ポルシェジャパン(本社:東京都港区、代表取締役社長:イモー・ブッシュマン)は革新的なツインターボパワートレインであるT-ハイブリッド技術を採用した新型「911ターボS」および「911ターボSカブリオレ」の予約受注を全国のポルシェ正規販売店から9月8日に開始する。
独・ポルシェはミュンヘンで開催されるモーターショー、IAAモビリティで、911シリーズのトップモデルである新型911ターボSを発表する。
523kW(711PS)の4WDスポーツカーは、卓越したパフォーマンスと高級感、長距離走行時の快適性、日常の使いやすさを兼ね備えた、これまで市販された911の中で最もパワフルなモデルとなる。
従って911および718モデルラインの開発責任者を務めるフランク・モーザー氏は、「911ターボSは、ポルシェ911を運転するための最も完全かつ多用途な方法となります。
日常的な使用でも、高速道路での長距離ドライブでも、サーキット走行でも、新型911ターボSは先代モデルよりもさらに快適で個性的、そして大幅に速くなりました」と述べている。
まずその優位性のひとつのパワートレインは、523kW(711PS)のシステム出力を達成した。これにより、新型911ターボSはこれまでで最もパワフルな市販911となった。パワートレインの最大トルクは800N・mで、2,300-6,000rpmという非常に広い回転域で発揮される。
パワーカーブも非常に広いピークが特徴。クランクシャフト回転数が6,500-7,000回転の間で、最大出力の711PSを発揮する。
400Vシステムの革新的で特に軽量なT-ハイブリッドテクノロジーを搭載し、先代モデルと比較して出力が61PS向上した。またT-ハイブリッドパワートレインは、現行型911カレラGTSに初めて搭載されたが、新しい911ターボSでの採用に向けて大幅に改良されている。
911カレラGTSのT-ハイブリッドでは電動エグゾーストガスターボチャージャー(eターボ)が1基搭載されいるが、新型911ターボSでは2基となっている。
タービンとコンプレッサーは、最上位モデルの要件を満たすように特別に設計された。2基のeターボは性能の大幅な向上に貢献するだけでなく、パワートレインの応答性も向上する。
容量1.9kWhの特にコンパクトで軽量な高電圧バッテリーは、911カレラGTSに使用されているものと同じだ。
電気モーターを内蔵した8速PDKが、ポルシェトラクションマネジメント(PTM)4WDシステムにパワーを伝える。ターボSクーペの0-100km/h加速タイムは、先代モデルを0.2秒短縮して2.5秒に。0-200km/h加速タイムは0.5秒短縮して8.4秒。新型911ターボSの最高速度は322km/hに到達した。
なお今回、ハイブリッドシステムのコンポーネントが追加されたが、新型911ターボSの重量は85kg増で収まった。このためニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのラップタイムは、先代モデルよりも約14秒速い7分3秒92のタイムを記録している。
そのタイムの裏打ちとなったのは搭載装備を最適化した部分にある。例えばリア側が先代モデルに比べ10mmワイド化されたタイヤではドライ条件のハンドリング特性が大幅に改善されている。
標準装備のポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)システムには新しいブレーキパッドが組み付けられ大荷重に耐えつつペダルフィールを向上させている。ブレーキディスク径も見直され、歴代の2ドアポルシェで最大のPCCBブレーキシステムを搭載した。
チタン製のリアサイレンサーとテールパイプトリムを備えた新しい標準スポーツエグゾーストシステムも、サウンド面で911ターボSを強化する。また3.6リッター水平対向エンジンは非対称タイミングを採用したことでより力強くシャープなサウンドを生み出す。
なお911ターボSクーペは標準で2シーターモデルとして提供される。要望に応じて追加料金なしでリアシートシステムを設定することができる。カブリオレでは2+2のシート構成が標準となる。また新型911ターボSにはHDマトリックスLEDヘッドライトも標準装備される。
加えてタイヤ温度計を含むスポーツクロノパッケージ、専用にチューニングされたPASMサスペンション、PDCC電気油圧式ロールサポート、チタン製スポーツエグゾーストシステムも標準装備される。
インテリアでは、メモリー機能付18wayアダプティブスポーツシートプラスやヘッドレストの”turbo S”レタリングが標準装備として採用。シート表面とドアパネルに施されたターボS専用のエンボス加工は、初代911ターボ930のデザインの特徴を再解釈したものになっている。
カスタマイズ要素では、エクステリアで100色以上のカラーバリエーションから好みのカラーを選択できる。その他、カーボンブレードをネオジムで塗装したターボエクスクルーシブデザインホイール、織目模様カーボンの軽量ルーフ、エクスクルーシブデザインリアライト、カーボン製リアサイドセクションエアインテークなども用意される。
特に今回では、標準コンポーネントより50%軽量化されたカーボン製軽量ワイパーアームを注文できるようになっている。インテリアは、コントラストカラーのデコレーティブステッチ、パーソナライズされたエンボス加工、上質なデコレーティブステッチを施したレザーのシートコンソールとシルパネル、パーソナライズされたカラーリングの車両キーなどのディテールなども用意される。
更にポルシェデザインタイムピースコンフィギュレーターで「クロノグラフ911ターボS」をデザインすると、911ターボS と細部に至るまで完璧にマッチした、自分だけの「手首に着けるスポーツカー」も提供される。
ターボナイトのデザインエレメントを備えた新しいブラックの文字盤は、車両との密接さを反映。文字盤周囲のカラーリングは、ターボナイトに加え、すべてのエクステリアカラー(選択カラーを含む)から選べ、チタンケースにはブラックチタンカーバイドコーティングが施される。
ストラップはオリジナルのポルシェインテリアレザーと糸で作られている。このクロノグラフ911ターボSは、スイスのグレンヘンにあるポルシェの時計工場で注文に応じて手作りされる予定という。
新型911ターボS、911ターボSカブリオレ価格(2025年9月8日現在)
車種:911ターボS
トランスミッション:8速PDK
ハンドル:右/左
希望小売価格(消費税込):¥36,350,000
車種:911ターボSカブリオレ
トランスミッション:8速PDK
ハンドル:右/左
希望小売価格(消費税込):¥39,410,000
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