https://www.youtube.com/watch?v=TVgCRFSs2I8
レース2で母国グランプリでミケリス選手が独走で勝利
世界ツーリングカー選手権(WTCC)第3戦、2015年5月3日にハンガリーで行われた決勝レースは、曇り空で時折り小雨が落ちてくる天候の中の開催となったが、ホンダは、アップデートした新型ホンダ・シビックWTCCを初めて投入。
同車は、リアスポイラーの変更によって、ダウンフォースが増加。高速コーナーでのハンドリングがよくなるなど空力性能がアップ。また、フロントバンパー周辺も新しくなったことで、ブレーキの冷却も大幅に向上した。
レース2では、この新しいマシンに乗った地元ハンガリーのヒーロー、ゼングー・モータースポーツのノルベルト・ミケリス選手が、3万5000人の観客からの声援を受け勝利。ヨコハマドライバーズ選手権でも勝利を手中にした。ホンダは、これで今季のWTCCで初勝利を飾ったことになる。
なおレース1は、3番手スタートのシトロエンのロペス選手が、最初のコーナーでトップに立ち、最後のフラッグまでリードを保っての優勝となった。
予選:ミュラーがロペスを破ってポールポジションに
ハンガリーラウンドの予選は、イヴァン・ミュラー選手(シトロエン)が制した。ポールポジションの獲得では、チームメートのWTCC王者ホセ・マリア・ロペス選手(シトロエン)を上回った。
1分48秒848というタイムを出したミュラー選手は、「正直、このタイムには驚いている。僕は1分49秒を狙っていたからだ」と語った。「なにより、ミスをしないことに集中していた。完走が難しいから、それを実現できるように、タイヤにもすごく気を配ったよ。最終的には目標以上の結果だね」
https://www.youtube.com/watch?v=JvC3ycD2ojU
ミュラー選手は、ハンガリーでWTCCが開催されるようになってから毎年勝利を挙げている。だが、特別な秘密はないと語った。「いろいろなことが組み合わさっているんだよ。良いマシン、良いチーム、良いマシンバランス、良いマシンとのフィーリング、それに少しの運もね。今日は僕にとってすべてがうまくいった。もちろん、2015年最初のポールポジションを喜んでいる」
続いてシボレーRMLクルーズTC1のウーゴ・バレンテ選手が、自身の歴代最高位となる2位。当初はフリー走行でのイエローフラッグにより、順位が5つ下がる恐れのあったバレンテ選手だったが、ペナルティーが撤回され、この影響を受けてロペス選手(シトロエン)は3位スタートとなった。
セバスチャン・ローブ選手(シトロエン)は、Q3で4位となった。新型ホンダ・シビックWTCCのデビューで、チアゴ・モンテイロ選手はQ3に進めなかった。
ラーダでは、ロブ・ハフ選手が7位で最速。新型ベスタ勢では最も良い成績だった。トム・コロネル選手(シボレー)、トム・チルトン選手(シボレー)、ノルベルト・ミケリス選手(ホンダ)がトップ10を締めくくっている。
メフディ・ベナーニ選手が11位で続き、その後はステファノ・ダステ選手、ジョン・フィリッピ選手、ジェームス・トンプソン選手、グレゴワール・ドゥムースティエ選手、ミハイル・コズロフスキー選手が続いた。
レース1:ロペスが、イヴァン・ミュラーを破って勝利
午後1時30分から開始されたレース1では、フォーメーションラップのやり直しが行われ、13周で争われることになった。
3番手スタートのシトロエンのロペス選手が、最初のコーナーでトップに立ち、最後のフラッグまでリードを保った。シトロエンのチームメートであるイヴァン・ミュラー選手を破っての勝利だ。ロペス選手は、2015年の3勝目だ。
ポールポジションを取ったミュラー選手に続く2番手スタートだったカンポス・レーシングのバレンテ選手(シボレー)は、見事な走りで3位フィニッシュ。
マ・チンホワ選手(シトロエン)が、カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリング・カーチームのチアゴ・モンテイロ選手の激しい重圧に耐えて4位。
https://www.youtube.com/watch?v=E706eNWS2Jc
6番手からスタートしたモンテイロ選手(ホンダ)は、好ダッシュを決め、1周目にポジションを上げて5番手、レース序盤から先行するライバル達にアタックをし続けが、追い抜くことができず5番手のままフィニッシュ。レース1ではホンダ・シビックWTCC勢のトップだ。
セバスティアン・ローブ選手(シトロエン)は、最初のコーナーで失敗し、タイムをロスして6位フィニッシュ。チルトン選手(シボレー)が7位に入り、ミケリス選手(ホンダ)は、スタートでポジションを上げたものの、2周目に抜き返されて8位。
ラーダのロブ・ハフ選手が9位、シボレーを走らせるコロネル選手がトップ10の最後に入った。コロネル選手は2015年に入って初のドライバーズポイントを獲得したことになる。
レース2:ミケリス選手が終始ミスをせずトップを守る
続いて行われたレース2では、リバースグリッドによってミケリス選手(ホンダ)がポールポジションからスタート。終始トップを守るミケリス選手は、周回を重ねるごとに2番手を引き離す好走。レース終盤となる13周目には9秒を超える大差となり、地元ファンの大歓声を浴びながら独走状態でチェッカーフラッグを受けた。
ROALモータースポーツで、シボレーRMLクルーズTC1を走らせるトム・コロネル選手とトム・チルトン選手がそれぞれ2位と3位でフィニッシュ。
チアゴ・モンテイロ選手(ホンダ)は、中盤以降は3番手に迫る速いペースであったものの表彰台には届かず、4位でレースを終えた。第2コーナーでのアクシデントを無傷で乗り切ったセバスティアン・ローブ選手は、シトロエン勢で最高位となる5位でフィニッシュ。
チームメートである王者ホセ・マリア・ロペス選手は、リバースグリッドから6位に入った。ロブ・ハフ選手は運に恵まれず、1周目でラーダにアクシデントがあり、リタイヤしている。WTCC王者のロペス選手(シトロエン)は6位。
ミュラー選手(シトロエン)が7位、バレンテ選手(シボレー)が8位、マ・チンホワ選手(シトロエン)9位、グレゴワール・ドゥムースティエ選手(ホンダ)が10位と続いた。
ミケリス選手は2013年の鈴鹿以来となる、1年半ぶりの勝利でWTCC4勝目を果たし、ホンダ シビック WTCCは通算6勝目、待望のシーズン初優勝を手にした。
結果、ホンダはマニュファクチャラーズ選手権で190ポイントを獲得し、2位をキープ。また、ドライバーズ選手権では、モンテイロ選手が58ポイントで4位、ミケリス選手が47ポイントで6位。ファクトリードライバー以外の選手に与えられる「ヨコハマ・トロフィー」選手権においては、47ポイントのミケリス選手がランキングトップとなった。
【優勝者のコメント】
ホセ・マリア・ロペス(優勝/6位)
「この観客の前でここでの初勝利を挙げられたのは非常に特別なことだね。
スタートが大事になることは分かっていた。昨日はあまり練習をしなかったから、リスクもあったよ。僕はウーゴ(・バレンテ)を抜きたかった。それが選手権のために大事だと分かっていたからだ。
でも正直、こうやってイヴァンも抜けるとはプランになかった。とても良いファイトだったね。4度の王者である彼は、僕が真似しようとしているドライバーなんだ」
ノルベルト・ミケリス選手(8位/優勝)
「いつも思い描いているようなシナリオ通りのレースとなった。この結果はとてもうれしいし、皆に感謝している。チームやファンは、すばらしいサポートをずっと続けてくれた。
マシンの感触は非常によく、かなり激しくプッシュすることができた。レース中盤を過ぎると、2位に差をつけ始めていて少し手を緩めたが、集中するように自分に言い聞かせていた。
2012年に、このサーキットで優勝したときの気分を思い出すことができて、今日は、夢のような日となった。
新しいエアロキットは、明らかに効果を発揮したね。レース1ではアンダーステアが強くて苦戦したが、レース2では、前車がいないクリーンなエアの中での走行だったので良かった。この勝利によって、今後のさらなる進歩に向けてかなり自信がついた」
堀内大資|ホンダ・シビックWTCC開発プロジェクトリーダー
「決勝に向けて、ミケリス選手のマシンをテストで好結果だったセッティングに戻したのがとても効果的でした。予選ではコンディションが変わったことから、少し違う方向に合わせてしまったようです。
ミケリス選手やモンテイロ選手のレースペースからも、今回投入した新バージョンの性能向上は確認できたと思います。特にハンガロリンクのようなコースでは、フロントのダウンフォースが効きました。
ミケリス選手は、地元の大声援の中、すばらしいペースでレースをコントロールして優勝を果たし、とてもうれしく思います。今後も速さを求めることを続け、さらに競争力のあるマシンに仕上げていくつもりです。
次戦は初めてのニュルブルクリンクですが、多少心配だった燃費の問題も、先日行われたニュルでのテストで大丈夫であることが確認できています。3周のレースということでこれまでとは勝手が違うこともありますが、今季2勝目を目指してがんばります」
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