アイシン・エィ・ダブリュ株式会社(本社:愛知県安城市、社長:尾﨑和久)は、今後需要が予想されるAT用トルクコンバータおよびその他部品の生産に向け、10月28日付で福井県若狭町に新会社を設立すると発表した。
具体的には、日本電気硝子株式会社が所有する福井県三方上中郡若狭町の若狭テクノバレーにある工業用地および建物 (福井県三方上中郡若狭町若狭テクノバレー1号堤1番地)を取得。
これについての不動産売買基本合意書を締結し、来る11月にAT部品生産会社「株式会社エィ・ダブリュ工業・若狭」を設立する。この取り組みは、福井県の誘致紹介により実現したもの。なお若狭テクノバレーは、平成3年4月に福井県により造成された工業団地である。
新会社の概要は以下の通り。
1.社 名 :株式会社エィ・ダブリュ工業・若狭
2.所 在 地 :福井県三方上中郡若狭町若狭テクノバレー1号堤1番地
3.設 立 :平成29年11月予定
4.資 本 金 :4億9,000万円
5.出資比率 :アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社 100%
6.代 表 :取締役社長 深見 雅之(当社 取締役)
7.土地面積 :180,304㎡
8.建物面積 : 工場棟 44,582㎡、 事務棟2,560㎡
9.生産品目 :AT用トルクコンバータ 他
10.生産開始 :平成30年5月予定
11.従業員数 :約50名(生産開始時点)
なお併せて、9月25日付で取得した岐阜県瑞浪市の工場用地には100%出資のAT生産会社「株式会社エィ・ダブリュ瑞浪」を設立する。
1.社 名:株式会社エィ・ダブリュ瑞浪
2.所 在 地 :岐阜県瑞浪市小田町1905
3.設 立:2017年11月予定
4.資 本 金:4億9,000万円
5.出資比率 :アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 100%
6.代 表 :取締役社長 青木 英之(株式会社シーヴイテック北海道 取締役社長)
7.土地面積:224,838㎡
8.建物面積:工場棟 28,800㎡、 事務棟6,000㎡
9.生産品目:オートマチックトランスミッション(AT)および部品
10.生産能力:40万台(定時生産能力36万台)
11.生産開始:2018年12月予定
12.従業員数:約750名(生産開始時点)
これらはアイシングループ(アイシン精機、アイシン高丘株式会社、アイシン・エィ・ダブリュ株式会社、アイシン・エィ・ダブリュ工業株式会社、アイシン新和株式会社)全体で中国、日本を中心にグループのオートマチックトランスミッション(以下AT)の生産体制を強化する方針に則ったもの。
今回の生産体制強化により、今後のグローバル市場におけるATの生産台数は2020年に1250万台になることを見込んでいると云う。
その他、これに関わる一連の取り組みでは、以下の拠点拡張・増強計画がある。
(1)天津エィ・ダブリュ自動変速機有限会社の生産能力増強
中国天津市にある天津エィ・ダブリュ自動変速機有限会社にFF6速ATの組立てラインを増設。生産は2019年4月から開始される予定。
(2)アイシン精機西尾ダイカスト工場南棟を拡張
AT用トランスミッションケースの生産能力増強のために2017年8月に増設したアイシン精機の西尾ダイカスト工場南棟をさらに拡張し、2018年10月から生産を開始する予定。
(3)鋳鉄部品工場の拡張
デフケースの加工を行うアイシン高丘株式会社(本社:愛知県豊田市、社長:天草治彦)本社工場およびアイシン新和株式会社(本社:富山県下新川郡入善町、社長:二井郁夫)本社工場の拡張を行い、生産ラインを増設。アイシン高丘は2018年5月、アイシン新和は2018年6月に生産開始を予定している。