UACJ、福井で自動車パネル用アルミニウム材製造設備の新設へ


古河スカイと住友軽金属工業の経営統合により2013年10月に誕生したアルミニウム板材の総合メーカーである株式会社UACJ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:岡田満、以下「UACJ」)は、福井製造所への自動車パネル用アルミニウム材製造設備新設のための投資を決議した。

設備投資の理由は各国の環境規制が増す中で、世界の自動車メーカーが燃費向上や電気自動車の航続距離改善を目指し、車体軽量化を推進していることにある。

これを受けて車体の軽量化を実現する手段としてパネル材や構造材に軽量なアルミニウム素材を採用する動きが活発化しており、日本国内においても、需要拡大が加速してきた。

現在、同社でも自動車用パネル材や熱交換器材を名古屋製造所で製造してきたが、需要拡大に対応するためには、専用の生産設備の増強が不可欠となっている。

そこで日本市場に於ける自動車パネル用アルミニウム材(以下自動車用パネル材)の旺盛な需要に対応するため。これを目的に福井製造所に専用の熱処理および表面処理設備の新設をする。

設備投資の概要は以下の通り
(1)所在地 福井製造所(福井県坂井市)敷地内
(2)設備投資の内容 熱処理設備および表面処理設備、スリッター設備、建屋等
(3)設備投資予定額 約160億円
(4)稼働開始 2020年1月予定
(5)生産能力 年間約10万トン

なお、設備投資資金については自己資金を中心に必要に応じて金融機関などから調達する予定だと云う。