニークなプロジェクトであり、デザインチームとエンジニアリングのチームが、ロードカーとしての要件や、レース規則にさえも縛られることがありません。

そのため、McLaren P1™ GTRは、サーキットでのパフォーマンスにのみフォーカスを当てた、一切の妥協のないレーシングカーを製造することができます。

『McLaren P1™ GTR Driver Programme』は、このマシン・パフォーマンスを徹底的に発揮させるためのものであり、オーナー1人ひとりを想定したプログラムによって、ユニークなエクスペリエンスを得ることができるのです。

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世の中に同じドライバーは2人といません。このドライバー・プログラムは、各々のスキルに合わせて設計されており、マクラーレンのプロフェッショナルなドライビング・コーチ、エンジニアやクルーが、トップレベルのモータースポーツ・チームに対するときと同様に、各ドライバーに対して細やかにサポートします。

こうしたサポートによってはじめて、各ドライバーとマシンのポテンシャルが発揮されるように、プログラムをカスタマイズすることができるのです」という。

サーキットでは、マクラーレン・オートモーティブのチーフ・テストドライバー、クリス・グッドウィン(Chris Goodwin)が率いる、ドライビング・コーチの専用チームが、各ドライバーをサポートし、素晴らしいレース実績を持ち、経験豊かなサポートメンバーが、各ドライバーと緊密に連携を採る。

グッドウィン氏は、「3日間のプログラムでは、各ドライバーのパフォーマンスや、サーキットにおける成長の度合いを最初から見たことであらためて、このドライバー・トレーニング・プログラムが効果的であることを実感しました。

そして、とても楽しめます。 各ドライバーがシミュレーターで示したパフォーマンスをほぼそのままサーキットでも発揮しており、このシステムがいかに現実に合致しているのかもわかりました。

また、個人の能力に合わせビスポークするという、このプログラムの特長により、各ドライバーが、自分にあったレベルでトレーニングに取り組むことができました。

ドライバーに合わせたコーチングやチーム・サポートについての効果が具体的に表れたのは、2人のドライバーがきわめてハイレベルのラップタイムを叩き出したときでした。

プログラム実施前に、先頃ドライバーのメンターとなることが発表されたブルーノ・セナが、目標とすべきラップタイムを設定していました。

ドライビング・コーチは、スポーツカーやGT、フォーミュラカーのカテゴリーで素晴らしい実績を持ち、彼らの経験を共有することは、マクラーレンのオーナーにとってきわめて有意義なことであり、プロの思考を知るよき機会となります。

レースウィークの週末と同様に、データを理解し、分析することは非常に重要です。個人のパフォーマンスに合わせてビスポークする、このDriver Programmeの特長が大きな効果をもたらし、この3日間で各ドライバーのコースでのパフォーマンスは大きく向上しました」と結んでいる。

今後、「McLaren P1™GTR Driver Programme」が開催されるサーキット・スケジュールとして、セパン・インターナショナル・サーキット(マレーシア)、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(アメリカ)、シルバーストーン(イギリス)、アウトドローモ・ナツィオナーレ・ディ・モンツァ(イタリア)、レッドブル・リンク(オーストリア)、スパ・フランコルシャン(ベルギー)、バーレーン・インターナショナル・サーキット(バーレーン)およびヤス・マリーナ(アブダビ)が予定されている。