他社との共同開発を投入した智能化・電動化モデルを発表
本田技研工業傘下の本田技研工業(中国)投資有限公司(本社:北京、総経理:五十嵐 雅行)は4月23日(上海発)、中国・上海で開催中の2025年上海モーターショー(第21回上海国際自動車工業展覧会、プレスデー:4月23日~24日、トレードデー:4月25日~26日、一般公開日:4月27日~5月2日)で中国市場向けEV「烨(yè:イエ)」シリーズの第2弾となる「東風Honda GTと広汽Honda GT」を世界初公開した。
公開した広汽Honda GT・東風Honda GTは、烨シリーズのフラッグシップモデルとして新たなドライビングプレジャーの提供を目指した。
デザインは、ロー&ワイドなシルエットとし、広汽Honda GTはシームレスで洗練された未来感、東風Honda GTは見る人に刺激を与えるエモーショナルな未来感という、それぞれのモデルが目指す世界観を表現させている。
車内では、運転席と助手席に座る乗員が、それぞれに移動体験を楽しめるような空間づくりに腐心した。
運転席は、ドライバーがレーシングマシンのようなコックピットに身を沈め、操る喜びに没入できる空間とした。また助手席には、大画面を見ているような視聴体験ができる遠焦点ディスプレイを採用し、特別な移動体験の提供を目指す。
烨シリーズの進化を目指す
智能化・電動化領域の技術進化が速い中国で、当地の顧客の期待に応える製品をスピーディーに届けるため、中国の技術を活用した当地のホンダ製品を上海モーターショーで発表した。
Momenta(モメンタ)との先進運転支援技術の共同開発
例えばカーナビデハ、高精度地図を用いずニAIを活用。ナビで目的地を設定すればシステムが運転・操縦を行う先進運転支援技術に強みを持っている「Momenta」と先進運転支援技術を共同開発。
こうしたノウハウを今後の機種へと展開していく。これに自社が培ってきたクルマづくりの技術と、Momentaの技術を融合させ、安心・安全な移動の実現を目指す。
DeepSeek(ディープシーク)のAI技術活用
車内でのサポートなどを行うAI技術には、DeepSeekを新たに採用し、より快適で楽しい車内空間の実現を目指す。
今後、烨シリーズにはDeepSeekのAI技術を全適用し、既に販売している烨シリーズ第1弾の「烨P7・烨S7」にもOTA(Over the Air)で対応していく。
寧德時代新能源科技股份有限公司(CATL)との共同開発
次世代EVへの進化を目指し、バッテリーセルを直接車体にレイアウトした高効率プラットフォームをCATLと共同開発。リン酸鉄リチウムイオン(LFP)バッテリーをホンダとして初採用し、烨シリーズ第3弾モデルへ搭載する。
同社は、2050年に自社が関わる全製品と企業活動のカーボンニュートラルの実現を目標に、中国に於いては先進技術を搭載した新製品を迅速に提供していくべく中国のリソースを積極的に活用し、電動化をより加速させていくと結んでいる。