日産自動車株式会社(本社:神奈川県横浜市西区、社長:カルロス ゴーン) 並びに中東日産は4月7日、高速ドリフト走行を可能にするために特別なチューニングを施した「NISSAN GT-R」2016年モデルを仕立て、中東フジャイラ国際空港にて、ドリフトの世界最高速度となる時速304.96km/hに到達。これによりギネス世界記録を更新したと発表した。
ギネス挑戦の舞台は、時速300km以上でのドリフト走行を想定して、3kmの長い滑走路を有するフジャイラ国際空港を選択。
ドライバーには、高いドリフト競技技術を持つドライバーグループ「Team TOYO」の一員で、日本のドリフト走行選手権でのシリーズチャンピオンに輝く川畑真人氏を迎えた。
今回のドリフト走行で世界最速記録を樹立した「NISSAN GT-R」には、NISMOのスペシャリストによる支援のもと、GReddy (日本名:株式会社トラスト)による特別なチューニングが施されている。
同車の最高出力は1,380馬力に向上させ、駆動方式はリヤ駆動に変更している。
さらに今挑戦に先駆け、富士スピードウェイで川畑氏による走行テストを行い、世界最速という偉業を成し遂げるドライビングパフォーマンスに不可欠な安定性と確保。
マシンに於いても、ドライバーの自信を高めるハンドリング性能を維持しつつ、機敏なドライビングを可能にするためのチューニングを施した。
今回の記録達成にあたって、中東日産のマネージングダイレクターであるサミール シェルファン氏は、「日産は、再度ギネス世界記録を更新し、この分野に於ける新たな歴史を作り上げました。
『NISSAN GT-R』 2016年モデルは、世界のアイコン的なスーパーカーのひとつであり、その幅広い究極のドライビング性能を幾度となく証明しています。
今回のギネス記録更新により、そのパフォーマンスを改めて、はっきりと証明しました。
この偉業がここアラブ首長国連邦で達成されたことは、中東地域とって特別な意味を持ちます。
また日産としても、『今までにないワクワクを』を届けるというコミットメントを、非常に難しい世界記録の樹立によって果たすことで、更なるレベルへと進めることができました」と語っている。
この挑戦に併せてGReddyの技術者らは、ギネス挑戦日の3日前からにフジャイラ国際空港に入って準備を重ね、ギネスワールドレコーズが定める非常に厳しいガイドラインに従い、3回の挑戦で世界記録を樹立した。
なお、プロドリフト・アカデミーからは技術およびロジスティック面でのサポートを、レカロからは運転席シート、レイズからは特別仕様の軽量合金ホイールを、またトーヨータイヤからは今回の挑戦のために特別開発したドリフト用タイヤの提供を受けている。
MOTOR CARSの関連記事
「そのタイヤに、驚きはあるか」TOYO TIRES新企業CF全国放映開始